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2010.02.10

引きこもりのニート脱出法

ニートと引きこもりは本来は無関係だが、引きこもり気質の人間がニートになる可能性は、まあ、高いだろうと思う。かくいう私がそうであった。
なぜ引きこもりになるかだが、我国を代表する思想家で、自らも引きこもりと言う吉本隆明(よしもとたかあき、よしもとみゅうめい、いずれも正しい)さんは、著書「ひきこもれ」で、原因は母親の胎内にいた時の母親の精神状態の影響であり、先天的なものではないかと言う。
それほど深い原因によるものであれば、なまじっかな方法で治そうとして治るものではなく、一生、引きこもり気質のまま生きなければならないということである。
引きこもりの原因に関して、それが正しいかどうかは分からないが、引きこもり気質が一生治らないというのは本当と私も思う。
たとえば、私は、非常に社交的で大胆な、恐いもの知らずの人間と言われることがよくある。しかし、社会的な意味で必要のない会話は一切しないし、よって友人と呼べるものもいない。
つまり、いかに外面的な行動形態が変わったように見えても、私は現在も引きこもり気質であることに何の変化もない。
引きこもりにも程度というものがあると思うが、客観的に言って、私はかなりの重度であり、本当なら、生涯ニートであるはずだった。

ところで、人間である限り、引きこもりの性質を持たない者もまたいない。引きこもりの性質は、普通は「心の壁」として了解されているが、それを全く持たない人間はいない。
よって、今回の記事は、対象外の人間はいないと私は思っている。

次に、引きこもりがニートになる原因を考えてみよう。
それは、一言で言えば、自分を無力だと思っているからだ。実をいうと、全ての人間が大なり小なりそうなのであるが、引きこもりの場合は、無力感を非常に強く持っていて、戦う前に敗北を認めているのだ。
分かりやすくするためにごく単純なたとえ話をするが、適当に人が集まって野球をしようという時、引きこもりには、周りのみんながイチローや松井に見えてしまうようなものだ。
ただ、これにはカラクリがある。
普通の人は、自分がイチローや松井であることを、人々に(嘘だと分かりながらも)容認させることができるのである。そんな奇妙な習性が普通の人間にはある。その心理的な仕組みを解説すれば、あまりに長くなるので省略するが、引きこもりには、その習性が欠けているのである。
だから、社会的に何かをしようと思えば、本当にイチローや松井達の中で野球をやるような緊張感や場違い感を感じる。そして、他の人々は、あなたがそんな状態であることを感じるのだが、大多数の人間は、そんなあなたを貶め、いじめることで快感を感じ、満足しようと待ち構えている。大衆という、大多数の未熟な人間は、負けるはずのない戦いに偽りの安心感を得ようとするのである。
ただ、極めて稀に、そんなあなたを慰めたり、力付けてくれる天使のような人間もいるかもしれないが、まあ、稀な存在であり、実際、それを天使というのだろう。

さて、理屈はそこそこにして、解決策を提示する。
まず、ジョセフ・マーフィーの著書を入手し、5~6回、あるいは、それ以上読むことである。
もちろん翻訳書で良いのだが、必ずジョセフ・マーフィー自身の著書を読むことだ。別の者がジョセフ・マーフィーの思想や手法を書いたものにも良いものがあるかもしれないが、多くの場合、その別の著者の思想が混ざって変質していたり、善からぬ意図が含まれているかもしれないからだ。私が見る限りは、大半がそうであるとも感じた。
私の場合は、ニートであった19歳の時、「あなたも幸せになれる」(文庫版では「努力嫌いの成功法則」と改題されている)を読んだ。
原題は“The COSMIC ENERGIZER/Miracle power of the Universe”と、なかなか雄大なものである。文句を言う気はないが、翻訳書も、もっと良いタイトルを付けて欲しかった。
ENERGIZERは、ENERGIZE(活気付ける、電気を通じる)する者という意味だろうが、アメリカの大手電池メーカーの社名であり、その会社の商品である電池の名称でもある。感じとしては、COSMIC ENERGIZERで、無限のエネルギーの供給者といったものだと思う。

実際に、我々の内には、無限のエネルギー、至高の力がある。
ジョセフ・マーフィーの本で、その事実を知り、さらに、その力を自在に使う権利が自分にあることを確信すれば良い。そうすれば、最早、自分が無力であるなどと思わずに済むのである。
マーフィーもよく引用する、アメリカ史上最大の賢者ラルフ・ウォルドー・エマーソンも言った通り、「我々の内にあるものに比べれば、外にあるものなど、取るに足りない」のである。
ジョセフ・マーフィーは、キリスト教の牧師であり、著書にも聖書の引用が多いのであるが、彼は伝統的なキリスト教会に属する牧師ではなく、あくまで聖書に書かれた古代の叡智やイエスの恐るべき知恵を重んじているのである。よって、マーフィーの著書を読むのに、クリスチャンになる必要はない。

尚、本当に望むのなら大金を得ても良いと思うが、必要もないものを望まない方がうまくいくと私は思う。
自己啓発書の著者達が、なぜあれほど、我々を大金持ちになるよう煽るのか不可解だが、彼らもまた、経済至上主義の国家に洗脳されているのかもしれない。
お金なら、上等な衣食住が得られ、自分に合った自動車を買い、1つか2つの趣味を楽しみ、時々海外旅行に行き、親にそれなりの贅沢をさせてあげられるだけあれば十分と思う。ガールフレンドも5人を超えると、よほど器用な人でないと煩わしい。多くても3人程度で十分ではないかと思う。
他の人々や世界のために貢献する度合いに応じて器が広がってくるとお金の使い方も分かってくる。大金なら、その時に得れば良いし、そんな人間でなければ、大きな金を持つと悲惨なことになりかねない。
付き合いのある金持ちはみんな言う。「金を稼ぐなんて簡単なことだ。だけど使うのが難しい」。


マーフィー 努力嫌いの成功法
私が楽々とニートを脱出する機会となった思い出深い本「あなたも幸せになれる」の文庫版です。
我々の内にあり、自由に使える無限の力を、この本では、一応、「宇宙の活力」と呼んでいます。我々に限りない親しみを持つ、この全知万能の力について知ることが全ての始まりであると思います。

あなたも幸せになれる
上記の「努力嫌いの成功法」の新書版です。大きな本の方が良い方はこちらを。私が持っているのはこっちです。

マーフィー 眠りながら巨富を得る
ジョセフ・マーフィーの最も有名な本は「眠りながら成功する」ですが、私は、後で書かれたこちらの方が洗練されていると感じました。
マーフィーの本のお薦めの1冊です。

マーフィー あなたも金持ちになれる
話題をお金に絞っているので分かりやすいという点もあるのですが、決して欲望に満ちた本ではなく、深遠な知識をシンプルに分りやすく教えることが本旨です。むしろ、自己中心的な欲望を否定しており、富と平安を共に得ることに配慮した善意の書と思います。

自己信頼[新訳]
マーフィーに限りませんが、特にアメリカで、幸福のための深遠な叡智を説く者で、この本の著者のラルフ・ウォルドー・エマーソンに学ばなかった者はいないはずです。マーフィーの著書にも、エマーソンは多数引用されています。
そのエマーソンの書いたものの中で、我々が良い人生を送る上で最も重要な心構えや知恵を説いたのが、この「自己信頼」であると思います。
マーフィーも「眠りながら巨富を得る」の中で、特にこの「自己信頼」は書名を上げて引用しています。
本書は、2009年に出版された、非常に分かりやすい新訳です。

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Comments

センター入試失敗してしまいました。
9割取れないと難しいのに。

Kayさんでも無力感感じたことがあるのですね。
無力感。誰に対する無力感なのか。自分?
僕は大学を辞めて引きこもってから、誰にも認めてもらう必要がなくなって、
そうしたら実は別に誰にも認めてもらう必要はなかったんだ、と思うようになりました。
例えば僕が開成中学に入って両親が僕を認めていたときと、現在の認められていない状態とを考えてみて、
僕は僕以外の人のためには何も起こす必要がなくて、僕がいてもいなくても毎日何かしらが起こっていて。
僕を認めたり認めなかったりするのは相手の僕に関するストーリーであって、
僕はそんなのにいちいち振り回されるのはもうイヤだ、というか。
上手く言えないのですが、結局自分が自分を認めるような生き方をしているかどうか、
それが大切なんだという気がしています。
負け惜しみじゃなく。

つまり、kayさんは僕の天使です。
いつもありがとうございます。

Posted by: しゅう | 2010.02.10 at 01:36 PM

★しゅうさん
言われること、良く分かりますし、全く同感です。
他人の決めたルールや価値観を押し付けられ、その枠組みの中での成果を求めさせられるロボットのような人生はまっぴらです。
エマーソンは子供の頃、「僕が悪魔だというなら、立派な悪魔になる」と言ったそうですが、そのくらい、自己の本性を信頼して生きることが大切と私は思います。
我々には、自分が自分を認める行き方をする権利と力が必ずあると確信します。
お互い、そんな人生を生きましょう。

Posted by: Kay | 2010.02.11 at 07:46 AM

『社会的な意味で必要のない会話は一切しない』
↑という所は自分もそうで、共感します。

僕の場合は、運動面とか知能面、気の効いた笑い話面などで、
昔から非常に劣等的な立場でしたが、
中2の頃、老荘思想に出会って、何故か強く共感して、
そこで下でも良いと、
開き直ったのが良かったかもしれません・・・

高校時代もまだ少し不安定だったんですが、
大学時代で一人暮らし始めて、一人の時間が多く持てたので、
まぁ占いからオカルトからユング心理学から好きな本を好きなように読んだですが、
そこで奇人変人道を極めてしまったのが良かったかもしれません。

そうすると、変人の道にむしろ軸ができて安定して、
それが自信になったので、むしろ良かったかもしれません。
奇人変人道を極めた人の方が、自信とパワーがあるので、
社会適応はむしろよくできるのかもしれません。
その究めた道が理にかなってると、特にそうなるかもしれませんね。

それで人付き合いは・・・
別に気の効いた話とか、社会的に無駄な話しなくても、
穏やかだったり、笑顔が良かったり、パワーがあったり、
人はよく洞察して、それで人の手助けとかはできたりすれば、
結構なんとかなるものだな~、と思ってます。
優柔不断でいるとちょっと拙いような気がします。
「決心」って大事だなって思ってます。

だからそのためのパワーと自信を持つためにも、
マーフィ発想が大事なんですかね・・・

さて、このブログでも色々と磨かせて貰っていますが、
実は僕は、去年就職活動をして、
内定をなんとか頂いた大学4年生、
今年の4月から社会人、職業はSEです。
頑張ろうと思います。

Posted by: Raimu | 2010.02.14 at 12:21 AM

★Raimuさん
中2で老荘とはすごい。
まあ、私は中1で神曲でしたが。
下でも良い・・・老子ですねえ。まあ、荘子もですが。

今の世間では、変人くらいでないといけないと思います。変人と思われたいわけではありませんけどね。
オカルトの意味を世間では取り違えていますが、このパワーは凄いと思います。ニュートンもデカルトもイェイツも夢中になり、そしてパワーを得ていますのでね。

この時節に就職内定は、素直に立派です。おめでとうございます。
SEですか?
いいですねえ、同業ですから(笑)。
まあ、その方面は分かりますので、何かあれば聞いてみて下さい。アホな答を返されるかもしれませんが・・・

Posted by: Kay | 2010.02.14 at 03:39 PM

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