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2009.11.08

世界を支配する力

私が12歳位の時のことですが、見慣れたものでも新鮮な目で見ることの大切さを説く詩を見たことがあります。
いまだ憶えているのですから、よほど印象に残ったのでしょう。

そして、当時の私は、「新鮮な目で見る」という言葉だけで、それが出来、それをすると世界が輝いて見えたことに感動しました。
それはきっと、意識の状態を変えるということなのですが、そのトリガー(引き金)として、その頃の私には「新鮮な目」という言葉だけで十分だったわけです。

新鮮な目とは、偏見のない捉え方をすること、つまり、習慣になった思慮分別のフィルターを通さない認識ということでしょう。
大人になると、それをするのに大変な苦労を要しますし、多くの人にとっては、ほとんど不可能なことなのかもしれません。
25歳のコリン・ウィルソンを一夜にして世界的作家にした「アウトサイダー」から、80歳近くになる今も彼が追及し続けているに違いないことは、結局のところ、この「新鮮な目」で見るための精神状態になる方法ではないかと思うことがあります。

偏見の少ない頃なら簡単にスイッチを入れることのできる新鮮な目の状態。
ただ、かなり若い者ですら、常にその状態でいるわけではなく、特に近年では、子供でもその状態でいられないようにしてしまっています。
しかし、新鮮な目の状態の意識を獲得すれば、世界は意のままであることは割に当たり前のことだと思います。

荘子は、虚心にあるがままを受け入れる者には鬼神も従うと言っています。
しかし、注意しないといけないのは、「虚心に」ということです。普通の人は、あるがまま見ているつもりでも、偏見のフィルターを通して見ているのです。偏見のフィルターとは、親や学校や国家に知らず知らず、あるいは、強制的に叩き込まれた思考パターンです。それを打ち破れば、世界を支配する力を得ます。
それは、ある意味では、イエスの言うように「幼子のごとくなる」ということですが、本当に幼子になれということではありません。
ラマナ・マハルシも、「ある意味で、賢者と子供は似ている」と言いますが、やはり賢者と子供は違います。
子供のように、世間に対して文句を言うだけの者は決して世界を動かしません。
ルドルフ・シュタイナーは、42歳までは職人をやれと言いました。これは、当時としては、職人が一般の人にとって適したものであり、職人は商人の才覚も必要としたからです。
いったん、強い個性を持つ大人になってから、再び新鮮な目でものを見るようになった時、我々は世界を支配する力を得ます。


荘子
竹村健一さんや邱永漢さんが、荘子を絶賛し、荘子の本すら書いていたことがあります。
おそらく、お2人は、孔子より荘子を高く評価していたように感じます。
この社会、および、経済界の大物達は道(タオ)の教えの中に、世俗でも活きる大切なものがあることを説いていたように思います。いえ、世間で生きる者にこそ道が必要なのでしょう。
尚、竹村健一さんは、この岸陽子訳荘子を取り上げておられました。非常に読みやすい訳で、お薦めします。

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