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2010.05.18

エオスと和らぐ

オリコンチャート(株式会社オリコンが作成・発表するヒットチャート)で、最も多く1位を獲得した楽曲は、1968年にリリースされた「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)らしい。
作詞は、1916年生まれの伝説的な作詞家、岩谷時子さんである。
この歌の中で、

夜明けのコーヒー ふたりで飲もうと
あの人が言った 恋の季節よ

という歌詞があるが、好意を持たれている場合は最高の口説き文句だ。
ややくだけた定番では「僕と一緒に夜明けを迎えよう」となる。
素直に「一緒に夜明けを見よう」でも良いだろう。

小説・アニメ・漫画「灼眼のシャナ」で、シャナ(外見は11~12歳の少女)が、悠二(高校1年生男子)を、早朝にせかしてある場所に連れて行く場面がある。
そこは、シャナが見つけた、曙光(しょうこう)が最も美しく見える場所で、悠二もそれを見て感動する。シャナに悠二を口説く意図はなかっただろうが、結果として2人の心を強く結び合わせることになったはずだ。

単に恋愛のことでなくても、人がいかに暁を愛するかは感じることが出来ると思う。

昨日も書いたが、暁、あるいは、曙の力は凄い。
ギリシャ神話の曙の女神エオスは、地上の人間と天の神々に光を与えると言われている。
早朝の日拝こそ、健康、幸運、幸福の秘訣であると言う者は多いが、それは確かであると思う。

岩谷時子さんが作詞した、本田美奈子さんが歌う「つばさ」は伝説的な名曲として知られる。
詩の一部に、

私希望があるの 心からかがやいて
夜明けの色 夕日の色に
つばさを染めて 飛ぶのよ

とあるが、ここでも、暁が美しく表現されている。また、夕日は死を暗示するが、滅びがあるからこそ誕生がある。そこに希望がある。
生まれ直すためには、いったん、全て捨ててしまうことが良いこともある。
エオスと和らぐことが、個人あるいは人類の希望となる。

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