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2010.05.23

目覚めのキー、神話の中のBAD達

つくづく、本当につくづく思うことは、一般大衆は精神の牢獄にいるということです。
条件付けられた、限定した考え方しか出来ないよう、強固に、圧倒的に、どうにもならないくらいがっちりと精神を押し固められ、封じ込まれています。
世界はあなたの思う通りのものですが、これでは、限定された、狭苦しい、味気ない、色褪せた、憂鬱な世界しか体験し味わうことができません。
精神の中心の大元が自由であれば、世界は、人生は自由自在で、不可能はなく、鮮やかで楽しい世界であるはずです。

我々が眠り込んでしまった訳は、はっきりしません。
限界のあるフリをするのが楽しそうだと思ったからとか、魂を鍛えて向上するためだったとかいろいろ言われますが、知性で理解できないような大きな目的である場合には、いくら考えても分からないかもしれません。
ただ、イェイツの「再臨」という詩にあるように、「2千年の眠りが悪夢をもたらした」ことは間違いがないようです。

そして、テクニックで目覚めることはできません。
「願いを叶える誰も知らなかった方法」なんてありません。そんな安っぽい世界なんて欲しくはありません。
ただ、牢獄の中にうんざりし、こんな場所は嫌だと心から思い、本気でそこを抜け出す決心をすれば道は開けるはずです。
そうでないなら、人生に生きる値打ちは無いに違いありません。

ラマナ・マハルシは、「宗教は真理の周辺に連れていってくれるが、真理を明かすことはない」と言いました。
当たり前でしょう。しかし、周辺には連れて行ってくれます。言ってみれば、曖昧な探知機です。無いよりはるかにマシです。少し使えば良いでしょう。
芸術は、マスターキーそのものを提供することはありませんが、キーの造り方を教えてくれます。
あまりに精神が歪み、逸脱した人が優れた芸術に無防備に接触するとショックが大き過ぎることがあります。まあ、独裁者くらいに歪んでいる場合ですけどね。彼らが心に鎧を立てているのはそのためです。
そこまででないなら、かなりの爆発を感じはしても、その後沈静化し、新たな地平線に遭遇するでしょう。
ところで、芸術といえば、絵画や彫刻、あるいは、音楽を思い浮かべるかもしれませんが、これらには題材があり、その多くが神話です。エジプト、インド、北欧、中国、日本と、いかなる地域にも必ず神話がありますが、それらには驚くほどの符合があります。それで、古事記を読んでもあまり何も感じなかったのが、その後、ギリシャ神話を読んだら分かってしまったということもよくあるのです。それはともかく、神話を知っておいてから絵画や彫刻、あるいは、音楽を鑑賞すると、当然ながら味わいが深くなります。
とはいえ、それも絶対に必要というわけでもありません、純粋な精神を持っていれば、絵画の方から物語ってくれます。しかし、学校や世間で歪んだ教育を叩き込まれている大多数の人には難しいと思います。そして、学校に反発したから良いというわけでもありません。反発させることもまた、教育の手法です。若い頃のワルが、案外、最も善良な小市民になるのはそのためです。それは、高度で狡猾な教育テクニックです。元ワルの小善人というのは、実は最も始末が悪いのです。
マーティン・スコセッシが監督した、マイケル・ジャクソンの有名な短編映画「BAD」で、「お前らはBADなんかじゃない。何でもないんだ。本物のBADはこれだ」と言って、真実のBADの姿を見せます。まあ、真実が見えるかどうかは見る人次第ですけどね。
本物のBADなら、古事記の中にいっぱいいます。
古事記を読むと良いですよ。子供向けの分かりやすいのでいいですから。
最近の私には、ギリシャ神話の詩である、ヘシオドスの「神統記」がバイブルです。
さっさとみんなで目覚めて、地上を天国にしましょう。


【古事記物語】
モスラ原作者でもある大作家で、本格的な古事記や日本書紀の現代語訳もある福永武彦さんによる、子供でも読める古事記です。

【古事記物語】
明治15(1882)年生まれの著名な童話作家、鈴木三重吉さんによる、子供からお年寄りまで誰でも読め、しかも、高貴で端正な文章の古事記です。

【古事記】
リズムとでも言うものを大切にした、分かりやすく読みやすい古事記の現代語訳の名著です。
上記、「古事記物語」の福永武彦さんによるものです。

【神統記】
詩歌女神(ムウサ)達に詩を教わったという、紀元前700年頃の詩人で、本業は農民・羊飼いであったヘシオドスが詩で語る壮大で優雅なギリシャ神話の名訳です。読みやすく、その気になれば暗記できそうな長さですが、解説も充実しています。

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