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2009.12.18

超楽観論と超悲観論

現在、不況で、自分が勤務している会社が危ないと思っている人は多いでしょうし、そうでなくても、自分がリストラされてしまうことを恐れている人も少なくはないでしょう。

プラス思考とか楽観思考と言うなら、「会社はきっと大丈夫だ」「私がリストラされることなんて絶対ないはずだ」となるのでしょうか?
しかし、大丈夫なように行動するとか、確固とした根拠があるわけでもなく、ただそう思いたいだけ、つまり、現実逃避しているだけなら、リストラされるのは、そのような人達ではないかと感じます。そして、会社が潰れた時にどうにもならなくなるのも、そんな人達だと思います。

逆に、「うちの会社も潰れる可能性は十分ある」「私もリストラされても仕方がない」と思っている人は、案外にリストラされませんし、会社が潰れても、なんとかやっていく場合が多いのです。しかし、「では、そう思うことにしますから、私は大丈夫ですね?」などと言う人が一番駄目でしょうね。
本当に、「会社の倒産はある。その時は路頭に迷う」「私程度の者はリストラされて当然。その時は食べていけなくなる」という覚悟ができていることが大切なのです。いわゆる、「腹が出来ている」ということです。

ノストラダムス研究家で名高い五島勉氏の本にこんなお話がありました。
若い騎士が、ノストラダムスのところに相談に行きました。
彼は、愛する美しい姫を争い、他の騎士と決闘することになっていました。
立派な騎士ではありましたが、まだ若く、不安も感じ、予言者として名高いノストラダムスに、自分の運命や、もしそれが悪いものであればその打開策を聞こうとしたのでしょう。
しかし、ノストラダムスは冷酷に、「貴方は負けて死ぬ。姫は敵の騎士のものとなる」と断言し、もうどうにもならないと若い騎士に告げました。
若い騎士はノストラダムスの言葉を受け入れました。実は、敵の騎士の方がはるかに武術に優れていることは分っていました。そして、ノストラダムスは王室からの信頼も得る大予言者で、そのノストラダムスが完全なまでに断言した言葉の重みは大きなものでした。

しかし、決闘は、奇跡的に、この若い騎士が勝ちました。
彼は、再びノストラダムスを訪ねます。ノストラダムスの返答によっては切り捨てるつもりでした。
ノストラダムスは、「貴方は死ぬはずだった」と言います。
私は、それだけで、この騎士は理解したと思いますが、五島氏は読者のために説明を付けてくれています。
敗北し、名誉を失って死に、愛する姫も敵のものになるという悲劇の全てを、若い騎士は覚悟したのでした。その刹那、勝負は逆転しました。

こういった話は、実話、創作を含め、実は沢山あります。私も多く知っています。
諦める力。
捨てる力。
覚悟する力。
腹を据える力。
それらは凄まじいものです。
政木和三さんが常に言われていた、「欲望を捨てれば不可能はない」も、そんなことではないかと思います。

ただ、1つ付け加えておきます。
楽天主義でも、同じことになる場合もあります。
上のお話で、この若い騎士が、もう少し年を取っていて、モノが分っていれば、ノストラダムスはこう言ったかもしれません。
「なんとかなるでしょう」
こう言われて、「では私が勝つ」と解釈するようでは駄目です。それなら最初から、「貴方が勝つでしょう」と言うはずですから。
なんとかなるとは、結果は分らないということです。そして、「結果を案じてクヨクヨするな」という励ましでもあり、「この程度の不幸、世界全体から見れば些細なこと」という戒めでもあるのですが、その中にほんのわずか「勝つかもしれませんよ」という意味も含まれるのです。
しかし、基本的には、やはり、腹を決めることを促す言葉に違いはありません。
一休禅師は、死の間際、弟子達に、本当に困ったことがあればこれを開けよと言って、封をした文書を渡しました。
数年後、大変な事態が起こった時、弟子達がそれを開いたところ、そこには、「心配するな。なんとかなる」と書かれていました。これは、一休さんが弟子を信頼するからこその言葉でもあったと思います。だからこそ、弟子達の問題は奇跡的な解決を得られたのです。
楽天主義とは、心の強さもまた要求されるのだと思います。


ノストラダムスの超法則死活の書
今回のエピソードは、この本にあります。もっと詳しく説明されていますし、他にも多くの示唆に富んだ事例(現代のものもあります)があります。
絶版ですが、素晴らしい本です。推薦は、舛添要一氏、竹村健一氏です。

心配するな、なんとかなる―学校・職場に背を向ける人へ
成功法則を説く仏僧、無能唱元さんの名著。
1999年出版ながら、不況、リストラ、失業、登校拒否、引きこもり、いじめ問題など、まさに今現在の世の中に実に相応しいものです。
こちらも絶版ですが、古書なら入手可能と思います。

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