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2010.08.10

異世界に入る

異世界を扱ったお話には、とても美しいものが多くあり、昔から、国や場所を問わず、人々が心惹かれるものであったに違いないと思う。
異世界というのは、物理的なものではなく、精神的な世界と言って良いと思うが、それは単なる空想ではなく、生命ある想像であり、現実以上の現実である。

異世界の世界に入ることに何か意味があるのかというと、恐ろしいほどの意味がある。
現代の、経済主義と言って良い物質主義の世の中では、異世界に入ることに全く目が向けられなくなった。
しかし、異世界との交流を盛んにすれば、心が広がり、新たな力を獲得し、あなたは強くなり、人生は豊かに面白くなる。
当然なのだ。そこは時間のない世界だ。そして、空間の概念の異なる世界だ。そこでは、あなたは身体や心の制約が希薄になる。真のあなたに近くなるのだ。これほどの意義のあることはそうはない。

異世界を扱った、短いが素晴らしいお話に、H.G.ウェルズの「堀についたドア」というものがある。
人生の中でほんの数度、不意に現れるそのドアを潜り抜ければ、別の世界に入っていける。主人公の男性は、子供の頃、一度その中に入り、忘れがたいものを見るのであるが、その後、受験だの仕事だののために、ドアが現れても入ることはなかった。だが、彼の心は、そのドアの中の世界を本当は求めていたのだ。それは当然、悲しい結末につながる。

異世界の中で、あなたはいろいろなものに逢う。真の親しみを持ってあなたを見る友達や、聖母や天使に逢うかもしれない。
おそらくだが、大昔の人々は、そういった世界とごく普通に行き来していたのだ。太古の壁画などに描かれた不思議な光景や、その中の生き物は、異世界で見てきたものかもしれない。
それを想像と人は言うのだろう。しかし、現在の人間は、想像の本当の意味を知らない。想像は現実以上の現実なのだ。

では、どうやれば異世界に入ることができるのだろうか?
そんなのは簡単だ。一瞬で出来る。とはいえ、現在の人間は、想像力が枯れてしまっているので、そう思うようにはいかないかもしれない。しかし、意志があれば出来ないことではない。
幼稚園中退の輝かしい学歴を持つ、優秀な医療エンジニアで思想家だったイツァク・ベントフは、簡単だが重要なアイデアを「超意識の物理学入門」で書いている。
静かに座り、目を閉じて、かつて自分が訪れた風景を思い起こすのだ。そして、ふっと薄目で時計を見る。あなたは、ぎょっとする。時計が止まっているのだ!そこまでいかなくても、時計の針がゆっくり動いていることに気付くと思う。時間の流れが変わっている。
中国には、昔から、これと似た、もっと効果的な異世界に入る方法が伝えられている。子供の時に見た風景を思い出し、その中に意志の力で入っていくのだ。当然、懐かしくて美しい風景が良いだろう。その時、あなたはもう異世界に入っているのだ。
また、絵の中に入っていったり、魚になる想像をして想像の中で海に入っていく方法もある。滝に行けば、滝の裏にある異空間に入るのは面白いものである。
慣れてくれば、より上手く異世界に入れるようになり、貴重な情報や知恵、そして、心のエネルギーを得る。時には、ものを得ることもあるが、それはあまり必要ではないように思う。ものとは、単に想念の固まったものに過ぎない。想念はエネルギーである。
異世界に住むようになる人もいるが、それには条件があるらしく、しばらく居ると、もう帰れとか言われる。もっとも、そこに少しいるだけで生まれ変わるのだから、こちらの世界もそう悪くはなくなる。病気の時などはそれを治すこともできる。姿を消した病気の猫などが元気な姿で戻ってくることもあるのはそのためだ。昔の人は、死が近付くと、割合に頻繁に異世界に入ったので、自分が死んだことに気付かない人も多かったし、実際、生と死の区別がない時代もあったことが、スウェーデンボルグの本などにも書かれている。


【タイムマシン】
H.G.ウェルズは、SF作家という範疇に収まらない、偉大な文豪で思想家だ。この本は、本文で取り上げた「堀についたドア」の他、「奇跡をおこせる男」「ダイヤモンド製造家」「水晶の卵」「イーピヨルニスの島」「タイムマシン」という、驚くべき傑作満載のお得な書である。

【ベントフ氏の超意識の物理学入門】
全く学校に行ったことのないベントフ氏が、この世を「科学的に」鋭く暴いた楽しい本だ。はしがきにあるように、この本を読み通せる科学者は滅多にいない・・・と科学界の権威が述べて本書を推薦しているのが面白い。

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