巨大宇宙船に救われたいか?
2012年、あるいは、そのくらいの時期に、地球の崩壊の可能性も含め、人類に大異変が起こるかもしれないという話は、20世紀末のノストラダムスの予言ブームの頃からもあった。
その中で、地球破滅の際に巨大宇宙船が現れ、優れた人間性の持ち主のみが救助されるという話がある。
その1つが、チリの作家、エンリケ・バリオスが書いた、世界的ベストセラー「アミ 小さな宇宙人」シリーズだ。この小説の内容は、著者はあくまでフィクションであるとしながら、実は本当の話であることを匂わせるという演出を行っている。
「アミ 小さな宇宙人」の新しい版では、さくらももこさんが挿絵を描いているが、さくらももこさんは著者と手紙をやりとりする仲であるらしい。また、世界的画家、イラストレーターの横尾忠則さんは、この小説を絶賛し、旧版で表紙絵を描いたりもしたくらいである。私は旧版で読んだが、確かに面白い内容だった。
さて、「アミ 小さな宇宙人」シリーズでは、宇宙人も含めた人間の精神レベルは数値化でき、千点満点で7百点以上が宇宙レベルに達した高度な精神性であるとされる。そして、地球破滅の際に宇宙から救いに来る宇宙船に迎えられるのも、この精神性数値が7百点以上の人類だけである。
まあ、私は、別に謙遜でもなく、自分がそんな救いの対象になるとは思わないが、何かの間違いで宇宙船に乗せてもらえると言われても、スタンリー・キューブリック監督の映画「ロリータ」のハンバート役を打診された時のケーリー・グラントと同じ答えをするだろう。即ち、「ノーサンキュー」(結構だ)。
私のように人間性が高くなくても、それに私は正直に言って人嫌いなのだが、いかに下らない(ように個人的に感じる)人達とはいえ、彼らが滅びる地球に取り残されている中で、のうのうと救いの宇宙船に乗るなど考え難い。ましてや、本当に人間性が高いなら、たとえ1人でも、そして、それがいかに悪人であろうと、滅びの地に残されているなら、運命を共にしたいと思うのではないだろうか?
「歎異抄」によれば、悪人の方がむしろ仏の救いの対象のはずなのであるし、イエスも悪人のために来たと言っていたと思う。
もし、宇宙船が助けに来てくれるなら、滅びの日だけ教えて欲しい。その日に備え、食を絶ち、ゆるゆると死を迎えたいと思っている。
尚、もし2012年に、アセンションと呼ばれる大異変が起こるとしても、それは、この小説にあるような、通常の物理的な出来事ではないような気がする。それに、本当の意味では人に死はないかもしれない。
私が気に入っているアセンションのシナリオは、1995年に旧版が出版されている名著「波動の法則」にあるものだ。
まあ、何が起こるか、詳しいことはさっぱり分からないが、慌てることも、心配することもない。ただ、見えるものしか信じない人達は、どう言ってやっても無駄なのだ。
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Comments
死そのもは、3次元からの卒業という意味で、又次の世界へのステップのような気がします。やれる事はやってあとは、神に任せるという事で良いのではないでしょうか?
Posted by: 太利 | 2010.08.25 11:03 AM
★太利さん
自分も、災害や、新型ウイルスで死ぬ番が来ることも当然あると受け入れられるなら、いろんな考え方でも良いかなと思います。
Posted by: Kay | 2010.08.25 10:37 PM