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2009.11.21

窓際族に人材がいる

現在はあまり聞かなくなったが、かつては、企業には窓際族と呼ばれる社員がいることがよくあったらしい。
窓際族とは、クビにはならないが、仕事を与えられず、就業時間でもやることがないのだが、お給料はちゃんと出ているという社員である。
なぜそんな立場になるかを列挙すると、

(1)無能で仕事をさせるわけにいかない
(2)有能過ぎて何かと問題がある
(3)性格的な問題で嫌われている
(4)協調性がなく、回りとうまくやれない
(5)社内で力ある者と仲が悪く、おとなしくしていてもらいたい

などが考えられる。
かつて、日本経済が好調な時は、収益に余裕のある会社も多く、窓際族も珍しくなかったと思う。
もちろん、その時代でも、経営状態の悪い企業では窓際族は置けないし、逆に、現在でも、金のある企業なら窓際族がいてもおかしくないだろう。
窓際族になると、将来の出世はありえず、そもそも、仕事に生きがいを持てないので、辛く苦しいのが普通とされている。
しかし、かつて、竹村健一さんなどは、ことあるごとに、「窓際族は非常に良い立場だと思いなさい。給料をもらえて自分の好きな勉強をしていられる」と言っていたものである。

ところで、アメリカあたりでは、日本のような窓際族は、少なくとも民間企業では珍しいらしい。そして、彼らには日本企業の窓際族の人達がやはり好待遇と映り、「その人達(窓際族)は、かつて、よほど会社に貢献したに違いない」と思うようだ。
それでいえば、会社に対し、さしたる貢献もせずに窓際族になった日本の大半の窓際族は、やはり竹村健一さんの言うように、良い立場なのであろう。
そして、海外ではありえない窓際族が日本の企業にいるのは、やはり、日本の企業は家族のような雰囲気が伝統であったのだと思う。

しかし、企業によっては、窓際族を集めて成果を期待しないプロジェクトをやらせて大成功することもある。
窓際族になる人間は、やはり、変わったところがあり、普通の人とは調子が合わないが、潜在的には優秀な人達が多いのかもしれない。
かつて、竹村健一さんは、そういった、変わった人達を異能者と呼び、21世紀は、そんな人達の時代だと言った。
しかし、現在でも、企業にいるのは、相変わらず、アホらしいほど常識的人間ばかりである。
そして、アメリカと違い、日本では、異能者が独立できる仕組みが実際にはまだまだない。
そこで、企業においては、窓際族たる異能者の才能を活用できたところが、今後勝つと思えるのである。


プロジェクトX 挑戦者たち〈1〉ビクター窓際族が世界規格を作った
ビデオの世界標準VHSを創ったのは窓際族だった。企業論理を無視した活動が世界を超えた。

ひろさちやの「無関心」のすすめ
上記のビクターの技術者も良いのだけれど、窓際族、あるいは、微妙な立場になった時は、仏教のこんな考え方で、気楽にやるのも良い。

特上の人生―やりたいことをやりながら成功する法
特に、窓際族の話があるわけではありませんが、ものは考えようというのが竹村さんの味の1つ。虫瞰的視野を脱出し、鳥瞰的に見れば道が開けるかもしれません。
竹村健一さんの人生論の名著として誉れ高い書。


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Comments

企業の枠に留まらず、時代を切り開いていくのは窓際族じゃないでしょうか。
いつの世も、後に正しいとされた人々は、その時代では非常識・変人扱いされるのが普通ですから。
アメリカで環境問題にいち早く警鐘を鳴らした科学者レイチェル・カーソンは、アホ扱いされ、袋叩きに合ったといいますものね。

Posted by: ふくちゃん | 2009.11.21 at 09:45 AM

★ふくちゃんさん
スパムコメントを消すときに、間違えてふくちゃんさんへの返答まで消してしまいました。
暇な連中がいるものですね。そんな連中を見るのは、たまらなく悲しいです。

Posted by: Kay | 2009.11.24 at 09:51 PM

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