なぜ暇な人には時間が無いのか
私が小学校低学年の時に、腕時計に興味を持ち始めた頃、貿易船の船員であった叔父さんが家に来たので、腕時計を見せてもらいました。
1年の大半を海外で過ごす叔父さんの外国製超高級腕時計は秒針がなく、しかも、あまり正確な時間を指していませんでした。そのことを言うと叔父さんは、「俺はそんな正確な生活をしていない。君もそうだろ?」と言ったのを、実に印象深く憶えています。
そもそも、時計の秒針とは、ほとんどの場合、時計が動いていることの確認用でしかないと思います。
高級腕時計には秒針の無いものも多いのですが、心の優雅さを大切にする金持ちには愛好者が多いようです。
クォーツ時計の登場により、時計は安価で極めて正確になりました。さらに現在は電波時計も普及し、何もしなくても、常に正確な時間を示してくれます。しかし、そうだからこそ、時計は単に時間を知るための道具でないことや、時間というものが興味深いものであることに気付くかもしれません。
少しくらい不正確でも、ネジを手で回す機械式の時計にどこか惹かれることもあるのではないかと思います。
それに、月に数十秒の不正確さが問題になるような生活は確かにしていません。いえ、実は、時間に縛られない自由な生活をしたいと誰もが思っているのではないでしょうか?
ただ、自由というのは、必ずしも怠惰を意味しません。
時間管理なんて言葉がありますが、それは、本質的には自己管理でしょう。
「時間がない」と言っている人は、自己管理が出来ていないだけのことだと思います。
暇を持て余している人ほど、「時間がない」と言うのではないかと思います。
逆に、世界で最も忙しい人が「時間はいくらでもある」と言います。
時間は速く過ぎると感じることも、ゆっくり過ぎると感じることもあり、その違いが極端な場合も少なくありません。
時間は過去から未来へ流れるものというのが一般的概念ですが、未来から過去へと流れていると言う人もいます。
未来は変えられると言う人も、変えられないと言う人もいますが、過去を変えることが出来ると考える人もいます。
時間は幻想であり、本当は無いとする考え方もあります。
人は皆、幻想の中に居るというのは本当かもしれませんが、時間の幻想を打ち破ることが目覚めのきっかけになるかもしれません。
大きく考えるための小さな本 「ザ・シークレット」にも登場した世界的量子物理学者フレッド・アラン・ウルフが書いた、世界一易しい量子物理学の本。翻訳者の竹内薫氏は、文系の人には最適な量子物理学の入門書になると序文に書いていますが、その理由は、ウルフの話は、易しいことと同時に、量子物理学に必要な思想が説かれているからと言います。 ウルフも過去は変えられると書いていますが、固定観念を打ち破り、人生を変えるきっかけになる本となると思います。 | |
本当はすごい私 今をときめく脳機能科学者、計算機科学者であると同時に万能の天才、苫米地英人氏の本の中の私のお気に入りです。苫米地氏は、時間は未来から過去へ流れると一貫して主張します。 過去は現在で決まり、現在は未来で決まる。未来を自然に幸福なものにするには、その結果である現在が幸福であれば良い。一見不可思議ですが、古代から賢者達が教えてきたのは、そのことかもしれません。 簡単に携帯でき、一瞬で最強の脳を作ることができると言う、簡単な言葉が書かれた10枚のタイスカードが付いています。 | |
風待ちジェット 坂本真綾さんが自ら作詞して歌う、アニメ「ツバサ・クロニクル」のエンディング・テーマ曲。 私は、彼女は神秘な声を持つ霊的アーチストだと思っています(声優としても人気が高く、神秘的な存在の声を演じることが多い)。 「昨日さえ変える力が2人にある」という言葉がはじめにあり、その世界観を表現しています。 「ザ・シークレット」でも音楽の効用は説かれていますが、それに適した歌と私は思います。 |
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Comments
坂本真綾さんの「風待ちジェット」、聴きました。また、他の楽曲もiTunes Storeで購入するなどして聴きました。
特に「風待ちジェット」は正月休みに繰り返し聴いていました。年明けに、数年ぶりに古い知人と再会したのですが、その際の光景と楽曲がミックスされ、幻のような1日となりました。まだ数日しか経っていないにも関わらず、はるか昔のような、不思議な感覚です。実際、幻なのかもしれません。
ともかく、坂本真綾さんの声は魅力的です。書籍に加え、素晴らしい楽曲も紹介していただきありがとうございます。
Posted by: 納豆会計 | 2010.01.08 08:34 PM
★納豆会計さん
坂本真綾さん、良いですね。
実際、精神を変革させ、何かを起こさせる詩と歌声だと思います。
Posted by: Kay | 2010.01.09 06:30 AM