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2009.12.15

哀れ日本

病気などの大きな障害があるわけでもないのに、不幸な状況に陥っている人が多くいると思います。

その原因の多くは、直接的には経済的な理由、つまり、お金の苦労や不安であると思います。
人間は食べなくては生きていけないし、その他にも、快適な家に住み、心地よい服を着るには、日本ではかなりのお金が必要です。
ところが、それよりも、我が国では、お金が無いと、恥ずかしい思いをしなければならないことが多く、世間体を気にする日本人にはそれに恐怖を感じるのかもしれません。
日本人が世間体を気にするのは歴史的なもので、村落社会では、所属する集団からの評価が生命すら左右したということが、人目を恐れさせる民族にしたのかもしれません。

日本には、面白い仕事がないことは確かと思います。経済至上主義の国に、精神性を満足させるような仕事はないでしょう。
売上競争に強い興味が持てる人間でないと、どんな分野の仕事を選んでも、収入が低いか、そうでなければ大きなストレスを背負うことになります。
それは、技術職を選んでも同じです。日本の技術は、心を豊かにするためのものではなく、ただ、利益のためだけのものだからです。
例えば、日本の自動車はコストパフォーマンスの高さや合理性はあっても、本当に良いものが分る者には選ばれない。いや、普通の人だって、日本の自動車には本当の喜びを感じていません。スペックに表れない部分のこだわりや品質はドイツ車と比べて非常に貧しいのですが、人の感性はそれを感じるからです。

純粋な精神を保っているような人では、莫大な収入を目指せば、精神が破綻するかもしれません。
かといって、誰しも、低収入で満足するのも難しい理由が色々あります。
先ほども申し上げました通り、我が国では、世間の慣習に従い、さらに世間体を保つにはひどくお金がかかり、ことによっては天井知らずになる場合もあります。

最近、エコカーブームのおかげで、必要もない大きな車を買わずに済むようになりました。
それまでは、気も向かないのに、世間体のためにそこそこの車を買う人も多かったと思います。それなりの地位にもなれば、乗りたくもないのに、クラウンあたりに乗らないといけないという風潮も確かにあったと思います。自動車メーカーも、そのあたりは大いに利用したはずです。
このような、奇妙な風習のために、それなりの収入を得るよう追い立てるのもまた、経済至上主義社会を維持するための仕組みと思います。
そのため、多くの人は、なるべく精神の健康を保ちながら、本来は向いていない仕事を毎日ハードにやるしかありません。

こんな国で生きるには、精神的にデリケートな人間であれば、何らかの拠り所が必要です。
本来であれば、それが宗教の役割なのですが、権威化、あるいは、形骸化した宗教はほとんど何の役にも立ちません。
そこで、元々は、宗教の下僕としてスタートした芸術に取組むのが良いことと思うのですが、岡本太郎が日本の芸術界を罵倒したように、日本では芸術の素晴らしい恩恵は得にくいと思います。自分で芸術を理解するよう努力するのは良いのですが、決して、芸術の権威筋に近付いてはいけません。しかし、岡本太郎も指摘したように、子供達は逃れる術のない学校の美術教育で芸術感覚を破壊されてしまうのです。それは、現在も岡本太郎の時代から全く変わっていないばかりか、、むしろ悪くなっているように思います。

私の場合で言えば、幸いニューソート思想に救われました。
具体的には、19歳の時にジョセフ・マーフィーの成功法則の本に巡りあい、経済的な苦労からは決別しました。重度の引きこもり気質な上、社会の権威を認めない人間には奇跡的なことと思います。
ジョセフ・マーフィーの良いところは、少なくとも、自分は無力ではなく、力をもっているという可能性に目を向けることができることです。
そして、ほんの少しの忍耐と勇気があれば、程度の違いこそあれ、自分に力があることを知ることができるようになります。いったんそれを認識できると、後は実践次第で自信を深め、発揮できる力も大きくなります。
全ての問題を解決できるかどうかは分りませんが、こと経済的な問題でしたら解決できるはずです。
ただ、お金というものは、得れば得るほど、より多く欲しくなり、もう十分に得ているにも関らず、不満を感じるものです。
健全にお金持ちを目指すというのでしたら、それはそれで良いと思いますが、お金を渇望する気持ちのまま求め続ければ、お金を得るごとに大きな問題を抱えることになると思います。

日本が幸福な国になるためには、経済成長ではなく、まず国民が行き過ぎた虚栄心や欲望を捨てることが大切です。それらを捨てると、驚くほど必要なお金は少なくて済みます。そうなると、日本が強大な経済大国であることはなくなりますが、人々は幸福になれるに違いありません。人々の幸福のためには、過度の経済力は必要ないはずです。
防衛力の心配をする向きもあるかもしれませんが、私には金満な軍隊がいざという時に役に立つとは思えません。それは、これまでにバレてしまっているように思います。
国家の海外に対する立場の強さという点はどうでしょうか?経済大国として君臨していた時の日本でも、海外からは軽く見られ、馬鹿にされていたのではないでしょうか?一方、経済力は劣っても、非常に重く扱われる国も多くあります。虚栄心ではない実際的な方策を考えると共に、やはり思想があるからです。日本にはいずれもありません。日本に必要なのは、経済力ではなく、知恵と思想と思います。

まずは、日本の思想よりも、個人の経済的問題ということで、引きこもりのニートであった私を、その方面で解放した本を下にご紹介します。


あなたも幸せになれる
私が初めて読んだジョセフ・マーフィーの本。正直言って、胡散臭さも感じていました。それでも振り返ると、絶大な効果がありました。
渡部昇一氏は、留学先のロンドンで、マーフィーの本に巡りあって運命を変えたと、著書に書かれていました。
マーフィーの本は、基本的にはどれもそんなに変わりはないのですが、この本では、神という言葉を「宇宙の活力」と言う場合が多く、キリスト教に馴染みの薄い人にも良いかもしれません。

マーフィー 努力嫌いの成功法
上記の本の文庫版です。上記のものに比べ小さいですが、現在はこちらの方が入手が簡単で、値段も安いので、こちらをお薦めします。

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