« 「黙ってやれ」は時代錯誤の場合もある | Main | 良寛さんの悟り »

2009.11.03

全ては幻

どんな成功法則でも成功しない人の特徴は、表情が、特に目ががぼんやりしていることだ。
これは単なる現実逃避型であり、今の自分をきちんと認識する勇気に欠けることを表していると思う。
女優になりたいと思っていても、その姿にいっこうに輝きが出てこない。
お金持ちになると言っても、何のスキルも身に付く気配もない。
ビートルズの歌の「エリナ・リグビー」を思い出す。穴の空いた服で、持っているだけの宝石を身に付け、窓辺に座って毎日王子様を待ち続ける老婆エリナ・リグビー。やがて惨めなまま死んだ・・・

だが私は、おかしなことにリアリストになれと言ってるわけでもないのだ。
ただ、自分の姿をよく見ることは必要なのだ。

例えば、目の前に3千万円以上のアストン・マーチン(英国の高級車)があるとする。
その車に興味があるなら、それはあなたのものだ。論理的に言ってもそうなのである。
あなたが、アストン・マーチンがそこにあると思わない限り、そこにアストン・マーチンは無いのだ。
確かに、アストン・マーチンがそこにある。しかし、それはあなたが幻想化したアストン・マーチンだ。
ならば、それがあなたのものであるというリアルな幻想を作らないといけないのである。
現実なんて、リアルな幻想なのだ。

あなたは、自分の「現実」をしっかり認識すべきだ。
年収1億円を望んでいても、今2百万円なら2百万円という現実をしっかり見つめないといけない。年収ゼロなら年収ゼロが現実だ。
大したこともない会社の中ですら軽んじられ、後輩にも馬鹿にされているなら、その事実に目をそむけてはならない。
そこから逃げてはならない。
しっかりと認識するのだ。しかし、認識して反省しろなんて言っていない。
認識した時、それは幻想になっているのだ。なぜなら、それはあなたの認識に過ぎないからだ。
認識というのは、神経と量子(のような存在)の作用で発生する幻想である。
幻想化してしまったら、それは振動している。揺らいでいる。
もっと強いイメージを作ってしまうのだ。すると、現実は一瞬で変わる。


↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 「黙ってやれ」は時代錯誤の場合もある | Main | 良寛さんの悟り »

Comments

でるおです。

すごく面白いですね。
うちの近所に大きな公園があるのですが、
自分の庭だと思って散歩しています(笑)。

角川春樹さんのインタビュー記事を読んだら
kayさんを思い出しました。
彼も魔法使いのようです。
http://www.cyzo.com/2008/05/post_538.html

Posted by: でるお | 2009.11.04 01:18 AM

★でるおさん
公園が自分の庭というのは、非常に当たり前ですね。本日作った、本の紹介サイトに掲載した、苫米地英人さんの「脳と心の洗い方」を読めば、きっと心から納得できます。
角川さんは、若い頃から、大変な人でした。もちろん、魔法使いです。

Posted by: Kay | 2009.11.04 09:43 PM

ありがとうございます。
「脳と心の洗い方」
読んでみます。
そして私も魔法使いに。

Posted by: でるお | 2009.11.06 12:26 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 全ては幻:

« 「黙ってやれ」は時代錯誤の場合もある | Main | 良寛さんの悟り »