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2010.08.12

浮世離れこそ貴い

「浮世離れ」という言葉に否定的な感じを受けるのは、我々が奴隷である証拠である。

浮世とは、「儚(はかな)い」「無常の」世の中という意味である。
そして、それは、我々が、「現実の人生」と言っているものだ。

問う。
浮世という言葉には、「辛い世の中」という意味と、「快楽的な世の中」という、相対するような異なる意味があるのはなぜか。
答える。
浮世、即ち、人生に辛いも楽しいもない。それを決めるのは自分であり、文字通り、この世は無常だ。
さらに答える。
「辛い世の中」と「快楽的な世の中」に違いはない。もっと正確に言うなら、「苦痛」と「快楽」に違いはない。単に、あることを、快楽とみなすか苦痛とみなすかの違いである。

浮世とは、我々が愚かにも、勝手に現実だと思っている人生だ。
それは、無常ではかない。
つまり、それは、本当は単に夢であり、幻想だ。

「浮世離れ」こそ、何より貴いのだ。
我々は、敢然と「浮世離れ」しないといけない。

だが、愚かな人間もいるので、余計なことだが言っておく。

問う。
この世が夢なら、殺人やあらゆる暴力、偽証、蔑み、嫌がらせをしても構わないのか。
答える。
その通りである。ただし、殺す相手など存在しない。殺すとは自分を殺すことである。騙すとは自分を騙すことだ。確かに、大半の人間は自分に嫌がらせをしている。あらゆる行為は自分に対して為されるのだ。
逆に、親切にする相手も存在しない。あらゆる親切は自分に対して為されるのだ。
そして、あらゆる行為の対象は自分であると同時に、神に対して為されるのだ。

どんな「浮世離れ」をするかは自分で選べ。
あるいは、「浮世離れ」をせず、この世を崇拝して、鬱(うつ)事に苦しみ続けるのも自由だ。そして、実際は、これを深く深く味わった方が浮世離れし易いのだ。
私は、最高最大の「浮世離れ」を目指す。それは唯一至高の目標である。

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Comments

はじめまして。
毎朝KayさんのBlogを読ませていただいております。

私も潜在意識の役割、表層的な意識にとらわれない生き方に興味があります。私は仏陀がどのようにして悟りを開いたのかについても長い間考えてきました。ブッダが悟りを開いた菩提樹に行ったり、祇園精舎や、バーラーナシー、鹿野苑等にも行きましたが、なかなか仏陀の悟りを理解出来ずに長い間いました。また、日本の書籍だけでなく、海外の仏教の書籍を読んでも理解することが長い間出来ずにいました。

最近Kayさんのblogを読んでいるうちに理解できてことがあります。あくまでも私個人の意見ですが、仏陀の悟りとは「いかに物理学的な意味での意識から人間の意識を開放させるのかについて、誰でも理解可能な方法を思いついたこと」と考えています。

仏陀は悟りを開くときに菩提樹の木の下で瞑想していた時、人間の全ての歴史を最初から最後まで見たという神秘的体験をしたと伝えられています。恐らく宇宙の始まりから最後も見たと思います。そこで万物流転の意味を理解したのですが、これは普遍的な宇宙の法則を潜在意識の力を持って理解し、またこれが人々の悲しみを開放することであることに気づき、さらに他の人々にも理解可能なものだと実感した時に、これまで経験したことのない喜びに包まれたのだと思われます。

Kayさんは仏陀の悟りについてはどのように考えていらっしゃいますか?
もし宜しければ教えてください。

Posted by: Botroid | 2010.08.12 09:04 AM

こんにちは

今回のブログをゃませていただいて『人を呪わば穴二つ』という言葉を ふと思い出しました


また 私は私であり 他は何もない‥という事を改めて感じました

Posted by: moon | 2010.08.12 05:19 PM

★Botroidさん
特に仏陀と特定するのではありませんが、悟りというものに関しては、こう考えます。
もちろん、悟りを言葉で適切に表現したり、科学的に定義できるわけではありませんので、ある程度は適当なことを言いますが、それで言うなら、悟りとは、宇宙の全ての電子とリンクすることだと思っています。電子には、実体が無いという面があり、自分の電子とか他人の電子といった区別はなく、全ての電子がリンクしたあるものと一体になることで、時間も空間も超えますので、人類の、そして、宇宙全体の歴史も、あらゆる場所のことも知ることが出来、文字通り宇宙になるのだと思います。
仏陀の悟りの方法は、歴史の中で伝わらなくなってきたのかなあと思います。みんな難しいことを言い過ぎるような気がします。お釈迦様は、庶民に、分かるように教えを説いたはずです。


★moonさん
人を呪わば穴二つ・・・誰が言ったのか分かりませんが、うまいことを言ったものだと思います。
肯定的には、「情けは人のためならず」と言います。他人にかけた情けは、実際は自分にかけているわけです。

Posted by: Kay | 2010.08.12 10:40 PM

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