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2009.09.12

本気で仙人を目指すために

本気で仙人(あるいは神仙)を目指すというのも良いのではないだろうか。
これも欲望には違いないのだが、私の理解では、仙人は人と神の間の発展段階にあるものであり、神道においては、我々は神の直系の子孫で、本来は神と一体のものであるので、決して良からぬ、あるいは、無茶な望みとも思わない。

さて、仙人になる方法であるが、書籍などで、露骨に「仙人になる法」といったタイトルのものは、私はあまり信じない。
仙人になるというのは、総合的な尊い行であり、必要な心構えとか学びがあるはずなのである。
決して、「仙人になる法」などと書かれているわけではない、伝統ある高貴な書の中に、その秘密が隠されているのを私はよく見るのである。

国内の書の中で、最も実際的かつ宇宙の理に則って仙人になる法を説いた本は、「ローム太霊講和集」だと思う。
この本は、現在は絶版であると思うが、古書なら入手可能かもしれない。
百の物語調のとても面白い講和からなるこの本は、霊的書物の中でも、実に独特な雰囲気がある。
私は、読み古した本1冊と、新品1冊を保有している。新品の方は、やがて渡すべき人が現れれば、与えようと思っている。

中国の「荘子」は、もちろん、仙人になるための法を書いたものではない。
しかし、私は、この本の中に、まさに的確に仙人になる法がさりげなく語られているのを知っている。
「老子」となると、「荘子」より純粋で根本的な真理が語られ、その分、非常に奥深く、抽象的で取り付き難いのであるが、やはり仙人となるために重要な原理が見られるのである。
そもそも、老子、荘子の言う、「道」と一体となった者は神と言って差し支えないのであるから、2人の教えにより、それに近付くなら仙人になるというのはむしろ道理である。
また、まるで寓話のように思える「列子」は、著者来歴などが基本的に不明で、やはり御伽噺のようなこともあって、学者には軽視される傾向もあるが、仙人を目指す目的のためには実に貴重な内容が溢れている。
さて、中国の古典で、仙人になるための書といえば、葛洪(かつこう)による「抱朴子」があるが、これは難解な煉丹術という、仙人になる秘薬を作る法をまとめたものである。煉丹術で命を落とした皇帝もいる。秘薬の生成には危険な化学物質(水銀)を使うからである。
それよりも、この葛洪による「神仙伝」や、劉向の「列仙伝」をお薦めする。
共に、多くの仙人が登場する、非常に面白い本であるが、その気になれば、仙人になるための多くのヒントを見つけられるはずである。

仙人の中には、ほとんど神に近い存在もいるのだが、基本的にはそこまで達せず、人間臭い面が強いかもしれない。
だから、美味しいものが好きだったり、酒好き、女好きの仙人もおり、その優れた術の力で、それらの願望も大いに満たしているのである。一方、1日5食も美食を楽しんだかと思うと、何ヶ月も食べなかったり、一晩に多くの娘を抱いたかと思うと、何年も禁欲することもある。
ただ欲望を満たすだけではないのである。

尚、以前からもよく書いているが、日本人の場合は、大祓詞を唱えることで十分である。ただ、上記にあげた書籍も色々な面で参考になると思うし、また、大祓詞を唱えるモチベーションにもなると思う。
以下に、各書籍を紹介する。





ローム太霊講話集―心霊秘話

古代の賢者ロームの霊が、我国最大の霊能者、竹内満朋氏を通して、貴重な教えを語る。
それは、霊的なことばかりでなく、俗世で力を持つことも必要として、その方法を実際的に豊富に語っている。
死後の世界の真実。仙人についての詳細。仙人の力を借りる法や仙人になる法。願望を叶える法等。
また、天狗に気に入られて術を授かり、最後には天狗の仲間入りをした正直者の男の話が楽しかった。
他にも、この世とあの世の間にある次元界に行く方法等が興味深い。
現在は、本書の新品を入手するのは難しいかもしれない。





老子・列子

老子と列子を1冊にまとめた書。ボリューム的には確かに1冊分だが、中味の深さは無限だ。
この徳間書店のものは、数ある老子、列子の中でも非常に読みやすく素直な訳だ。
元々はハードカバー版しかなかったが、後に出来たこの文庫版が安価な上、読みやすく改定されているので、こちらをお薦めする。





荘子

荘子もまた、翻訳が非常に多く、どれを選ぶか迷うところだ。
私は、素直な訳で、非常に読みやすい、そして安価な文庫本である本書をお薦めする。
本来、荘子は、内編、外編、雑編からなる膨大な書であるが、本書は、内編全部と共に、外編と雑編をいくつか選んで収録している。外編、雑編は、荘子の死後、弟子や後の世の人により付け加えられた部分も多いと思われるが、荘子自身の思想に適合した良いものを選んでいると思う。





列仙伝・神仙伝

数多くの仙人について語られた、非常に面白い書だ。
多くが、1章に一人の仙人についてのエピソードである。
それぞれの仙人の摩訶不思議さ、奇抜さ、それに崇高な精神などに引き込まれていくと思う。


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