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2009.11.25

世界はいつでも新しい

映画「007 カジノノワイヤル」(2006年)の一場面である。
ジェームズ・ボンドが目覚めると、ヴェスパー・リンドが目の前にいた。
ヴェスパーは、この映画のいわゆるボンド・ガールで、英国財務省所属。007への多額の資金提供に対する監視係という役割だ。26歳のエヴァ・グリーンが演じたが、歴代のボンドガールの中でも可憐なタイプで、日本人好みと思う。
ボンドは、瀕死の重傷を負った後だった。
「やあ」
「こんにちは」
ちょっと冗談っぽい、いまさらながらの挨拶。
ヴェスパーは、「あなたは起きるたびに、何年か振りで逢ったような目をする。それで生まれ変わったような気になる」と言う。

私は、あらゆるものを初めて見るように見る。
いや、実際、見るのは初めてなのだ。
世界は、この瞬間、私の心が創った。だから、初めて見るのは当たり前だ。
しかし、昨日も一昨日も、さらには、何年も前から見ているような気もする。それは、記憶がそう思わせるからだ。
だが、記憶なんて幻想だ。一瞬前の記憶だって本当じゃあない。
夢の中で初めて見る光景や人やものも、よく知っていると思うだろう。
宮殿に住む夢を見たって、自分はずっと前からそこに住んでいると思うはずだ。
そして、夢は一瞬ごとに心が創っているのだろう。現実と呼ぶものだって同じだ。

では、世界を好きなように創れるかというと、そうとも言えるし、そうでないとも言える。
だが、見たいようには見れるのだ。
過去は幻想の記憶だ。だから、見たいように見れるし、見たままで創造される。
未来もまた、現在で経験される。未来のあなたが、現在を見たいように見れば良い。
未来のあなたは幸福だ。その幸福なあなたが、現在のあなたを微笑んで見ているのだ。
難しければ、現在のあなたが、過去のあなたを微笑んで見れば良い。辛い過去も幸福に思えるはずだ。実際、幸福にできる。
懐かしさと予感は同じものだ。未来の幸福なあなたを懐かしく予感すれば、幸福になれないはずがないというのは、科学的にも確かだ。

以下の2冊の本は、天才的科学者の2人が、過去は変えられること、未来が現在を決めることを、やや異なる角度から説明してくれている。
苫米地英人さんは脳機能と計算機科学が専門だが、他にも広い科学分野に通じ、フレッド・アラン・ウルフは世界的量子物理学者だ。
一般向けの本なので、文章自体は難しいことはない。馴染みのない考え方なのでとまどう点はあるかもしれないが、何度か読むと解ると思う。
苫米地さんの本に付属する10枚のタイスカードは千万円の価値があると私は思う。実際、私は保存用にも買ってあるほどだ。


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