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2010.09.09

秘訣がないことが秘訣

あるチラシ(散らし。広告印刷物)に書かれたコピー(広告の文章)が目に付いた。
「あれこれ試すより、毎日のローヤルゼリー」
では、そのローヤルゼリーを必ず毎日1年食べるから、健康になれなかったら1億円くれるかと言ったら、絶対に応じてもらえないはずだ。

ある成功セミナーでは、「成功者続出」と宣伝している。
では、参加して成功しなかったらどうしてくれると聞いても、どうもしてくれないはずだ。そして、実際、成功しない場合が圧倒的なはずだ。

「○○人は、毎日××を食べてるから美人なのです」
××を食べているブスもいれば、××を食べていない美人もいる。

では、核心に近付こう。
「どうやれば金持ちになれるか?」
「どうやれば女にもてるか?」
そんな方法はありはしない。
世の中には貧乏人だって必要だ。
全ての男がモテたら、女が足りないし、人口過剰で世界は滅ぶ。つまり、もてない男の存在価値は大なのだ。

昔、NKH大河ドラマ「毛利元就」の中で、尼子経久が言っていた。
「策多ければ勝ち、少なければ負ける」
ものごとの秘訣として、なんとか合格点なのはこれくらいだ。
ただし、この言葉の意味は、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる・・・かもしれない」程度だ。
実際は、1発で当たることもあれば、千発撃っても当たらないこともある。
サイコロ程度なら、いかに運が悪くても、百回振れば絶対に一度は「1」の目が出るとは言えるだろう。1千万円で応じてくれるなら1億円賭けよう。しかし、運命というサイコロは無限の目を持つのだ。
ただ、私は、尼子経久の言葉を軽く扱って良いとは言っていない。彼には、確実に勝つ義務があったし、戦国武将でなくても、例えば、社長なら、確実に社員に給料を払う義務がある。国王や大統領は国民を養う義務がある。
現実的なリーダーというのは確率好きにならざるを得ない。しかし、世界の確率は計算できない。大物が案外に占い好きなのは、そこらに原因がある。

だが、こういったことなら確実に言える。
「金持ちになれなくても、幸せにはなれる」
「もてなくても楽しくいられる」
案外に、そう思っている者が金持ちになり、もてるものだ。ただし、あくまで「案外に」であり、そんな人も、全く金に縁がなく、ちっとももてない方が普通かもしれない。

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