良寛さんの悟り
良寛さんはいつ悟りを開いたのか?
以下は、私の想像である。
良寛さんが子供好きだということは聞いたことがあると思う。そして、実際にその通りだったらしい。
子供達を集めて一緒に遊んでいたというお話も本当のことのようだ。
だが、昨日までそこにいた女の子が今日はいなくなっている。
生活の苦しい親が、やむなく身売りさせたのである。
そんなことが度々あった。
良寛さんは、自分に何の力もないことを思い知る。
良寛さんは絶望の中、引きこもり、部屋の中でじっと座っていた。
その時、光明が射したのである。
ポール・マッカートニーも、“Let it be”でそんなことを言っていたと思う。
「困苦に沈んだ自分を見た時、聖母マリアが現れ、貴い言葉を告げてくれた。『あるがままに』と」
良寛さんは、徹底的に自分を顧みたのだ。
マッカートニーも同様だ。
その時、世界が変わったのである。
本当の「チェンジ」なんて、そんなものだ。
自己を反省することなく、ただあるがままに顧みる。それだけのことだ。
すると世界は乱れる。
ある賢者の話だ。
彼は元々は引きこもりで、何もできない男だった。
彼は言った。
「俺はなんて不幸なんだ」
しかし、そこにいた誰かが言ったのだ。
「きみはちっとも不幸じゃない。自分でそう思っているだけだ」
彼は、何かを感じた。
そして、1日なのか数日なのかは分らないが、閉じこもって自分の姿を顧みた。
そして、彼は誰からも尊敬される人物に生まれ変わっていたのだ。
ソクラテスも「汝自身を知れ」と言ったようだ。
思慮分別なく、自己を振り返れという意味と思う。
モハメド・アリに負けた時のジョージ・フォアマンもそうだったと思う。
人は絶望に陥った時に、やっと自分の姿を見ることができる。
その時、一瞬で世界を変えるのである。
彼は、ショックから立ち直り復帰したが、再びアリに挑戦することなく、28歳で引退し、宣教師になる。
10年後に現役復帰し、2度世界王座に挑戦するが敗れる。しかし、45歳で、世界王座復帰を果たした。
彼は、順調にいくはずだったボクサー人生を外れたことで、多くのメッセージを世界に伝えたと思う。
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