イザナミは潜在意識の象徴である
世界中の聖典や神話には、隠された深い意味があるという。
その中でも、日本の古事記は、表面上はあまりに単純で、どこか突飛な感じのする神話である。
地上に最初に降りたのが、男神のイザナギと、女神のイザナミである。
2人は、国造りの儀式として、柱を反対から回り、出逢ったところで声をかける。
イザナミが先にイザナギに、「まあ、いい男!」と言い、続いてイザナギが「おお、いい女だ!」と言って褒め合った後でセックスをする。
国造りとは言っても、子作りと混同されているところが不思議な雰囲気となっている。
最初に造った子は、非常に出来が悪く、舟に載せて流して捨ててしまう。
その後もうまくいかないので、天に昇って年長の神に相談したら、イザナミが先に声をかけたのがいけないとされ、儀式をやり直し、今後はイザナギが先に声をかける。
今流に言うなら、逆ナンは良くないということになる。
そして、今度は立派な子供が産まれる。
どんな偉い先生も言わなかったかもしれないが、このお話はこんな意味である。
女神であるイザナミは感情で、男神であるイザナギは理性を表す。
理性で考えたものを感情で温めると、立派な成果を生むが、逆に、感情が先で、それを理性で具体化しようとすると悪い結果になる。
漠然と感情的に、金持ちになりたい、立派な家が欲しい、素敵な恋人や配偶者が欲しいという感情を起こしても、不完全なものしか得られず、逆の結果となることも多い。
まずは理性的に、なぜそれが必要なのか、具体的に何が欲しいのかを考えないといけない。その後で、感情で包み育てていけば、素晴らしい成果が得られる。
ジョセフ・マーフィーの潜在意識の法則はそれを教えているし、老子などは長い間に改ざんされでもしたのか、非常に解り難いが、やはりそんなことが書かれている。
男神であるイザナギは顕在意識で、女神であるイザナミは潜在意識である。女神の方がはるかに大きく強力なのであるが、スターターはあくまで顕在意識である。
ビル・ゲイツは15歳の時、25歳までに百万ドルの資産を得る強い目標を持った。結果、目標をはるかに超える成果を得た。
ある大学の卒業生に、20年後の資産の目標を尋ねたところ、具体的な額を答えたのは2%だったが、20年後に調査すると、その2%が卒業生全部の90%以上の資産を得ていた。
ある調査で、老人達にアンケートしたところ、豊かな生活をしている人達は、目標を紙に書いていた。
潜在意識はとてつもなく強大であるが、顕在意識は重要でないばかりか、目標を考えるのは、あくまで顕在意識なのであり、顕在意識が考えないと、潜在意識は何もできない。
ラルフ・ウォルドー・エマーソンは、最も難しい仕事は考えることだと言ったが、ビル・ゲイツに偉大な知恵を与えたと噂されるチャールズ・ハアネルも、ロンダ・バーンに閃きを与えたとされるウォレス・ワトルズもまた、考
えることほどハードな仕事はないと言っている。
【方法叙説】 理性を正しく導くための、ルネ・デカルトの歴史的なテキスト。デカルトは12歳の子供にも理解できるように書いたというが、従来の翻訳は学者先生の堅苦しい文章のものが多かった。しかし、本書は実に読みやすく訳されている。 デカルトはひどく誤解されているように思う。決してガチガチの唯物論者などではなく、精神の神秘について深く考え、その天才的洞察力で、全人類に有益なこのような本を書いている。驚くほど多くの賢者達が、実はこの本から学び、恩恵を受けていることが明らかになっているのである。 | |
【現代語訳 古事記】 モスラの原作者でもある、素晴らしい小説家の福永武彦さんのこの古事記の現代語訳は高く評価される名作だ。分かりやすさ、読みやすさも比類がない。日本の知恵が封じられた古事記を、この素晴らしい現代語訳で是非読んで欲しい。 | |
【マーフィー 努力嫌いの成功法】 「あなたも幸せになれる」のタイトルで1975年に出ている翻訳の文庫版。原題は“THE CONSMIC ENERGIZER”で、「宇宙の活力」とでもいった意味と思う。1974年のマーフィーの円熟の書で、潜在意識の法則をより論理的に、また、分かりやすく説いている。翻訳は、ブリストルやピールの本も翻訳している、精神法則関係の翻訳の第一人者である桑名一央さんで、名訳である。 |
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Comments
いつもありがとうございます。この記事もあわせて、実践させていただきたいと思います。
http://kay.air-nifty.com/art/2009/08/post-f18d.html
今週、久々にお伊勢さんにお参りしようと計画していました。しかし、一昨日、何となく「明日、行きたい!」と思い始め、急遽無断欠勤で昨日ふらーっと東京から行って参りました。天気は快晴で、参拝客も少なく、恵まれた参拝でした。内心「部長とか、客とか、大丈夫かな。。」と焦りながら夜会社に帰ってみると、何事もなかったようで、私は外出してただけと思われてたようです。
無断欠勤は本来許されませんが、まあ、そんなことよりも、真摯にKayさんに導いて頂いた霊止乃道を、今後も右往左往しながらも逝きたいと思います。
(本の最後にある、私の中にある聖なる霊からのメッセージ、いいですよね。あまり感動することのない生活を過ごしてきたんですが、あれ読んで泣きました。本を読んで泣いたのは初めてです。まだ読む度にシクシク泣いてしまいます(;д;)
Posted by: R | 2010.04.09 11:14 AM
★Rさん
無断欠勤、悪くないですよ。クビになる覚悟は当然必要ですが、内海さんも、会社に行ってる場合じゃないって言ってましたしね。
私は、だいぶ前から、会社勤めなんてやっちゃいけないのではと思っています。
霊止乃道、奥深いですね。
Posted by: Kay | 2010.04.09 11:01 PM