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2010.03.04

少女の本当の美しさ

昨日、話題にしました、1975年に連載が開始された「悪魔の花嫁」という漫画作品の主人公は、伊布美奈子という名の女子中学生でした。
美奈子は、美の女神ヴィーナスの生まれ変わりであるという大変な美少女ですが、その他の点では、ごく普通の女子中学生です。ただし、この「ごく普通」は、1975年当時においてはと言えると思います。現在、この漫画を読むと、美奈子が中学生であることには大変な違和感があります。つまり、大人っぽ過ぎるのです。ただし、それはあくまで、精神面、人格面においてです。
現在なら、美奈子を中学生に設定することはないと思います。そして、たとえ高校生にするとしても、非常に大人っぽい女子高生ということになると思います。

1967年に、筒井康隆さんが書いた「時をかける少女」の主人公、芳山和子は中学3年生でした。
1983年に映画化した際には、芳山和子は高校1年生に設定されました。それでも、原作の芳山和子より幼い感じでした。
2006年のアニメ映画では、表面的なストーリーは変わりましたが、根本的な内容はさして変わっていなかったと思います。しかし、主人公の紺野真琴は高校2年生でした。
2010年の映画では、主人公の芳山あかりは、原作の主人公の芳山和子の娘という設定ですが、大学入学直前となっています。
根本的に、若年者向けのSFラブ・ストーリーであることから、多少ストーリーが変わっても、主人公の女の子の雰囲気は同じようなものになりやすいですし、実際、そうなっていると思いますが、時代と共に、主人公の年齢が高くなっています。
これは、女性の幼児化を確実に反映しているのだと思います。

日本で、男性が精神的に幼児化していることは、かなり昔から分かっていたと思います。その分、女性のリーダーシップの強さが目立ちました。しかし、現在は女性の弱さが目立ってきました。最近耳にする、肉食系女子という、積極的に男性にアプローチする女性は強いわけではありません。全く逆で、男にすがりたい弱い女がなりふり構わなくなっただけです。強い女、いい女は自分からは動きません。
ところで、男性の場合は、かなり鍛えられてきたような男でも、どこか幼い面があるものですが、男にはある程度の子供っぽさは必要なものです。しかし、昔から、女性は現実的だと言われるように、そのような役割を担うように出来ているのだし、そうでなければ問題があると思います。女は現実面で、強く、大人っぽくなければいけません。
男性が荒唐無稽と思える夢に邁進し、女性が現実面を支えるというのは古いと思われるかもしれませんが、女性には子供を育てるという重要な仕事があり、こればかりは、現実的でないと務まりません。男性も子育てをすべきという意見もありますが、肉体的、精神的に、子供を育てるのは、女性の適性がはるかに高いことは間違いがないと思います。
子供時代に原因のある、おかしな人間が増えているのも、女性の幼児化と関係がないこととは思われません。

「悪魔の花嫁」や「時をかける少女」を読むと、主人公の女子中学生達はとても魅力的ですが、それは、単に可愛い少女としての魅力ではありません。また、この2作品では、彼女たちの性的魅力に関しては、ほとんど描かれていません。
大人になる少し前の少女の本当の美しさを見ることができるように思います。


時をかける少女
1967年(昭和42年)の作品ですが、中学校の様子などは、根本的には現在と全く変わらないと思います。
「時をかける少女」の和子はもちろんですが、収録されている素晴らしい短編、「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」の主人公の女子中学生、女子高校生も、とても素敵な少女達で、年配の人はもちろんですが、若い人でも懐かしい感じを抱くかもしれません。

悪魔の花嫁(1)
ギリシャ・ローマ神話を題材とし、人間世界の慣習や常識を簡単にひっくり返すストーリーは文芸作品としても優れたものであると思います。
主人公の美奈子は、美少女な上、明らかにお嬢様っぽい雰囲気はあるのですが、強い意志と慎みのある、理想的な女性であると感じます。

NHK少年ドラマ・アンソロジー
NHKで制作・放送された、「時をかける少女」を原作とするテレビドラマ「タイムトラベラー」の最終回が収録されています。現在では信じられないことですが、当時のNHKは、ビデオ撮影したドラマは、ビデオテープが高価であったため、次のドラマで上書き使用されたので、原版は残っておりません。これは、当時、極めて珍しかった家庭用ビデオで録画されていたものが発見され、別の音源と組み合わせてDVD化したもののようです。
主人公、芳山和子は原作通り、中学3年生になっています。

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