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2009.09.11

欲望と嫌悪

私は、食欲、性欲、物欲に関しては、ほとんど克服できたと思う。
そのようなことが自分に可能と思ってはいなかったので、不思議なことではある。

しかし、食欲、性欲、物欲を克服するということを、「食べたくない」「女に興味がない」「ものが欲しくない」ということと誤解しないでいただきたいものだ。

禅の公案にこんなものがある。
あるお婆さんが、青年僧の世話をしていた。
僧の修行がかなり進んだと見たところで、お婆さんは、自分の美しい娘に僧を誘惑させる。
しかし僧は、「私の身も心も冬の枯木のごとし」と、平然としている。
それを聞いたおばあさんは、「つまらぬやつを世話していたものだ」と、僧を追い出した。

これは難しい公案とされ、いろんな偉い人がいろんな解釈を書いているが、どれも分り難い。
私なら、好みのタイプの娘なら、当然、情欲を感じる。
しかし、「遠慮しとく」と言うのに、さほどの精神力は要しない。後で、「もったいなかったなあ」とも思わない。
例え、その娘が石原さとみさんでも同じである(笑)。

食欲に関しては、同じようにして、1年以上前に、1日1食とし、大好きだった料理やお菓子も全く絶つことができた。
克服した順としては、食欲、性欲、物欲となる。

食欲や性欲というのは、嵐のようなものだ。
しかし、雲を抜ければ嵐はない。
つまり、雲の上に飛翔する能力を持てば、嵐の影響を免れるのだ。

だが、食欲や性欲、物欲の克服はまだ容易い。
はるかに難しいのは、嫌悪の克服だ。
誰だったか、「私は嫌いな人間に会ったことがない」と言ったと聞く。もし本当なら、彼こそ聖人だろう。
嫌悪の雲は、食欲や性欲の雲よりはるかに高いところにあるのだ。
私は、さらに高く飛翔する能力を持たなくてはならない。

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Comments

はじめまして。私も水野南北を読み、一日一食を一年以上続けてましたが、それを中断した者です。 最初は中断することをためらいましたが、私自身の判断で少食の危険性(セロトニン低下)も視野に入れて考えた結果でした。
私の考えは(水野南北)の(剣難の原因)をいろいろな分野で考察しましたが、やはり酒が原因だと思いました。
勿論、少食を完全に否定してる訳ではありません。少食によるメリットは私自身もよく知っています。
私も少食を経験してたので、ITさんの修行方法は(修験道)よりなので、どちらかといえば苦行に近いという感じがします。 私は仏教徒です。 私としまして信仰こそが大事であると考えてます。
ではまた・

Posted by: 禁酒者 | 2009.09.15 at 12:41 AM

★禁酒者さん
1日1食は、私も薦めていません。仙人でも目指す人には必要ですけどね。
南北は、後に、節度を守って酒を飲んだところが偉いと思います。もし私が酒好きなら、やはり禁酒でもしないと、酒に溺れるはずです。
私のは、未熟ゆえの苦行で、やはり苦行が良いものとは思っておりません。ただ、1日1食だと、わずかで質素な食事が天国の食事になりますので、一生続けようと思います。

Posted by: Kay | 2009.09.15 at 06:33 AM

私自身、少食の経験者で、私と同様レベルの少食実践者であるITさんも苦しいことや辛いことをたくさん経験し、そして乗り越えてきたと思います。私は少食期間中に私自身、とても乗り越えることのできないような大変な出来事がたくさんありまして、ストイックなITさんを少し心配していましたが、好調な様子なので安心しました。
私自身、勉強不足でわからないこともたくさんありますので、物知りなITさんの思想も取り入れ勉強したいと思います。

Posted by: 禁酒者 | 2009.09.15 at 11:45 AM

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