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2009.10.29

「働く」ことを「食う」と言わせた者の目的は何か?

生存のための飲食を一切必要としないという山田鷹夫さんは、この不食のメリットの1つに「働くことをやめることができる」をあげている。
働いてお金を得る大きな理由が食べることであるからである。
しかし、苫米地英人さんは、お金なんかなくても食べるのに困ることなんかあるはずがないと断言する。
苫米地さんも著書に書かれているし、私も実際に実感したこともあるが、ディスカウントストアでいくらでも安価な食料を買える。
また、私はホームレス関連の本で読んだことがあるが、1円もないとしても、今の時代、別に残飯をあさらなくても、コンビニやデパートで毎日、期限切れのお弁当やお寿司やパン、あるいはお菓子等が毎日大量に廃棄されている。それらは、何の問題もない、十分に新鮮で美味しいものばかりである。
かつては高給取りであったある男性は、そういったもののおかげで、食べるのに全く困らないので、ホームレスがやめられないと言う。デパートやコンビニだって、ホームレスが大挙して来てくれ、廃棄予定の食料を全部持っていってくれたら捨てる手間が省けて有り難いに違いない。
ちなみに、衣料品だって、十分に立派な古着を入手するのは難しくないようだ。
実際、テレビでホームレスの映像を見ても、痩せたホームレスをあまり見た覚えがなく、むしろ肥満が目立つほどである。
また、少し前、仕事がほとんどなく、経済的に困窮しているという男性派遣労働者の追跡レポート番組を見たが、私はその肥満振りしか憶えていない。さして背は高くないような男性だったが、体重は確実に100kgは超えていたと思う。
アメリカでも失業問題は深刻であるらしいが、その失業者の困苦を特集した番組を見ると、それに登場する失業者、あるいは、生活が苦しいことを悲痛な表情で訴える低所得者達が、ほぼみんなすごい肥満体なのを見て、いつも同情心など吹き飛んでしまうのである。

1968年から連載開始された、本宮ひろ志さんの歴史的漫画「男一匹ガキ大将」に、乞食というのは、実は良い生活をしているということが描かれているところがある。
乞食全てがそうとは言えないだろうが、「乞食は不幸、悲惨」という固定観念を破ったというだけでも、非常に価値のあるものであったと思う。本宮さんの漫画が優れているのは、彼が世間の常識を鵜呑みにしない人物であるところも大きいと思う。
そして、いまや、あの漫画のようなことが当たり前に実現している。
働くことを「食う」と表現する習慣は根強いが、上にいろいろ書いたように、実は、食うために働く必要はないのかもしれないのだ。
いや、働くことと食うということをくっつけたのは、国民を奴隷状態にしようという、資本主義国家の洗脳であったのかもしれない。


人は食べなくても生きられる
個人的には、あまり好きな著者ではないが、本書は食に対する意識改革に大いに役立つものであるとは思う。

年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方
今をときめく、天才脳機能学者、苫米地英人さんの膨大な著書の1つ。以前、新書で出ていたものが、安価な文庫版で登場。本書を読めば、お金から解放されるとあります。すなわち、誰でも無限にお金を得ることができるということです。私は嘘とは思いませんが、興味があれば自分でご確認下さい。


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Comments

山田鷹夫さんの『不食』私も読みました。
目からウロコが落ちました。
食べることから解放されると生きるのが楽になりますね。

以前、新聞かなにかで首を切られた派遣労働者の方が、
三食ごはんにおかず一品です、と嘆いておられたのを読んで、
不謹慎ながら、それだけ食べられれば充分だと思ってしまいました。
私は一日二食でごはんは一回だけ、おかずも漬物があれば充分です。
Kayさんのブログを読んで、最近、一食に減らしてみましたが、
思ったより空腹感がなく、慣れればだいじょうぶそうです。

「三食、食べなければお腹がすく」というのは、
多分に思い込みと習慣のせいもあるような気がします。

Posted by: 白猫庵 | 2009.10.29 09:40 AM

★白猫庵さん
良い本なんですけどねえ。
あの人自身に問題を感じます^^;
私は、今は結構、食も楽しんでます。一日一食で菜食は変わりませんが、美味しい野菜や根菜、豆腐や豆やナッツなどを食べています。

Posted by: Kay | 2009.10.30 09:43 PM

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