18日の「真相報道バンキシャ!」より
18日(日)放送の日本テレビ「真相報道バンキシャ!」の特集、「在宅介護の"苦悩" 認知症患者と家族の生活」を見た。
認知症の家族を世話する人たちの実態を紹介したものである。
48歳の認知症の息子を世話する82歳の父親。
経済的には、父親の年金だけが頼りである。
昼食前に、息子は朝食を食べていないことを激しく訴える。しかし、父親はちゃんと食事をさせていた。全てにおいて、息子は、ついさっきのことも憶えていない状況なのである。
認知症の58歳の妻の介護のため、コンピュータ関連機器販売会社を辞め、介護ヘルパーのパートをしている61歳の夫。
会社勤めの時から収入は半減した。以前、勤めていたその会社から、勤務地の京都から東京への転勤を命じられ、妻のことを考えれば選択の余地なく、定年間際の退職となった。
少しでも間違いを指摘すると不機嫌となり怒りを爆発させる妻の介護は困難を極める。
ゲストで、やはり脳疾患の母親の介護をしている、ジャズ・シンガーの綾戸智恵(あやどちえ)さんも仰っていたが、介護の苦労はやってみないと分らない。
私も、脳疾患で、全身機能全廃となった父親の介護を数年行ったので、多少は語る資格もあると思う。
私の父親は身体の大きな人で、体重もかなりあった。
しかし、私の場合、自動車の後席から父親をお姫様抱っこで抱え、そのまま家に連れて入れた。つまり、介護者が若くて体力がある私のような場合はまだ良いが、上記のように、老齢の父親の方が介護をするのは並大抵のことではない。
私はその数年、一度も遊びに行くことはなかったが、元々があまり遊びに行くことのない引きこもり気質というのも、そんな時は有り難いものであった。
ところで、病院では、多くの要介護の患者を見たが、ご家族の悩みとして深刻なのは、自分で動けない患者をベッドから起こしたり、移動させるうちに、介護する者が腰を痛めることが非常に多いことである。看護師ですら、そんな場合が少なくないかもしれない。
そして、そのうち気付いた。ほとんどの患者がひどく太っているのだ。運動不足なのだから仕方がないかもしれないが、何かおかしい。
病院の食事は、入院患者では必ず3食出る。普通の人にとっては多い量ではないように思うが、ほとんど動かない人達にとってはやはり多いかもしれず、私の父親も、完食することはほとんどなかった。さらに、食事とは別に、点滴で栄養を補給する。さらにその上、家族や見舞い客らがお菓子等を差し入れることも多く、病院もそれを禁止することはあまりないし、そういったものは美味しいので、患者もよく食べる。しかし、それらは甘く高カロリーであることが多い。よって、患者はかなり太る。
その「バンキシャ!」の放送では、両方の家庭の食事の場面があったが、テレビ放送を多少は配慮したのかもしれないが、非常に豪華で多量に思った。
私の場合、少食・菜食という特例ではあるが、やはり私の食事とは比較にならないほどの栄養がありそうだ。しかも、あまり動かない人の食事であるのだ。
私は思ったのだが、多くの患者の症状が改善せず、むしろ悪くなるのは、栄養の与え過ぎが原因ではないかと思う。
そして、介護が必要な難病になるのも、食べ過ぎが大きな原因ではないだろうか?
食を厳しく謹んでいる者が、それほどの病気になるとは思えない。
私の父親も、年配でありながら、肉食が多かったし、飲酒もかなりする方だった。
いや、私自身、肉食・大食をしていた頃は、狭心症やメニエール病の発作で倒れたり、健康診断では、肝臓をはじめ、かなりの異常があったが、1日1食の菜食・少食にして数ヵ月後の健康診断では、異常ゼロの完全健康体となり、自然に治ることはないと言われるメニエール病の症状も全く出なくなった。
「バンキシャ!」のあの家族をはじめ、難病の介護をされている方々に言いたいと思う。
最初は心が痛むかもしれないが、思い切って、食事の量を患者が病気になる前より、はるかに少なくして欲しい。また、お菓子は一切与えないか、与えるとしても、決まったものを少しにすべきだ。
出来るなら、朝食は抜き、昼食と夕食は菜食中心とし、果物も案外に栄養価が高いので、控え目に食べさせてやって欲しい。
ほとんどの病院・医院では、全く逆に、患者に多くの栄養を与えることを奨励し、誰もそれが良いことであると疑わない。これは恐ろしいことではあるまいか?
また、カロリー摂取を控えるよう薦める場合ですら、満腹感を得ることを前提にしている場合が多いように思う。ここには、空腹を感じることが悪いことであるという誤った思い込みがあるのだろう。
少食療法を実施する病院・医院は少ないと思う。甲田光雄さん(故人)が院長をされていた甲田医院では、断食、少食を中心とした甲田療法で、多くの難病患者を奇跡的に回復させている。現在も甲田医院は甲田幹子氏が院長を引き継がれているようであるが、なかなかここで治療を受ける機会もないと思う。そこで、甲田光雄さんの著書などを参考に、素人が行うに無理のない範囲で患者に少食を実施させてはいかがと思う。
少なくとも、現在の患者達は食べ過ぎであると思う。
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Comments
Kayさん、こんばんは。
患者達は食べ過ぎである。
まったく同感です。
介護の仕事で最近までがん患者さんのケアをしていました。
食欲のない患者さんに無理やり食べさせることに疑問を感じつつ、
家族も医療者もヘルパーも「食べないと元気がでない」という
従来の栄養学に洗脳されているため、一口でも食べさせようと
やっきになっていました。
病院に入ると患者はさらに悲惨です。
口から食べられなくなるとすぐさま鼻注食や点滴で栄養を摂らせます。
体力の衰えた患者は体内に溜まった水分を排出する力もなく
水浸しになって亡くなっていきます。
私も娘を病院で三年間介護した経験があります。
全身マヒで呼吸器をつけていました。
亡くなる前は意識もなかったです。
栄養の摂り過ぎか水分過多か、顔はぱんぱんでした。
手術しなければまだ生きてたかもしれません。
以来、現在医療に対する不審が残りました。
現在人は明らかに食べ過ぎですね。
そのせいで逆に病気が増えているのではないかしら。
認知症と言えば南田洋子さんがお亡くなりになりましたね。
介護の苦労はやった人でないとわからない。
ほんとにそう思います。
長々と失礼いたしました。
Posted by: 白猫庵 | 2009.10.22 01:42 AM
★白猫庵さん
お仕事やご家族の介護で深く関わってこられた方の生々しさを強く感じるお話ですね。
私も、そこまでではありませんでした。
私は、自分が難病になったら、ほとんど食物を拒否しようと思っています。
もちろん、あらゆる、体内への直接注入もですね。
延髄付近の脳梗塞で、死んだも同然とされながら、点滴も拒否して・・・見事健康体に回復したという人が実際にいます。
家族はもちろん、親戚、ご近所が協力して介護がされる世の中、人々になればという夢を見るこの頃です。
Posted by: Kay | 2009.10.22 06:37 AM
Kayさん、はじめまして。
いつもブログを読ませていただいております。
僕も生まれつき喘息で体が弱く、マラソンもクラスで最下位でした。おまけに頭も悪く、3日坊主です。
でも、20歳から、食事を大幅に変更し、今まで1日7,8食だったのを1食に変え、7,8食のうち3,4食は動物性食品だったのを、全部植物性に変え、毎日歩き、毎日筋トレをしました。
すると、2ヶ月に1回は風邪を引いていたのが、3年間引かなくなり、喘息や息切れといったものもなくなり、貧血もなくなりました。
ただ、一日一食は厳密ではなく、それ以外の空腹時は、果物を摂って酵素を補います(かなりお腹がすいたときです)。
その食事始めたら、汚い話になるのですが、信じられない海草色の便が出てきました。それに自動車に乗っているときに、ぼーっとする意識が解消されました。
痴呆症というわけでもないのですが、たまに人の話を聞いている途中にぼーっとすることが多かったのですが、動物性食品をやめ、ほとんど一日一食になった途端、頭がさえ最後まで人の話を聞けるようになり、イライラすることもなくなりました。
前の僕のような食生活の人が、年をとったら痴呆症になっているのでしょう。
僕もバンキシャを見ていて気付きました。
今僕の食事は、朝果物、昼生野菜、(納豆、アーモンド、リブレフラワー)から1つ、よる果物(主にバナナ)です。最初のうちは、昼に味付けの生野菜、納豆、リブレフラワーを食べていたのですが、過食してしまい困っていました。でも、何も味付けをせずに食べると、止めることができ、お腹ももたれずにすっきりしています。
痴呆症や認知症の人も味付けがあるからいけないのかもしれませんね。
Posted by: カルチェ | 2009.10.24 02:54 PM
★カルチェさん
はじめまして。
立派な食生活だと思います。何も言うことはありません。
私は、昼間、糖分不足を感じると、ココアか黒砂糖を摂ります。そんな時、バナナを食べるのが良いと言う人もいます。
化学調味料や、過度な糖分、油分の害は大きいと思いますし、脳にも良くないのは間違いないと思います。もちろん、適度なら良いはずです。
いずれにしても、あまり無理のない範囲で、ある程度気楽にやるというのも大切と思います。
Posted by: Kay | 2009.10.24 10:54 PM
僕も化学調味料や悪い油分は最悪だと思います。
昼だけの一日一食になった頃、食べ放題でイタリアンの店に行きました。そこには油分ギトギトのスパゲティや、化学調味料がかなり入ってそうな野菜のあんかけが沢山あり、野菜をかなり多めに摂ったと思うのですが、胃に油が、明後日の夜まであるような気分を味わいました。もちろん化学調味料も摂り過ぎて息が明日一日中臭くなりました。何よりお腹が空かないのが一番つらかったです。食べるのが大好きで、空腹に耐えるのも好きなのですが、一番嫌いなのは、そういうのを食べて、食べたいのに空腹感が全然ないということです。
空腹感がないのが一番つらいです。
ですから、化学調味料と油分はその時は美味しいのですけれども、後からは地獄を彷徨うことになるので控えたいですね。一番良いのは食べたい衝動を運動にぶつけることですかね。
Posted by: カルチェ | 2009.10.25 10:08 AM
★カルチェさん
良いものを選んで食べることです。難しいことはないはずです。
空腹であれば、何でも美味しいはずですので、化学調味料や過剰な油とは無縁でいられるはずと思います。
食べることと運動とは何の関係もないと思います。
Posted by: Kay | 2009.10.26 06:17 AM
そうですね。空腹であれば余計なものはいらなくなります。昔、お腹いっぱいだったのに食べるのが止まらなかったこととかは未だ謎です。
Posted by: カルチェ | 2009.10.27 07:54 PM
★カルチェさん
食べることへの貪欲さを強制的に持たされているのですよ、日本人やアメリカ人は。
Posted by: Kay | 2009.10.28 06:34 AM
kayさまへ
祖母は、今健在ですが3年前に入院しました。その頃は、胃薬、高血圧、利尿剤、甲状腺の薬などなど、 毎日、朝昼晩の3回に渡って 数十種類もの薬を処方されており、重複薬剤の副作用により、体重増加、腰痛、吐き気、腹痛に襲われたものと思います。
食べ物についても、おっしゃるように、やはり病院では少食を奨励する所は少なく「体力を付けるために、沢山食べて栄養を摂れ」の考えが中心になっていると思います。以前、乳癌を患った女性のドキュメンタリー番組で、元気をつけようとばかりに、友達と焼肉を食べに行き、その数日後、体調を悪くしていたのが、とても残念で、印象的です。
食べ物も、薬も、
良かれとばかりに、どんどん与えれば良いって訳ではないですよね(>_<)。
添加物や農薬による有害ミネラルの蓄積によって脳に軽度の障害が起こり医療機関へ受診している方は年々多くなっているはず…
大量の食品と、大量の薬品と、医療との悪循環が、多くの経済力を今だ支配している現実が、とても悲しいです。その矛盾が早く改善されることを願ってやみません!
先ずは少食からですよね
Posted by: 祈り | 2009.10.29 05:29 PM
★祈りさん
それで、あなたは何をするのですか?
見てるだけ~ですかね?
Posted by: Kay | 2009.10.30 09:51 PM
kayさま
考えております('_') けれども…私なんか…何をするべきか、
何が出来るのか、 正直よく解りません。(ノ>д<)ノ。゜
最近は、食事の欧米化は下火になり西洋医学の弊害がうたわれ自然療法が盛んで有り難いです。が、それにもまして環境汚染もとどまることを知らず様々に病や災害を作り出し、悲しいことです。しかしどんなに物理的環境が悪化しても、ひとりひとりの意識や創造力が現象を上回われば救われると思ってます。有り難うございます。感謝合掌(*^_^*)
Posted by: 祈り | 2009.11.04 05:23 AM
★祈りさん
そんな評論家みたいなことを言ってないで、ただやる!それだけです。
Posted by: Kay | 2009.11.04 09:44 PM