運命は変えられるか?
我々の運命は、最初から決まっているのだろうか?
あるいは、未来は変えられるのだろうか?
「アバター」でまたまた大成功したジェームズ・キャメロン監督の「ターミネーターII」では「未来は我々次第で変えられる」と熱く訴えていたが本当だろうか?
船井幸雄さんの本で読んだが、超心理学やヨガの分野で著名だが、本格的な学者でもある本山博さんは、未来は決まっているのではないかと言ったらしい。船井さんは、それでは面白くないと思ったそうだが、自我的には誰しもそうだろう。
そして、おそらく、世界的に言っても、大半の人が、運命、あるいは、未来は変えていけると考えていると思う。
しかし、内海康満さんは「霊止乃道」で、運命なんて、髪の毛一筋の動きまで決まっていると書いておられる。
結論から言って、本山博さんや内海康満さんが全く正しい。
運命は全て決まっている。木の葉1枚だって偶然に落ちたりしない。松尾芭蕉に句を読ませたカエルも、芭蕉の目の前に現れるタイミングは厳密に決まっていたし、芭蕉が読む句も決まっていた。
だが、内海さんはこうも書いている。
思いだけは別だと。人が何を思うかは決まっていない。
ところで、世界は人の思いが作るのであるから、思いが変えられるなら、世界は変えられるはずだ。
それはその通りなのであるが、人の思いもまた、実際には変わらないものだ。
内海さんは、人生を思い通りに出来るなんていう者は、みんな大嘘付きだと述べている。
私も同感だ。
しかし、内海さんはこうも書いていた。
「運命は99パーセントは決まっているが、1パーセントは変えられる」
この1パーセントとは、1パーセントの人という意味である、当然ながら、統計ではなく、「非常に少ない」という意味だ。
私の感覚では、1パーセントでは多過ぎるような感じもする。
言うまでもなく、あなたがその1パーセントに入る可能性は少ないし、引き寄せの法則や潜在意識の法則の本を読んでも可能性が上がることはない。むしろ、その可能性を下げるのではないかと思うくらいだ。
しかし、わずかな人達は、運命を変えているし、人類全体で見るなら、そうした人は大勢いるのも確かだ。
そして、1パーセントというのが面白いのだ。
なぜって、思いを変えられる人が1パーセントくらいに思えるからだ。
運命を変えたいなら、極めてわずかである、思いを変える1パーセントの人にならないといけない。
1パーセントといえば、宝くじでそこそこに当たったり、超一流と言われる大学を卒業する人に比べて多いか少ないかは知らないが、宝くじに当たったり、超一流大学を出る人が運命を変えることは、まずないものだ。
オリンピックで金メダルを取る可能性は1パーセントどころではないが、金メダルを取ったら、後でよほどの悲劇にでも遭わない限り、運命は変わらない。金メダルを取り逃す方がよほど良いと言えるだろう。
(実は、金メダルを取った後で悲劇に見舞われる可能性は極めて高いのだが)
再度述べるが、運命を変える条件である、思いを変えられるのは1パーセントの人達だ。
いかに少ないとはいえ、1パーセントも可能性があるのだ。
私に言わせれば、神様の大バーゲンとも思える。1パーセントも可能性を与えてくれるのだから。
【霊止乃道(ひとのみち)】 現代随一の賢者、内海康満さんの神示の書。 運命や、運命が変わる仕組みも詳しく述べられている。 | |
【人間の本質】 本山博さんと稲盛和夫さんの共著。 人によっては、思いを変える大きなきかっけになるかもしれない。 | |
【人生に勝利する】 人生は思い通りにできると説くマーフィーの潜在意識の法則で、実際にそれを実現する人は滅多にいない。 だが、だからこそ、私は、マーフィーの法則は真理だと思う。思いを変えられる人は滅多にいないからだ。マーフィーも、思いを変えることを要求しているのだ。 | |
【人生に勝利する】 上記「人生に勝利する」の文庫版。新書版と文庫版でタイトルが同じというマーフィーの本は珍しい。 |
The comments to this entry are closed.
Comments
いつも読んでます、感謝したくて、今やっとコメントして、緊張します。
このblog見た時はかなりの衝撃がありました。
でも自分自身は変われずでした。
1%に全然入れていない、と、悲しくなりました。
でも毎日書いてくれて本当ありがとうございます。
もっと変われたらなんかもっとガッツリと
感謝したいなと思います。
Posted by: サイトウ | 2010.03.30 08:15 PM
★サイトウさん
1%に入れますよ。
自分では気付かずに変わっているものだと思います。逆に、「俺は変わった!」っていう人ほど変わってないものでしてね。
Posted by: Kay | 2010.03.30 10:53 PM
こういう考え方はどうかなと、ふと思いました。また私の臨死体験からのお話で恐縮ですが。。元々は思うがまま、あるがままの神である生命である「私」が、地球という星で人間という姿として各々が生きている。
普段は顕在意識、あるいは波動の低い人間という動物としての「自分」が生きていながらも、潜在意識の中には神としての「私」という存在もまた生きている。普段は全く気づかないが、その「私」なるものは、この世でも変わることなく、生まれたときから思うがまま、あるがままの自由自在の存在であることに変わりない。
となると、運命という自分に起こる事象の連続は、潜在意識の中に生きている「私」の意のまま、「何を思うか」に従って自由自在に起こされている。言い切るならば、内海さんの仰った、髪の毛一筋の動きさえも私の思うがままに動く。それを自我である自分が見る。自分は私と離れた存在だから、手に負えない「運命」と感じる。
1%の人というのは真我である私の「何を思うか」を、人間の姿のまま一体となってコントロールできる人なのかもしれませんね。霊止乃道はまだ持っていないので、今度入手して勉強してみたいと思います。
Posted by: R | 2010.03.31 08:29 AM
★Rさん
想像力豊かですね^^
私は、内海さんとは、何かと縁があります。とてもカッコいい人ですよ。是非、読んでみて下さい。
Posted by: Kay | 2010.03.31 09:34 PM