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2010.07.23

世俗を超える近道

仕事における人的ミスや怠慢、倫理的、道徳的な逸脱による問題・・・それらも、極めて初歩的なものや、幼稚なレベルのものが、あらゆる場所で発生している。
それがなぜかというと、つまるところ、みんな、仕事にやる気がないのである。
ではなぜやる気がないのかというと、そもそもが仕事を選択するときに、「給料が高い」「安定している」「地位が高い、あるいは、見てくれが良い」といった理由で選んだからだ。
稼げるからその仕事を選ぶとしても、起業するとか歩合制セールスマンになるとかならまだ良いが、その場合も、金が主な目的であれば、一時は上手くいってもすぐに破綻する。
才能あるミュージシャンが成功しても、金のために仕事をするようになると、すぐに情熱も失せ、落ちぶれたり、トラブルを起こしたりすることになるだろう。

自分がやりたいことをやっていれば、食べられさえすれば満足で、心も安らかであるが、良い収入のために意に沿わぬ仕事を続けていると、心は澱み生命力は枯渇し、何かあると自殺に至る危険もある。
だが、現在の日本では、人間らしい仕事は極端なまでに収入が低くなっている。農業でも、大規模農業では儲かるものもあるが、人が心を注げるようなものではほとんどが収入は乏しい。
なぜそうなるかというと、経済指向の国家だからであり、税収をもたらすものであれば、法に触れない限り、道徳性や倫理性はあまり問われない。ただし、儲かっても税金を沢山払わない者には、もともとがどうにでも適用できるように作ってある法律で無理矢理に処罰するのである。
現在の日本では、金を稼がないのが幸福への近道ではあるのだが、それに人々が気付くようになると、稼ごうとしないと、極端な貧困となるような仕組みにしてしまった。住むところもない人が増え、深刻な状態でも医療サービスも受けられない人が沢山いる。自殺者の数は世界で「堂々」トップを独走中である。さらに、金がないことは恥ずかしいことであるという偏見も強固に植えつけられている。そうやって国民を脅し、不安にさせ、稼ぐように急き立てる。
その結果が、現在の状態である。
2012年に世界が終焉することになるかどうかはともかく、現在の状態を見れば、破滅までそう遠くはないと考えても少しも不自然ではない。しかし、それは必ずしも悲惨なことではない。
日本は世界大戦で事実上、いったん滅んだのであり、ほとんど公には語られないが、敗戦時、国民の大半はほっとしたのである。

ではどうすれば良いかと言うと、残念ながら他人のことまでは分からないのだけれど、私に関して言えば、食を落としていき、その気になれば食べないことで自然死することに恐怖がなくなれば平和でいられる。
W.B.イェイツの「まだらの鳥」の中で、「身体と魂が離れない程度のパンを食べていれば」、ある神秘な状態に至ると教えられたマイケル少年(イェイツが自分自身を投影した主人公)が、それを行って不思議な世界に参入する様子が描かれるが、それは、現実とは言わないが、空想ではなく、真の想像である。エマーソンが、ギリシャ神話は「想像ではあるが空想ではない」と言ったようなものだ。
だが、イェイツはそれを人々に伝える難しさに気付いたのか、この作品を書き上げることはなかった。
まずは、できる範囲で食を慎むのが最上であると思う。いろいろな意味において、それが世間を超える道を開くと思う。

少食の聖典と思える3冊

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Comments

私は、1食しか食べたくないのに、家族に流されて3食食べています。食べる事が苦痛です。特に肉は吐き気がします

Posted by: 太利 | 2010.07.25 at 09:00 PM

★太利さん
私の場合、1食にするのに、それなりの自制が必要ですので、私とはタイプが違うようですね。
私の知り合いの女の子(中学生)は、食べたくない分は黙って残しています。何か言われたら、「食べたくない」と静かに答えているようです。ちゃんとマナーを守っていますので、そのうち、何にも言われなくなってきたようです。制服を買う時、あまりに細いので、洋服屋さんに驚かれたようですが、どこから見てもきれいな子です。

Posted by: Kay | 2010.07.25 at 09:15 PM

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