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2010.09.20

真の饗宴

ある種の人間にとって、世間の宴会というのは耐え難い場所であろう。
彼らがそれと似た感覚を感じるものは、きっと、兵隊の行進を見て歓声を上げる大衆の中にいる時のものであろう。

宴会で楽しむ者、兵隊の行進を見て歓声を上げる者。それは、「考える頭を持たない顔」でしかない人間である。
アインシュタインは、行進する兵隊を見てぞっとした。
「きっと神様が間違えて頭をくっつけたんだ」
それは、行進する兵隊達だけでなく、それを見て歓声を上げる大衆に対して特に感じたものであることは間違いない。

宴会とは、自分が、考える頭を持たない顔、神様が間違えてくっつけた頭しかもっていない人間であることを宣言するための場所である。
現在では、結婚式や、主に企業の慰安関係の宴会(社員旅行や新年会など)がそれである。
そこは、世間の幻想の中に完全に飲み込まれている者、すなわち、世間の教義、信念である妄信や偏見を叩き込まれた人間であることを証明してみせる場所だ。
それは、世間に屈した、世間にとって安全な人間であることを宣誓することであり、ちょうど、大国の専制や隷属を受け入れるのと同じである。

饗宴とは、元々は、ソクラテスが、祝宴の中で哲学を説くもののことを言った。
私が目指すのは、神々の宴である。我々の深奥にいる神が、我々の魂の中に溶け入る瞬間を楽しむことが本当の宴、饗宴である。
馬鹿騒ぎも、刺激的なだけの音楽も、大量の酒も料理も必要ではない。
普段着で、日常の買い物ついでに聴きにいくクラシックのコンサートがある国では、少しは饗宴の意味も分かっているのかもしれないが、もちろん、クラシックである必要はない。
大勢で馬鹿騒ぎをするものには、本当の饗宴の価値や美点は一切ない。
頭を持たない顔、神様が間違えてくっつけた頭しか持たない人間であることにうんざりし、無理矢理にそのような者にさせるものに怒りを感じ、世間の幻想を打ち破る意志のある人間になるか、世間に隷属する奴隷であるか、今が決めどころである。

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Comments

中学生時代の部活の遠征先で顧問の先生から「もう少し人に会わせて行動することも覚えた方がいい。」と言われ。高校のインターハイの身内の壮行会や行った先での宴会などのどんちゃん騒ぎが苦手だった私としては随分と救いになる話です。

私も昔から単独行動が多くて常に仲間と行動を共にする必要性をあまり感じられず、本当に必要な時や助けなくてはならない場面があったときに集まることができ、助けに入ることができるのが最高の仲間だし、素晴らしい人なのではと(そうやむを得ずできないこともありますが)思う人間だったので色んな意味で安堵感を覚えます。

多分中学時代の顧問の先生は私が世間の一般大衆から仲間はずれになることを心配してくださったのでしょうけど(苦笑)

そう言えば中学時代に学校代表で出た少年の主張(だったかな)で本当に『考えることについて』という題で、もっと一つ一つのことを自分の頭で考えようよっていう内容を発表したことがあります。当時の自分がkayさんのブログを読んだら感動してるかもしれません(笑)

Posted by: ゆり | 2010.09.20 at 10:08 PM

こんばんは。

私は忘年会という宴会が一番嫌悪感を抱いてました。失敗や成功を積み上げてきた一年を忘れる宴会ということで、なぜ騒ぎをするのか疑問でした。今まで一人で感じていたものを指摘したKayさんの記事を読んで感動しました。

以前の記事の引用で申し訳ないのですが、私もいいかげんにやり過ごせるようになりたいです。目指してなれるものではないと思いますが、気楽にいきます。ご指摘ありがとうございました。

Posted by: kaya | 2010.09.20 at 10:44 PM

★ゆりさん
仲間外れになると辛いというのは、大昔から「村八分」という言い方であたようですね。
人が、惨めさを共有したがる、皆が自分と同じように惨めでいて欲しい、惨めさの牢獄から抜け出ようとする人を狂ったように非難する。
そこらに、何か、人間の幻想のからくりがあるのでしょうね。
どう解決したものかですね。


★kayaさん
忘年会なんてものがあるのは日本だけのようです。
日本は、寛永何年とか、短い年号がよくありましたが、中国や韓国は3千年、4千年単位の年号があり、その分、執念深さも桁違いです(笑)。
まあ、どっちが良いという話ではなく、何で忘れないといけないのかは、確かに変な話ですし、執念深過ぎるのもヘン。結局、どっちもおかしいのでしょう。
きっと、楽にやり過ごす秘訣はありますし、たやすく手に入れられると思います。私も、それを分かりやすく一般化したいと思っています。

Posted by: Kay | 2010.09.20 at 11:09 PM

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