« 年を取ってもやれる仕事が本物である | Main | 偉大な嘘 »

2010.04.27

なぜ肉食を避けるのか?

私は、以前は肉食中心だったが、もう1年半以上、肉は全く食べていないし、おそらく、一生食べることはないと思う。
今でも、肉食が好きだという感覚は残ってはいるのだけれど、それもやがて消えるように思う。

確かに、世界には、肉食以外に栄養補給手段が無い人々もいるかもしれない。
また、聖者と呼ばれるような、高度な霊性を持つ人達も、肉食に関しては微妙な態度を取っているように感じる。はっきりと肉食を禁じている聖者や賢者を私は知らないし、彼らの中には肉を食べる者もいる。ただ、食べるとしたら、わずかな量である。
肉食に関しては、ルドルフ・シュタイナーが教えたことが最適なことであると私は思う。それは、「肉食を禁じはしないが避けた方が良い。理由は、肉食を避けることで、低次の人間本性との戦いが容易になるから」である。
インドの聖者ラマナ・マハルシに、「肉食をしたままで悟りを開けるか」と質問すると、マハルシは「可能だが難しい。だが、悟りを開いた後でなら影響はない」と答えたが、これは本質的にシュタイナーと同じと思う。

シュタイナーのいう低次(低レベル)の人間本性や、マハルシのいう悟りを得ることを難しくする障害とは、私の認識する範囲では異常性欲であると思う。
これに関しては、インドの聖者スリ・ユクテスワも、肉食が異常性欲をもたらすことを述べていたと思う。
もちろん、性欲は悪ではないが、性欲に支配されて衝動を抑えらないのは異常なことであり、それは若さや性的なたくましさとは何の関係もない。そのようなことで過ちを犯すのは、栄養の摂り過ぎで、おそらく、肉食が習慣の者であると思う。
私も、飽食で肉食をしていた頃は異常性欲に悩まされていたが、菜食で、ある程度、食を慎むようになってからは、性欲は十分に感じても、それを容易に支配できるようになった。
よく、痴漢などの性犯罪のニュースを聞いて、「気持ちは分からんでもない」という人もいるが、以前は私もそうであった。しかし、今では、決してそうではないし、この私の現在の感覚が正常であると確信する。
個人的にはだが、直感的に、肉を多量に食べることにはゾっとするほどの恐ろしさを感じる。
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」というアニメ映画で、千尋の両親が、肉を中心とした美味しそうな食物を貪り食ううちに豚になってしまう場面があるが、あれこそ、人間が低次の本性に負けてしまった姿であると感じる。
宮崎駿監督は、毎日全く同じ1つのお弁当(御飯の中に、卵焼き、沢庵、ハム、揚げ物程度の入ったもの)を、昼と夜に分けて食べる生活を25年以上続けているらしい。
水野南北が言うように、「食が全て」であるというのは1つの真理と思う。南北自身は、老人であれば少量の肉食はむしろ勧めたし、老人でなくても、少食であれが、特に肉食を非難していない。しかし、現代であれば、それも必要ないと私は思う。


【瞑想と祈りの言葉】
シュタイナー教育で世界的に知られ、ゲーテの研究の権威でもあるルドルフ・シュタイナーは、医療、農業、建築の分野でも大きな成果を上げましたが、本質は偉大な神秘学者でした。そのシュタイナーが教える魂のマントラ集です。
表紙の絵は、シュタイナー自身の手によるものです。

【あるがままに】
最も純粋な聖者と言われるラマナ・マハルシとの貴重な対話集。マハルシが、悟りを得るに十分と言う、彼が若い日に指で砂に書いた教えである「私は誰か」も収録されています。

↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 年を取ってもやれる仕事が本物である | Main | 偉大な嘘 »

Comments

シータ波の権威者、kay殿。
益々1日1食の菜食励行により神秘思想家マッシグラですね。
脳内のシーター波で「お役立ち明晰ブログ」絶好調ではないですか。

このブログを読み続けていると「弊害」があります、、
それは私のような「あほブログ」←(思ってはいないが一応謙虚に言ってみた)が、
ほんまに「お間抜けブログ」に思えて来る事があります。これは、、ほんま。

が、しかしこのブログを読んで「有益」で身についた事はいっぱいあります。
そのうちの一つはなんと言っても、採食、少食に拍車がかかることです。

整理整頓が趣味の私としては、身も心もスマートに整理整頓せねばと思っています。

おっほほほ、、
何か今、、シーター波、、出まくっているワ~~

Posted by: 華文字 | 2010.04.27 08:17 PM

★華文字さん
ご無沙汰です。
私の、冷静で正確な評価、ありがとうございます・・・って、私も年のせいか、見栄っ張りになってきました^^;
華文字さんのお間抜けブログ(ばきっ)、とても面白いです。私も、オランダ移住しようって気になってきましたよ。
お間抜けなんてとんでもない。底抜けです・・・って、どんな意味か・・・?
はい、シータちゃん、可愛いですね・・・って、「ラピュタ」の話じゃないのでしたか?(笑)
最近、霊が語りかけてくるのを確かに感じます・・・マジです・・・

Posted by: Kay | 2010.04.27 11:00 PM

お久しぶりです。
最近、東京で一人暮らしのSE勤務が始まったRaimuです。
まだ研修中の身なんで、仕事はそこまで本格的でも無いですが…

僕も食べ物に対しては色々と考えてます。
あまり褒められた食べ方ではないかもですが…


前、ここにてあるお方が紹介していたもので、
日月祝詞という教えがありますが、
これの食べ物の項目が気に入ってます。
http://123.mikosi.com/06.html

これには…
「4つ足を食べるのは共食いだからいけない」
「獣を食うと、自分も獣みたいになる」
「獣を食べる時は、一度神に献げて、神から頂くようにする」(?)
など書かれていました。

こうしてみると、鳥、卵、魚などはOKで、
それから、五穀や、野のもの海のもの山のものを組み合わせて積極的に食べると良いみたいです。


しかし、こうして勤務してると、
昼食はコンビニや外食で調達するので色々と難しいです…
なんとか試行錯誤してやってます。

それから…
個人的に思うことは、
若いうちは、甘いものも必要だったりしますが、
それに加え、たんぱく質も必要な気がします。
新しいこと覚えると、脳細胞が発達のための栄養を欲する気がします。
体を鍛える人にとっても重要な所です。
また、若いうちは、ある程度までは、多少無茶をしても耐えれる体という所がなんとも…
どうしたものかとよく思います。

肉食と関係あるかもしれませんが、グルメというのも奥が深い気がします。
変わった食品の組み合わせは食べてて楽しいです。
南北さんの本に、「初物を好むと、いずれ貧相になる」と書かれていたので、難しい所ですが…

Posted by: Raimu | 2010.04.29 10:33 AM

★Raimuさん
私の食の基準はシンプルでして、
(1)食事の時以外は食べない
(2)食事は腹8分目
(3)肉食は避けた方が良い
(4)なるべく自然で清らかなものを
です。
タンパク質は、ナッツ類(アーモンドやクルミ)から摂っています。

Posted by: Kay | 2010.04.29 08:32 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference なぜ肉食を避けるのか?:

« 年を取ってもやれる仕事が本物である | Main | 偉大な嘘 »