インナーマッスルと無意識
以下の文章を書いているうちに、これは実に重要なことであると気付き、自分でも興奮を感じました。
なぜなら、少食の達成や、それに伴った健康やダイエット、そして、心の平和や願望成就等に対して大きなヒントになると思えたからです。
インナーマッスルという言葉をよく聞くようになりました。
インナーマッスルとは、アウターマッスルに対する言葉で、アウターマッスルは普通に言う筋肉を指します。
対して、インナーマッスルは、身体の深部にある筋肉のことのようです。
日本語では、インナーマッスルを内筋、アウターマッスルを外筋と言うことが多いようです。
ただ、インナーマッスルとアウターマッスルには厳密な区別がないとか、インナーマッスルというものは実際には何なのか、はっきりとは分らないと言われることもあります。
私は、アウターマッスルとインナーマッスルの関係は、意識と無意識の関係に似ていると思います。
意識という言葉を、表に現れた意識である顕在意識と潜在意識に分けることもありますが、ここでは、表に現れた部分を単に意識と呼び、奥に隠れた部分を潜在意識と呼びます。
意識は自分の自由になりますが、無意識はそうではありません。例えば、高い場所が恐いというのは無意識から来ていますが、意識の力で恐がらないようにしようとしても無駄なことです。
心理学的に、無意識の方がはるかに大きく、強いもののようです。
同じく、インナーマッスルは自分で制御できないものですが、実に重要なものであると思います。
私は、普通に言う筋肉であるアウターマッスルをあまり多く身体に付ける必要はないと思っています。
我々はともすれば、クリスタルカットと言われるようなくっきりとした胸の筋肉や、いわゆる割れた腹筋を有難がりますが、プロの格闘選手や優れた健康指導家からは、それらは実用的でないし、必ずしも健康に良いものではないと言われることもよくあります。
対して、例えば、マイケル・ジャクソンがミュージック・クリップ作品で、スーパーモデルのナオミ・キャンベルと共演した時に見せた身体は、全く筋肉質ではありませんが、形も動きも実に美しいものでした。
マイケルの自在な動きは、インナーマッスルと関係する部分が多いように思われますし、彼のあの動きを可能にしたのは、筋肉の鍛錬ではなく、繊細で神経の行き届いた運動の果てしない反復訓練でした。
ロシアなどにある世界の一流のダンサー養成所でも、無駄な筋肉を付けないことは大切なことのようです。筋肉というものは、それが受け持つのと反対の動きではむしろ抵抗になり、無駄に付けると自在な動きができないからのようです。
時々、インナーマッスルを鍛えると運が良くなるという突飛な話も聞くのですが、あながち嘘でもないのではと思います。インナーマッスルが無意識と通じるなら、意識よりはるかに強大な無意識に、身体の動きを通じて何らかの影響を与えることになるかもしれないからです。
私は、インナーマッスルを鍛えれば痩せるというのは、結果としてはそうであっても、それは普通に考える運動の結果ではなく、無意識の作用であると思っています。
静かな反復運動を繰り返すことで心を静め、無意識の領域に入る方法を訓練に取り入れた武道などもあります。無意識を好ましい状態にすれば、身体や意識にも良い影響があるなら、それは実に良い訓練であると思います。
運動でなくても、マントラ(呪文)を繰り返すことで同様な効果をもたらす方法もあると思います。
そういえば私は、スワイソウという、立ってただ腕を前後に振る運動を数年間、毎日欠かさず続けていましたが、何の努力もなく、一日一食の菜食主義者となったのも、それをやっていたせいかもしれないと思うようになりました。
また、軽い運動の繰り返しは、意識だけでなく、物理的な身体の調整にも役立つという実感もあります。例えば、肩こりや腰痛への良い影響があります。
さっき書いたスワイソウは、早島正雄氏が指導する健康法である導引術で知りましたが、これを実践して、癌などの難病を治してしまった人もいるのも私には分るような気がします。私は、現在、毎日千回(朝3百回を2セット。夜4百回を1セット)やっています。関英男さんという世界的な科学者は、末期の胃癌を、スワイソウで治してしまったと言います。彼によれば、病気治しのためには、1日2千回くらいはやった方が良いらしいです。彼は、多くの奇説を唱えたことでも知られていますが、電気通信の分野での実績は大変なものを持っています。
インナーマッスルを鍛えるコツは、ただ、軽い運動を丁寧に数多く繰り返すことです。
普通の人は、運動といえば、それなりに激しくやらないといけないという思い込みがありますが、それは避ける必要があります。例えば、腰回し運動のようなものでは、私は、1回腰を回すのに5秒くらいかけたって良いと思うくらいです。ただし、きれいに回すことです。
また、腹式呼吸をゆっくりやるのも良いと思います。呼吸は普段は無意識に行っていますが、これを意識して行うことで、やはり無意識の領域に近付くことができると思います。
無意識は自分の世界を作り出すものだと思います。それならば、インナーマッスルを鍛える、あるいは、調整することの意義は大変に大きなものであると思います。
インナーマッスルの鍛練や調整は簡単です。是非、これを実践し、健康やダイエットはもちろん、あらゆる面に役立てたいものではないかと思います。
早島正雄氏の導引術の本は、私も昔から読んでいました。中国の道教や仙道の流れを汲むものだと思います。いくつかご紹介します。 | ||
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Comments
Kayさん、こんにちわ。
インナーマッスルと無意識ですか・・・
なんかすごい発見ですね!
単調な動作ってときどき「無」になる瞬間が
ありますよね。セロトニンを出す効果もあるとか。
スワイソウ、ネットで調べたのですがあんな簡単な
動きで良いのでしょうか?
私もやってみます。
Posted by: 月子 | 2009.12.08 11:12 AM
★月子さん
簡単で、スローに、淡々と・・・が良いのです。
我々は、運動は、激しくないと、シンドくないと、息が切れないといけないという、妙な思い込みがあります。そんな運動は、金儲けには利用できますが、身体には悪いのです。
Posted by: Kay | 2009.12.08 09:42 PM