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2010.07.01

子供たちのための学校と教師

学校では、試験で良い成績を取るためにがんばることが、当然良いことであり、正しいことであるという絶対的前提を強要する。
しかし、私は、ごく幼い頃からそれを疑い、中学に入る頃には全く信用しなくなり、現在も自分が正しいことを確信している。
もちろん、計算が出来たり、算数や数学の便利な方法を知っていたり、将来、歴史や文学や科学等に興味を持った時にスムーズにそれに取り組める基礎を持っておくことは良いことだということまで認めないわけではない。
だが、そのために必要な範囲は、現在の学校の履修内容よりはるかに少ないことは間違いが無い。
そして、いろいろなことに興味を持てる感性を破壊するような学校教育になっているなら、それは完全に間違いであるが、アインシュタインはそうなってしまっていることを指摘していた。
アインシュタインは、子供の頃から、現在の日本とほぼ同じと思える学校教育に反発し、教師の迫害を受けると沈黙で応えた。ガンジーの無抵抗主義のようだ(ガンジーに関して、無抵抗主義というのは間違いで非暴力主義と言うのが正しいという方も多いと思うが、私はどちらも正しいと思っている)。
しかし、8歳で学校を自主的に退学したエジソンは、特に大学は無用であると、経験と実績をもって断言したが、アインシュタインは、自分で考える場であればという前提で大学の価値は認めていた。
幼稚園中退のイツァク・ベントフは優れた医療機器エンジニアだったが、真理は自然の中にあると言い、自然に学んで、優れた医療製品を開発した。政木和三さんも、自然の中にある驚くべき叡智に比べれば、人間の知恵など取るに足らないと言う。
神道やギリシャ神話には、自然崇拝の信仰が強く感じられ、科学はなくとも、これにより人々は偉大な知恵を得ていたと思う。

最低限の読み書き計算は修得する必要があるが、後は、成績は悪くて良いし、試験のことなどどうでも良いので、自分が良いと思うことを勉強すれば良いと思う。
私は、中学2年からは学校の授業には一切参加しなかったが、元々が授業を聞いて何か解ったという経験がなかったので、迷わずそうした。
1つには、学校は年長の子供が年少の子供を教えるような場にしないといけない。もちろん、やりたい子がやればよく、現在の学校らしい画一的な強制は無用だ。教えるのが好きで上手な子は多いし、教えることで学ぶことは非常に多い。
アインシュタインは、彼の偉さを知らない子供に学校の宿題を手伝ってくれるよう頼まれると、喜んで強力し、自分も多くを学べたことを感謝していた。
教師は、ルドルフ・シュタイナーが言うように、空気のような存在で良い。
フランス最大の作家の1人であるアルベール・カミュは子供の頃、家が貧しく、勉強に身を入れることができない境遇にあったが、彼の教師であったルイ・ジェルマンはアルベールの才能を惜しみ、特別に個人教授を施し、奨学金を得られるよう推薦し、アルベールはリセ(日本の高校にあたるフランスの学校)に入学できた。後にノーベル賞を受賞したカミュは、出版されたその時の講演録をジェルマンに奉げ、深い感謝を表した。
アインシュタインも、1人、非常に感謝していた科学教師がいたのだが、教師の方はアインシュタインのことを忘れていたようだ。
優れた教師が空気のようであると言うシュタイナーの言葉が少し分かるような気がする。


【アインシュタイン物語】
最も簡易で読みやすいアインシュタインの伝記。

【ベントフ氏の超意識の物理学入門】
科学者には読み通せないという、学校のものとはまるで異なる物理学。
西洋の科学と東洋の叡智を融合し、宇宙の真理に迫る。多少の科学的概念は出るが、ベントフ氏は幼稚園中退であり、それ以上の学歴があれば問題ないだろう。

【瞑想と祈りの言葉】
神秘学者であると共に、万能の天才ともいえるルドルフ・シュタイナーの、宇宙と響きあうマントラ集。
教育者としても世界的に知られるシュタイナーの、学びや生活における自然で美しい規範にもなっている。

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Comments

色々検索しておりまして、

東洋の叡智で検索していたらここにたどり着きました。

とても素敵で、興味深い記事を書かれていますね。

こちらは、東洋と西洋の叡智を広げる活動をしています。


よろしければ遊びに来て下さいね。

http://www.yumenomiya.com/

Posted by: 田伏 哲也 | 2010.07.04 at 10:49 AM

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