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2010.03.10

我々は一人遊びをしている

将棋は駒の向きで敵味方を区別するが、チェスでは駒の色が白と黒に塗り分けられている。
刀や槍を使った実際の戦では、兵士の向きは当然変わるが、敵味方の区別のためには、何かのマークを付けておくよりは、チェスのように色分けした方が区別しやすいに違いない。
サッカーやラグビーなどでも、概ね、ユニフォームの色がチームごとに異なるが、模様も違うのが普通で、色盲であったとしても区別が付くだろう。
サッカーやラグビー、あるいは、本当の戦では、明確に敵と味方がいる。サッカーなんてのは、代理戦争と言われることもあり、本当の戦争よりははるかにマシであるが、ほとんど戦争と同一視する者もあり、それで国際試合が異常な熱狂を呼ぶという話もある。

ところで、友達がいないからか、あるいは、単なる趣味かもしれないが、一人将棋、一人チェスをやったことのある方も多いはずだ。私もよくやった。もちろん、友達がいないからであるが(笑)。
ところが、一人将棋や一人チェスを、あまりに熱心にやっていると、本当に敵味方が存在するように感じてくることがあるかもしれない。
これが、数千年前からの人類の状態ではあるまいか?
アラン・ワッツは「タブーの書」の中で、小さい子供が一人で、お父さん役、お母さん役、子供役などをこなして遊んでいるうちに、自分ひとりであることを忘れてしまったのが、やはり今の人間の姿であると言う。
「アミ 小さな宇宙人」で知られるエンリケ・バリオスは「魔法の学校」という、文字通り、魔法を修得するための本で、「あなたはあなたの世界の神だ」と繰り返し主張しているが、やはり、ほとんどの人間がそれを自覚しないからだ。
ジョセフ・マーフィーも「あなたは、あなたの世界で唯一の考える主体だ」と言う。
さて、では、「私の世界」以外の世界なんてあるのだろうか?
「ザ・シークレット」の中で、それを美しく表現してあった。「太陽はあなたのために昇り、星はあなたのために輝く」と。
自分は無力であるばかりか、世界の支配者であり、世界に対して大いなる責任を持っている。それを明晰に悟ることが、簡単に言えば悟りであり、覚醒なのだろう。


エンリケ・バリオスの魔法の学校
「アミ 小さな宇宙人」で知られるエンリケ・バリケスが、冗談が飛び交う楽しい魔法学校を開校し、段階的に魔法使いに育ててくれるというもの。ただし、真剣に就学することは強要される。

タブーの書
普通の人に明かしてはならないことが書かれているという意味で「タブー」なのだと思う。もちろん、真理はタブーを破った場合にのみ知ることができる。

マーフィー 努力嫌いの成功法
ジョセフ・マーフィーの成功法則は、決して欲望を叶える安直なテクニックではなく、深遠な真理が秘められている。ただ、それをあまり前面に出さないような配慮はあるのかもしれない。そこにも、マーフィーの意図があるのだと思う。

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