« 社会的不適合者が生きる道 | Main | 成功法則を信じられない人へ »

2010.03.12

逆境こそ真に幸い

人生が順風でない者の方が幸運であるかもしれない。
なぜなら、人間には弱い部分もあり、そこそこにうまくいっているだけでも、現状維持に固執するものであるからだ。ましてや、他人がうらやむような状況であればなおさらである。
しかし、そのような状態は、実にもろいかもしれない。それは、ひどく頼りないものに依存しているのではないだろうか?

人間は、順風である間はものを考えないものであるし、進歩しないものだ。
逆境になってはじめて目覚めるのだろう。
だが、順風であった者が逆境になった当初は、以前の良い状態にもどろうとあがくものだ。もし神が慈悲深ければ、より大きな逆境を与えて、その者を目覚めさせようとするかもしれない。
神と書いたが、それは、本当の自分のことであると考えれば納得しやすいかもしれない。本当の自分は、自分で思うよりずっと賢いのだ。
それなら、こういう結論に至る。自らに逆境を与えたものに頼ることだ。そうすれば、真の幸福が得られる。
逆境で駄目になるのは、逆境を与えたものが味方であることをいつまでも理解しないからであり、それに頼ることをしないからではないかと思う。
自分に頼るとは言っても、自我に頼るのではない。真の自己に頼るのである。偉大な精神科医のミルトン・エリクソンは「無意識を信頼しろ」と言ったが、無意識(潜在意識)は意識(顕在意識)よりはるかに大きいのであるから、それは合理的なことだ。エリクソンは、あまりに見事に心を治療したので、魔法を使って治していると言われたほどだった。

逆境になり、自分で考えるようになると、以前は全く見えなかったものが見えるようになる。
決して、以前と同じ思想、信条、慣習のままで、以前思い描いていたような幸福を得るのではない。それではまた、以前に逆戻りで、やがてまた逆境になるだろう。
本当の自分に頼ることを早くに始めれば、苦しみはそれだけ少ないはずだ。


私の声はあなたとともに
17歳という、最も活動的で楽しいはずの時にポリオにかかり、目玉しか動かせなくなったという逆境が、ミルトン・エリクソンを神のごとき偉大な精神療法家にしたのかもしれません。
まず、この本で、無意識に頼ることの意味を掴めば、非常に有利になるのではと思えてなりません。

眠りながら成功する
潜在意識の法則で世界的に有名なジョセフ・マーフィーの代表的な本です。
マーフィーは世俗的な成功を大いに説いていることから、場合によっては誤解を受けることもあるかもしれませんが、本人は極めて簡素な生活を愛した叡智ある思想家で、その数多くの著書は慈悲心に満ちていると思います。

↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 社会的不適合者が生きる道 | Main | 成功法則を信じられない人へ »

Comments

逆境で苦しんでいるときは
心底イヤだけど
苦しみを乗り越えると
感謝したくなるような
心境になりますよね。

Posted by: 月空 | 2010.03.12 11:30 AM

★月空さん
そういうこともありますね。
でも、逆境は有り難いものですね。

Posted by: Kay | 2010.03.12 09:27 PM

自己は外界と完全に同じものである
という考え方もありなのかな、と最近思いました。

逆境は嬉しい筋肉痛かもしれないですもんね!

Posted by: yuho | 2010.03.12 09:34 PM

★yuhoさん
外界は想念が作っているとは言えるでしょうね。
逆境は筋肉痛よりはるかに良いものだと思います。

Posted by: Kay | 2010.03.12 10:57 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 逆境こそ真に幸い:

« 社会的不適合者が生きる道 | Main | 成功法則を信じられない人へ »