« 本能の力で強くなろう | Main | 霊的修行を開始する前提条件 »

2009.07.15

プロレストレーニングの神秘

プロレスリングのトレーニングは非常に独特である。
それは、かつて、「プロレスの神様」カール・ゴッチがよく言っていた「スクワット1万回、プッシュアップ(腕立て伏せ)3千回で一人前」の言葉がよく表していると思う。
プロレス式のスクワットは、ヒンズースクワット(インド式スクワット)と言われているもので、腕を振りながらしゃがんだり、立ち上がったりを延々と繰り返す単純なトレーニングで、長時間やると、床に汗の水溜りが出来ることで有名な非常に苦しいものだ。
しかし、常識的なスポーツトレーニングの専門家なら、こういったトレーニングは不合理な運動と見るに違いない。
スポーツ運動理論から言えば、筋力の強化には数回、筋持久力なら十数回繰り返せる程度の負荷の運動が適当で、このように、数百回、数千回繰り返す筋肉トレーニングはあまり聞かないと思う。
しかし、プロレスラーが強くないかというと、昔から異種格闘技戦があり、さらに、現在ではより多く行われるが、プロレスラーは非常に強い。また、これは他の格闘技には無いものだが、日本、アメリカを問わず、体力的にはピークにある若いアマチュア格闘家の挑戦(いわゆる道場破り)はよく受けているらしいが、およそ無敗であるらしい。

プロレスに限らず、「ゴッドハンド」と呼ばれた世界的な空手家で極真空手の創始者、大山倍達さんの本を見ても、大山さんはやはり腕立て伏せを重視し、毎日大変な数を行い、また、親指だけの腕立て伏せ連続百回を5年かけて達成した時、無敵を確信したらしい。この確信も不合理といえば不合理であるが、実際、無敵だったのだから文句は言えない。

プロレスラーは選手寿命が長いことでも、他のスポーツ、ことに他の格闘技と比べれても異例だ。先日、惜しくも亡くなられた三沢光晴さんは46歳でトップで活躍されていたし、天龍源一郎さんにいたっては現在59歳だ。
このあたりも、プロレスラーには本質的な強さがあるように思う。それを作っているのが、ヒンズースクワット、プッシュアップという、苦行的な独特のトレーニングではないかと思う。
いかなるスポーツのハードトレーニングにも楽なものはないだろうが、プロレスのスクワットやプッシュアップほど忍耐を要するものは、ちょっとないと思う。
この苦痛に長時間耐える訓練が脳幹を鍛え、本能そのものを強くし、肉体を若返らせ、闘争心を強くする効果が極めて大きいのではないかと思う。

スクワットやプッシュアップは、少しの面積さえあれば道具もいらず、誰でもすぐにできる便利で素晴らしいものだ。
やり方はネットで調べれば沢山見付かるだろう。
最初は、そんなに多い回数をやれなくても、若い人なら、みるみる回数が増え、励みになるし、自信も付くだろう。
思えば、私は中学時代から、スクワット、プッシュアップを趣味としていたくらいで、おかげで脳幹が鍛えられ、一時期はニートも経験したが、無事社会に出ることができたのは、そのおかげと思う。

幸運だったのは、小学生の時の夏休み、レスリングの名門大学の主将だった従兄の家に泊まった時、彼が毎晩日課のトレーニングをしていて、腕立て伏せをパワフルに50回こなすのを見て驚いたことがあった。私は当時10回もできなかった。それ以来、腕立て伏せ、スクワットに取り組み、腕立て伏せは中学生の時に30回、高校1年生で百回に達した。スクワットも高校1年生で千回を達成した。さぼることが多かったが・・・。
現在は、休日に何時間も歩くことを行っているが、再び、スクワットやプッシュアップに取組もうと思う。非常にワクワクしてきた。

↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックをお願い致します。
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 本能の力で強くなろう | Main | 霊的修行を開始する前提条件 »

Comments

初めまして・・確かに、そう思います。僕は、スポーツ全般好きで、水泳、バレー、陸上、野球、サッカー、バスケ、様々なものを観戦してきました。でも、本音の感想を言うと、真近で選手を見た時の、凄み、オーラ、存在感、実年齢と見た目の若さのギャップは、単に体が大きいからではなく、プロレスラーが断トツです。山本小鉄さん、天龍さんなんかとバッタリ会うと、本当にびっくりしますよ。で、原因は何かと考えると、やはりスクワット、腕立ての成果だと思います。彼らは膝に悪いから、少数でなんて考え方ではない、足が止まってから練習がスタートという考えで、鍛えてもなかなかつかない精神を鍛えている。。だから凄みが違う。入場曲に合わせ入場する時のあの怖さをだせるか、自分にできるか考えてみた時、スクワット、腕立てといった苦行をするしかないんだとわかりました。自分ももうすぐ32歳になりうますが、毎日ではないですが、500~1000回やってます。

Posted by: Shinnichi-ファン | 2009.09.16 at 11:02 AM

★hinnichi-ファンさん
初めまして。
プロレス、良いですね!
私もスクワットをやりたいのですが、あれは時間がかかりますので、最近、腕立て伏せを毎日やっています。みるみる腕の力が付くのが分かるので楽しいです。
プロレスラーの持つ雰囲気は、おっしゃる通り圧倒的ではありますが、昔の強烈な個性を持ったプロレスラーほどでなくなったように感じます。

Posted by: Kay | 2009.09.16 at 09:45 PM

全く同感です。つい最近、youtubeで、前田vs藤波戦とか、パワーウォーリアーvsムタなんか見たのですが、時々、ファンがコメントしますように、昭和のレスラーってのは、凄みが違いましたね・・猪木さん、小鉄さんが目を光らせていた時代から、健介さん、馳さんが道場コーチをしていたくらいまでは、個性の強いレスラーがいたと思います。今、真壁選手が絶好調なようですが、やはり凄みが違いますもんね。いわゆる厳しい新日道場の練習に耐えぬいた最後の世代だと思います。実は、今年の5月、新日の入門テストを受け、年齢的にもう少し若ければと不合格だったので、あまり強く言えませんが、今は、スクワット練習を疑問視する方がコーチをやってるみたいで、ルーチン的に300~500程度、罰ゲーム的に1000~1500回なのだそうです。小鉄さんは、毎日、藤原組長らに2000回やらせてたそうですが、やはり、あの年代の人は違いますね、体の強さが。先日、G1見にいったのですが、平田さん(SSマシン)が、ノアの杉浦選手に綺麗なジャーマンスープレックスを決めていたのを見て、年齢を考えても化け物だと、やはり思いました。知らないファンは、ちょっと腹のでた年寄りって見方しかしてないかもですが・・・

Posted by: Shinnichi-ファン | 2009.09.17 at 10:54 PM

★Shinnichi-ファンさん
なんと、スクワットを否定するコーチがいるとは!
昔は、プロ野球でも、腕立て伏せは肘を痛めるからとやらせなかったそうですが、何事も、ストレッチなどで十分準備運動すれば良いと思います。丁度、イチローのように。
私は、1960年代のアメリカのプロレスのDVDをよく見ます。ルー・テーズ、パット・オコーナー、バディ・ロジャース。今後は、キラー・コワルシキー、フリッツ・フォン・エリックなど見たいと思っております。

Posted by: Kay | 2009.09.18 at 07:13 AM

久々のコメントですが、ルーテーズさんって、やはりすごいですか?神様と呼ばれているカールゴッチさんと何かと比較されているみたいですね・・自分は、外国人レスラーはそんなに詳しくないのですが・・スクワットに話は戻りますが、山本小鉄さんは31歳の時、スクワット7000回、腕立てを55分間で1000回こなしたそうです。非科学的練習が精神を強くするという、実に合理的な科学的練習なのだそうです。今のレスラーは、1000~2000みたいですね。最近出た小鉄さんの本によりますと、前田、高田たちはひたむきにやっていたが、今のレスラーは口を酸っぱくして言っても昔程厳しい練習をしないとのことでした。それでも一般の我々からすると、入門して毎日、1000回は気が滅入りそうです。

Posted by: Shinnich-fan | 2009.10.09 at 09:47 PM

★Shinnich-fanさん
テーズは凄いと思います。
ただ、見かけの派手さはなく、とても静かですが、戦っている相手にとって、これほど嫌な相手はないと思います。一瞬、スキを見せると、何されるかわかったものではありません。
テーズを見ていると、本物、偉大という言葉を真に体現していると思います。
苦しい試合でも、最後の最後まで自分の勝利を信じている目をしています。
同時代のパット・オコーナーもそんな雰囲気がありますが、深みが1枚違うように思います。
非科学的練習が精神を強くするというのは良いですね。プロレスなんて、科学を超越した非常識なものですから、絶対にそんな訓練が必要と思います。
スクワット1000~2000は、普通の人では凄いですが、プロレスラーとしてはどうかと思います。
私は、前田さん以来、ややプロレスに興味を失くしました。
ただ、その前田さんが、馬場、猪木に劣らない存在になって欲しかったなあと思います。まあ、彼は自分の信じるスタイルを守ったのだと思いますが、現在のプロレス人気が落ちたのは、最大のスターだった人達の責任もあるのかなと思います。
とはいえ、コアなファンには、今の格闘技は良いのかもしれません。でも、文化そのものに影響を与えるものでなくなったとは思います。

Posted by: Kay | 2009.10.09 at 11:31 PM

苦しい試合でも、最後の最後まで自分の勝利を信じている目をしている・・素晴らしいですね・・これこそ、プロレスラーの在り方、だと思います。ファンが、つい感情移入して、応援したくなる・・例え、その試合に負けても、何か次が気になってしまうレスラーってのは、そういうレスラーだと思います。前田さん以来・・ってのは、そういう方、非常に多いみたいですし、前田さん自身も、今の新日の、そしてプロレス会の衰退(?)の責任を感じているとおっしゃっていました。自分たちが、抜けてしまったからと・・・己のスタイルを追及するために生き抜くのは、格好いいと思いますが、真にプロレス界を考えた行動をとるというのは、非常に難しいようですね・・

Posted by: Shinnichi-fan | 2009.10.13 at 02:11 PM

★Shinnichi-fanさん
私は、「鉄人ルー・テーズ自伝」と、前田日明さんの自伝「パワーオブドリーム」をとても愛読しています。
プロレスラーって、本当に良いですね。
確かに、感情移入できるレスラーがいなくなりました。

Posted by: Kay | 2009.10.13 at 09:58 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3170/45638137

Listed below are links to weblogs that reference プロレストレーニングの神秘:

« 本能の力で強くなろう | Main | 霊的修行を開始する前提条件 »