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2010.03.05

秘法としての微笑

激怒したり、屈辱を感じたり、ひどく恥ずかしい思いをしたり、極度に緊張した時、「頭に血が昇る」という状態になることがよくあります。
そんな時、実際に、顔が真っ赤になることが多く、本当に頭部に血が昇っていると思われます。

ところで、普通に考えると、頭に血が昇るというのは、脳が血液を必要とするからで、それにより思考力の上昇がありそうなものですが、実際には、頭に血が昇った状態では、思考力は著しく低下しており、ほとんどの場合、思考力はほとんど無くなっていると言えるほどです。

つまり、本来は、過激な感情を感じた時に、頭に血を昇らせる必要はないことが分かります。
そして、頭に血が昇るとロクな結果にならず、そんなことがない方が絶対に良いはずです。
確かに、恥らって真っ赤な顔で動揺している美少女は可愛いかもしれませんが、少女本人はあまり楽しくはないはずです。

強い感情というのは、元々は緊急事態に起こるものだったはずです。つまり、猛獣が現れて危険が迫っていたり、高い所から落下しそうになるといった状況です。
そんな時は、逃げたり、戦ったり、しがみついたりするための体力を瞬間的に増強するため、多量の空気を吸い、肺は血液に酸素を取り込み、心臓は血液を活発に循環させます。

知性が発達するにつれて、様々な緊急事態が出来てきました。身体の進化は脳の進化に追いつかず、身体は緊急事態は全て危険と認識して血行を急激に促進します。

おそらく、頭に血が昇る理由はこうです。
緊急事態となり、血行が盛んになっても、腕や脚等が運動しないと、別のところに血を送らないといけません。その場合、どんな時でもある程度のエネルギーを消費する脳に血を送ることになります。
ところで、緊張し過ぎると、いわゆる手足が凍り付いて動かなくなることがよくあります。つまり、手足に血が巡っていないのです。これは、手足に血を送る必要が無いというよりは、むしろ、何らかの事情で、積極的に頭部に血が送られていると考えた方が良いでしょう。
そして、緊張すると、歯をかみ締めたり、顔をこわばらせたりして、首から上の筋肉を激しく使うことが分かります。アゴや顔の筋肉は、アクションが少ないので、さらに力を込めようとし、そのための血液が送られてきて、結果、脳に血がさらに送られるのだと思います。アリほどではないとしても、人間もアゴの力は凄まじいもので、その強力な筋肉を働かせるには多量の血液を必要とします。
年配者が卒中を起こすのは、運動中よりはトイレの中が多いと思います。トイレで力む時も、歯を食いしばったり、表情を強張らせるものです。そうすると、頭に血が昇り、多量の血液に頭の血管が耐えられなくなるわけです。

さて、こう考えると、頭に血が昇った状態から冷静になるには、首から上のリラックスが大切であることが分かります。
ではどうするか?
笑えば良いのです。身体の中で最も強力な筋力を持つアゴを弛緩させることがまず大切です。歯をかみ締め、恐い顔をして笑うことはできません。つまり、笑えばアゴの筋肉は緩んでいます。
出来るだけ、静かに穏やかに微笑んで下さい。普段から微笑むことを習慣にすべきです。
微笑を忘れなければ、何事もうまくいきます。
アゴだけでなく、表情を作る筋肉は意外にエネルギーを必要とします。険しい顔ばかりしていると、失敗が多く、あげく、卒中になりかねません。
首から上はリラックスし、穏やかにすることです。額というのは、自覚するよりはるかに大きく緊張しているものです。時々、指でマッサージし、緊張をほぐすのも良いでしょう。
また、肉体的な危険でもない時に気分を荒げないことです。そうすれば、心臓は無理な血行を促進しません。そのためには、過剰な酸素を取り込むのを避けます。つまり、穏やかな呼吸をすることです。


静坐のすすめ―岡田式
静坐というのは、正に不必要に頭に血を昇らせない秘法で、人間のアンバランスな進化を調整する働きをするものであると思います。
明治、大正の偉人、岡田虎二郎は、人間を「頭の人」「胸の人」「腹の人」に分け、腹の人こそ真の大物であると言いました。あくまで余談ながら、「金?腹に力が付けば、金はいくらでもできます」と請け負っています。

HARA 腹意識への目覚め
英文学者、詩人、画家であり、タオイスト(老荘思想家)として知られる加島祥造さんが、病をきっかけに腹の神秘に目覚め、その膨大なバックグラウンドを駆使して鋭く考察した類稀な書です。
腹とは、かくも神秘的で重要なものであることに気付かされ、驚愕せざるをえませんでした。

無意識の幻想
「チャタレイ夫人の恋人」で世界的に知られる作家D.H.ロレンスが、自らがひれ伏すほどの腹の偉大なる神秘を語ります。そこには、人間や宇宙の真理にまで至るとてつもない秘密があるように感じます。
しかし、初っ端のところで、「これを読まないことをお勧めする」「すぐ、この本をくずかごに捨てなさい」「それでも読むなら止めはしないが、責任も持たない」と著者は警告します。それは伊達ではありません。宇宙を解き明かす気がないなら、わざわざ社会を捨てることになるリスクを冒す必要もありません。

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Comments

今年は【微笑み】でいきたいと願っていた私ですが、
実際は顔もお腹も笑筋でパンパンになり息も出来ない馬鹿笑いを繰り返しています。
いい歳をしているので、歳相応の微笑みをしたいのが本音です。
でも、クスッとでも笑うと、もう、止まらない、、
昨夜は夢の中でも笑い続け、
夫から「あなた、、いつ死んでも宜しい」などと言われる始末。

ゆるんだ頭のネジを絞めたい、、
だらしない笑いから、、逃れたい、、、

Posted by: 華文字 | 2010.03.05 at 08:15 AM

★華文字さん
そんなに、黄金バットのように笑えるなんて素敵じゃないですか!?
地球の平和は華文字さんに任せた!(笑)
オランダに住むとそうなるのでしょうか???
私は渋く微笑みでいくしかないですね。
目尻のシワが男の魅力と聞きましたので、それを作ろうとがんばってはいるのですが・・・

Posted by: Kay | 2010.03.05 at 09:40 PM

「穏やかな呼吸」 とは
 リラックスした状態で行なう呼吸
  という意味なのだと解釈して宜しいのでありましょうか?

だとすれば
 浅い呼吸じゃないわけですよね……?

ふつう 深呼吸は
 多くの酸素をとり入れてしまいますよね?
けれども 
 とり入れた分を消費すればいいわけで
  エネルギー収支が 「過剰」 にならないように

 吸った分は吐く
 食った分は動いて燃やす

という原則に忠実であるならば
 決してメタボにはなりません (えっ そんな話題だったっけ?)。

そうそう……
 笑いは本当にいいですよね。

これは 過剰に溜め込んだエネルギーを逃がしてやるのに
 最も効果的な方法だと思います。

そして また
 笑いながらネガティヴになることなど
  絶対に不可能なんです!

Posted by: Minr Kamti | 2010.03.06 at 02:19 AM

★Minr Kamtiさん
ネガティブに笑うって芸術的かもしれませんね。

Posted by: Kay | 2010.03.07 at 08:09 AM

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