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2009.12.05

ただ1つの願い

ただ1つの願いが叶うなら、何を望むでしょうか?

家や車や宝石やドレスといったものは、特殊なものでなければお金があれば手に入ります。
そして、お金は、優れた能力があれば、後はいくらかの経験とノウハウがあれば沢山稼げます。
ただ、お金は、持つ者に知恵がなければ不幸をもたらすことも多くあります。

旧約聖書では、古代イスラエルの王ソロモンは、夢の中で神に願いを聞かれ、知恵と答えました。その答に神も喜び、彼は「ソロモンの知恵」と呼ばれる至高の知恵を得ました。
ところが、新訳聖書によると、イエスは、自分がソロモンに優ることを宣言しています。
そのイエスは、「信じる者はなんでもできる」と言いました。
またイエスは、難病患者や悪魔付き(精神障害者と思われる)を治癒させるのは、病人本人、あるいは、病人の治癒を願うものの信仰であると言っています。ここでの信仰とは、イエスが治してくれることを信じて疑わない心と思われます。これは今日でも、薬の効果は大半がプラシーボ効果、つまり、それを飲む者がそれで治るという思い込みによるものであることや、暗示療法で病気の治癒が実際に起こることはよく知られています。

さらにイエスは、弟子達の前で、海の上を歩いて見せ、感動したペテロが「主よ、私にも海の上を歩くことをお命じ下さい。あなたが命ずれば私にもできます」と言うと、イエスは「私は命ずる。来い」と言い、ペテロも海の上を歩きます。しかし、風で波が起こり、恐くなったペテロが自信を失って沈みかけて助けを求めた時、イエスは彼の信じる心の弱さを叱りました。
イエスは、数々の奇跡を起こしましたが、自分の行ったことは誰でもできると言いました。
そのために必要なものは信仰、つまり、信じる心のようです。
信じる心があれば、どのくらいのことができるとイエスは言ったのかと言いますと、イエスは、「あの山に、動いて海に入れと命じ、その通りになると信じて疑わないなら、そうなる」と言いました。これは、信仰が強ければ、叶わぬことは無いということを象徴的に言ったものと思います。

合氣道の最高位である藤平光一さんは、毎日鏡を見て、「お前はますます信念が強くなる」と念じているそうです。あれほどの人物が、信念をそれほど大切に思っているのです。
信念とは、「固く信じて疑わない心」であり、それが特に神仏や何かの教えを対象とした場合を信仰と言うような感じですが、特に違いはないと思います。

普通の人間の信念は弱いものです。そのため、将来が不安になり、他人を恐れ、自分を取るに足らないものと感じます。
それで、安心を得ようと、学歴や地位、肩書き、そしてお金を得ようと必死になり、他人を蹴落とすことも平気になってしまいます。
しかし、思いのままにそれらを得ることはないですし、たとえ一時的にうまくいって傲慢になることもありますが、不安は去らず、さらに沢山のものを求めます。

しかし、信念があれば不安がなく、よって、普通の人のように、不安からものを渇望することがありません。しかも、必要なら何でも手に入れることもできます。
信念が強くなれば、心は不動となり、雄大な人間になります。そうなれば無敵であり、ものへの執着がなくなります。

ここで最初の問いに戻れば、私の答はやはり信念となります。敢えて言うなら、冷静な信念ということです。
それを得るには多くの道があると思いますが、上にも書いた通り、強い信念を持てば、もはや無敵と言って間違いないと思います。


信念の魔術
1948年に書かれた、成功哲学の古典的名著。素朴で誠実な語り口と、元々は事件記者であたっという著者の冷静で客観的な態度に好感が持てます。
取り上げられている成功の事例は、例えば、ジョセフ・マーフィーの本とはやや違い、非常に具体的で、その気になれば調査可能なほどのものです。また、著者自身、実業界に転向し、巨万の富を得て、彼の言う信じる力を証明しています。

自己信頼[新訳]
160年以上に渡って読み継がれる、アメリカ最大の思想家ラルフ・ウォルドー・エマーソンの至高の知恵の書の読みやすい新訳です。
上に紹介したブリストルも、エマーソンの言葉を度々引用していますが、信念の根幹は自己を信ずることであり、そのためのエマーソンの神的な知恵を借りるのは、読者に対して誠実と言えると思います。エマーソン自体は贅沢を嫌い、素朴に暮らしましたが、自然の中にある彼の家は素晴らしく、物質的にも不自由はなかったようです。
ブリストルに限らず、ジョセフ・マーフィーやトラインなど、多くの優れた思想家がエマーソンを尊敬し、彼の言葉を紹介しています。

マスターの教え
このブログでも何度かご紹介した、著者の情報も不明な古い本ですが、斎藤一人さんの本を読むと、明らかにこの本からの引用のあるものが、私の分かる範囲で2冊ほどありました。
著者は、マスターと呼ばれる驚くべき人物から学んだ教えの効果を読者に確実に伝えるよう注意してこの本を書いたことがよく分かります。普通の人は、願いを叶えるための難しい方法しか知りませんが、マスターは易しく確実な方法を知っているだけで、自分は少しも偉くも優れているわけでもないと言います。

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