エネルギー供給の秘訣
誰にも同じような思い出があるかもしれない。
英国の世界的作家コリン・ウィルソンが幼い頃、弟と遠くまでハイキングに行ったところ、帰り道が分からなくなってしまった。
散々、歩き回って疲れてきた上、間が悪いことに雨が降ってきて、身体も冷え、悲しく不安な気分はますます増大し、弟は泣き出す。
コリン・ウィルソンもそうしたかったのだろうが、兄がそうであってはならないという意識が起こり、やせ我慢をして「しゃんと」し、弟を叱責した。
すると、コリン・ウィルソンは、心の奥深くからエネルギーが供給されるのを感じたという。
コリン・ウィルソンの生涯のテーマは人々の意識の革命である。それは、人間の幸福のための活力を得るものでなくてはならない。
ウィルソンは、エネルギーは右脳から供給されると言うが、右脳が司る精神は潜在意識と言っても良いと思う。
しかし、右脳にエネルギー供給を指示するのは、あくまで左脳で、上の例で言えば、自主的に気力を奮い起こすことである。左脳が司るのは顕在意識である。
ジョセフ・マーフィーも、潜在意識の力は強大であるが、それを動かすのはあくまで顕在意識であると言うが、同じことであると思う。
我々の中には、無限の力と知恵があり、それを自由に活用する権利があり、かつ、使わなくてはならないのであるが、そのためには、我々は自分で正しく考える必要があることが分かる。
潜在意識による成功法則で重要なことは、正しく考える能力を磨くことであると思う。
尚、さらに高度なレベルで言うなら、足立育朗さんが「波動の法則」の中で述べているが、決心をすれば、精神の波動が上がり、現実を変えてしまうと言う。
あくまで、調和のとれた考え方に基く決心であることが必要のようだが、それが大きな秘訣であることは確かと思う。尚、この本には、顕在意識と潜在意識に関する、非常に興味深い記述もある。
【右脳の冒険】 1983年出版の、コリン・ウィルソンのロング・セラーで、確かに名著だと思う。右脳の神秘な力を自在に操る、一見ごく普通の人物を通し、その秘訣に迫っている。 | |
【眠りながら成功する】 1963年出版の世界的ベストセラー。マーフィーの本は数多いが、最も分かりやすく、まるでマーフィーの直接の講演を聴いているような親しみやすさがあると思う。年齢の制限を拒否するマーフィーらしく、この本の時には65歳くらいのはずのマーフィーの文章を非常に若々しく、希望に満ちているように感じる。 | |
【波動の法則】 1995年出版。2007年に新装版で復刻。 人類が知りえないことだが、著者が不思議な手段で得た情報は極めて貴重であり、実際的だ。 |
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