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2010.01.28

漫画・アニメも進化の鍵になっている

足立幸子さんの講演録である「あるがままに生きる」の中に、「漫画に刺激を受けて子供が変わってきている。漫画家の中には精神性が非常に高い(波動が高いと表現)方が多く、その作品を見て、宇宙の本質が分かってしまうことがある」といったようなことが書かれていて、非常に納得しました。
もちろん、全ての漫画の精神性が高いわけではなく、単に刺激的で面白いだけのものも多いと思いますが、非常に素晴らしいものが増えてきていると思います。
また、漫画だけでなく、アニメでも、意識の高い制作スタッフが優れた作品を作っている場合があります。確かに、アニメの場合は商業的な事情の影響がより大きく、ある時期まで素晴らしかったのが、時と共に精神性が低下する場合もあるかもしれませんが、昔と違い、最近では、その傾向は少なくなっているように感じます。

世界的にも歴史的作品と言える、武内直子さんの、「美少女戦士セーラームーン」は素晴らしい漫画作品です。
また、アニメの方も作者の意思が尊重され、制作スタッフがこだわりを持って作った素晴らしいものでした。このアニメは5年間で200話が放送されました。1年目のシリーズの最終回に実に印象深い場面があったのを思い出します。
「闇の女王」クイン・ベリルとセーラームーンの最終対決となりますが、セーラームーンはベリルの配下の戦士を全て倒すことと引き換えに、彼女もまた、仲間の全てを失ってしまいました。
ところで、セーラームーンに登場する敵というのは、実は我欲で悪いことをするタイプはいないのです。強い信念に支えられ、ある意味、正しいのかもしれないのです。
クイン・ベリルの圧倒的なパワーの前に劣勢となるセーラームーンですが、気力を振り絞って必死の戦いをします。その時、ベリルは言います。
「なぜ、そこまでして私に逆らう?この世界に守るべき価値があると本当に思っているのか?」
もちろん、セーラームーンに迷いはありません。
すると、ベリルは言います。
「お前もいつかは知るであろう。この世はすでに醜く汚れていることを」
この言葉は、まるでベリルは自分の敗北を予言でもしているようであり、また、単にセーラームーンを惑わそうというのではなく、ベリルの本音のように聞こえます。
いえ、そもそもこれは、制作者のメッセージを感じます。
いっそう苦しい状況に追い込まれるセーラームーンですが、この世界を守ることを改めて決心し、死んでも諦めない態度を見せます。
その時、死んだ仲間のセーラー戦士達の魂が集結し、セーラームーンに力を与えます。

セーラームーンの勝因は、力でも、心の美しさですら無いように感じました。
心の強さや信念でベリルを打ち破ったかのようですが、なぜ、ベリルの心が先に折れたのかに、重要な意味があったように思います。
おそらく、それぞれが守ろうとしたものの違いではなかったかと思います。セーラームーンの方が、大きなものを守ろうとしていたのです。

ところで、アニメ放送が終了しても、セーラームーンのミュージカルは長く続きました。
その中で、このクイン・ベリルが復活し、アニメでは5年目のシリーズに登場する最強の敵である「銀河最強のセーラー戦士」セーラーギャラクシアと結託します(実際は、ギャラクシアがベリルを利用したのですが)。
最後にベリルはセーラームーンの側につき、ギャラクシアに言います。「お前はまだ分からないのか?この世が愛で出来ていることを」
「この世が愛で出来ている」という意味は、非常に難しいかもしれません。しかし、突き詰めて考えるなら、科学的に言ってもそうなると私は思っています。
最後にセーラームーンの恋人タキシード仮面は、セーラームーンに、原作の貴い言葉を言います。「これまで、お前が倒してきた敵は皆、お前と一つになりたがっていたきょうだいのようなものなのだ」
これは、原作では、セーラームーンが自ら悟ったことでした。
セーラームーンに挑んできた敵達は、もともと、セーラームーンと1つでした。それがバラバラになってしまったのでした。それで、もう一度一つになりたくて、セーラームーンに引き寄せられたのだと。

アニメの最終回で、セーラームーンは、悪の根源たるカオスは、本来あるべき場所に戻ったと言います。それは人間の心の中です。
しかし、セーラームーンは明るく言います。「信じましょう!人間を」と。ギャラクシアも笑顔を返しました。

セーラームーンのミュージカルの音楽の作詞は、中森明菜さんの「TANGO NOIR」で知られる冬杜花代子さんですが、私は、非常に霊的な詩人であると思います。
「劇場版美少女戦士セーラームーンR」では、映画館で沢山のお母さんと小さな子供(女の子が多かったでしょうが)が一緒に瞳をうるませて見ていたに違いない感動のクライマックスシーンの背後に、冬杜さん作詞の「Moon Revenge」という歌が流れますが、その詩が恐ろしいものであることに気付いた人はほとんどいなかったでしょう。
「月の愛は、追いかけても、逃げても、死んですら終わらない。なぜなら、それが月の復讐であるから・・・」
セーラームーンの2年目のシリーズである「美少女戦士セーラームーンR」のRの意味は、公式には明かされませんでしたが、普通、ロマンスと解釈されているようです。しかし、冬杜さんはリベンジを当てはめたと言われていたようです。それは彼女の霊的な直観であったように思います。その冬杜さんが2003年に亡くなられていたとは私も知りませんでした。


あるがままに生きる
世界で20万部のベストセラーである、画家の足立幸子さんの講演録です。
甦生化装置の役割をする本として制作されていて、足立さんの素晴らしい作品も表紙および口絵で収められています。
講演のお話、質疑応答が見事な形で文章になっており、素晴らしい内容であると思います。

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Comments

大衆の偏見の奥に、原作者が良いものを書いていたり、
それから、埋もれていったものの中に、凄い作品が眠っていることが
多い気がします。

『イティハーサ』って漫画が、埋もれていったものの中で、凄く面白かったです。
善の者と悪の者が戦っている中で、その中間を行く者が主人公の話です。
なんとなく日本古来の神話を感じさせるような内容で面白いです。

読んでたら、kayさんの言葉が結構頭をよぎるんですよね・・・
kayさんの好きそうな内容なんで、
良かったら是非。

Posted by: Raimu | 2010.01.29 at 10:54 AM

★Raimuさん
ご紹介の本は良さそうですね。
読むべき縁があれば、いつか本の方からやってくるはずです。それは今日かもしれません。
良いものって、沢山埋もれていますが、埋もれてしまうことにも、何か意味があるのかもしれません。

Posted by: Kay | 2010.01.30 at 07:38 AM

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