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2010.01.02

年賀状が来ないということについて

もし、自分に来る年賀状の数が少ないことを恥ずかしいと思っている人がいるなら、とんでもない思い違いです。
もちろん、沢山来るのは良いことですし、そこそこに来るのも良いことです。
しかし、ほとんど、あるいは、全く来ないことも良いことです。

私の親やきょうだいには、毎年、大量の年賀状が届きました。
私に来るのはほんの僅かでした。ところが、親はいつまでも居間で年賀状をいじりながら、それについて話し続けていますので、昔の私はいたたまれなかったものです。
1枚も来ないなら、まだマシなのですが、なまじ数枚来るから余計に恥ずかしい気がしたように思います。

しかし、年賀状が来ないということは、世俗を超えていることの証明です。それは素晴らしく良いことです。
年賀状に必ずしも心がこもっているとは限らず、むしろ、単に表面的な儀礼でしかないかもしれません。
本当の心の交わりがあれば、むしろ、それを示す形は本来は不要なものです。
もちろん、心に不安を抱える普通の人にとっては、親しさや愛情を形や言葉で示すのは良いことです。しかし、それは個人的、独自なものであるはず。
西洋では、恋人、夫婦、親子が度々、愛していると言葉で言い、キスをします。そうやって愛情を確認しないと不安だからです。そして、それが形式化した時、夫婦は別れ、家庭は崩壊します。
愛情表現が派手で、経済が豊かな国では昔から離婚は大変に多く、そんな国の真似をしているうちに日本の離婚も非常に多くなってきました。日本人は、世間体を重視してなるべく離婚したがらないことを考えると異常な数と言っても良いと思います。
ある調査では、米国の家庭の85パーセントは崩壊状態であるらしい。残り15パーセントは健全であるのではなく、単に崩壊している証拠が無いというだけのことです。
電車の中など、人目のある場所でこれ見よがしに愛情表現をするカップルはすぐ別れるのではと思います。アメリカあたりでも、まともなカップルの愛情表現は、古い日本人が見ても、微笑ましい程度のものです。
親愛を形式で示すことは、実は恐ろしいことであるかもしれません。
シェイクスピアの「リア王」の教訓を思い出すことも良いと思います。

大切なのは、もっと違う親愛や優しさを知ることです。
今後、そんなお話をしていきたいと思います。

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Comments

Kayさん、あけましておめでとうございます。

初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しく読ませて頂いておりますこと、この機会に感謝の意をお伝えしたく、コメントをさせて頂きました。ありがとうございます。

kayさんの文章は共感を覚えるものや、示唆に富む内容のものが多く、いつもほんとに楽しみにしています。

僕も今年はより一層、虚心坦懐に物事を受け止めていけるよう、何事にもとらわれず、楽しく過ごしていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いします。

Posted by: jiro | 2010.01.02 at 06:15 PM

★jiroさん
あけましておめでとうございます。
新年から、嬉しいコメントをありがとうございます。

私も、虚心坦懐でいたいものと思います。
中国の古典「荘子」に、そのような心の持ち主には鬼神も従うこと、C.G.ユングも、荘子のその言葉を気に入っていたように思います。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

Posted by: Kay | 2010.01.02 at 07:54 PM

甥っ子達とスーパー銭湯に行きました。
78キログラムだった体重が60キログラムに
なっていました。

もうすぐ死ぬ予定です。(肉体は保ったまま)

Posted by: taku | 2010.01.02 at 11:44 PM

★takuさん
良いですね。
死ぬ時には、私なら念仏を唱えますよ。

Posted by: Kay | 2010.01.03 at 10:55 AM

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