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2009.07.14

本能の力で強くなろう

アーサー・ケストラーは、人間の脳は出来損ないであると「ホロン革命」に書いていた。
生命維持のための本能を司る動物脳を、理性を司る大脳皮質が被っているのだが、大脳皮質は動物脳の影響を受けやすく、例えば、本能の攻撃欲求が理性をコントロールし、冷静さを簡単に失うというわけである。

フロイトは人間がなぜ自我を作ったかというと、本能が壊れているからであると言った。
壊れている本能では不足するところを補うために自我を作ったが、自我は自然に立脚したものではなく、幻想のようなものであると言う。

確かに、動物においては本能だけで十分であり、自然のままでは逸脱した行動をしない。それは、人間のような発達した大脳皮質がないからだ。
しかし、人間の発達した大脳皮質は本能と争うこともあるが、それで異常な行動をするとなると、それはむしろ大脳皮質の問題と思う。
本能は壊れてもいないし、異常行動の原因でもない。
それは逆であって、本能が強くしっかりしていれば、理性を正しくコントロールして異常行動をさせないはずだと思う。
動物を見れば分る通り、動物は無駄な殺生や、レイプなどしない。大脳皮質が人間にそのような異常行動をさせるのであり、それは本能が弱いことが原因である。

本能が強い人間は、殺人やレイプをしない。
本能が弱く、思考が作る異常な欲望を制御できない人間が、そういった異常行動をするのである。
本能が弱いとは、本能を司る脳幹の機能が低いのだが、脳幹は不快な環境を耐えないと発達しない。それは当然のことで、不快な状況でも生存確率を高めるための機能が本能なのであるから、不快な状況がなければ、本能を発揮させるための脳幹は発達しない。
つまり、生まれた時からエアコンがあり、いつも快適な温度であれば、体温調節のための本能の出番はなく、脳幹が発達する必要がない。同じく、飢えることがなければ、食料を求める本能が不要で、やはり脳幹は鍛えられない。

こう考えると、不快な状態を知らない、甘やかされた人間が殺人やレイプをするのだと推測される。
戦争なんてのも、やはり快適な条件で育ったエリートが起こすことである。
2世議員は駄目なんて議論があるが、2世議員は大抵恵まれた中で育っているので、確かに危ないことは間違いあるまい。

子供を、エアコンの効いた部屋で育て、お腹が好かないよう、いつも食べ物を与え、外出は車に乗せてばかりでは脳幹が鍛えられず、異常な行動を起こす子供に育てているようなものである。
私は、遅い感じもするが、家ではエアコンを使わず、きちんとした格好で今は暑さを十二分に感じている。休日は、日中に4時間は歩く。食事は、夕食だけの1日1食で、肉は食べず、間食も全くしない。脳幹を鍛えるためなら、さして辛くはない。それで確実に強くなれるのだから。

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Comments

理性がショートするぐらいの環境下で初めて本能が発揮されるのでしょう。生きる力、のようなものでしょうか。

Posted by: 石彫人 | 2009.07.19 at 09:06 PM

★石彫人さん
戸塚ヨットスクールのやり方がまさにそれで、命懸けのヨット操作で理性がショートし、脳幹が鍛えられ、本能が強くなるそうです。私は、戸塚さんの本を読み、心から納得しています。
今は、子供達が、木登りや高飛び込み等、命懸けの遊びができなくなりました。これも、本能が鍛えられない原因と思います。

Posted by: Kay | 2009.07.19 at 10:32 PM

戸塚さんは「理性的に」本能を鍛えようとしたために行き過ぎたのではないでしょうか。もし、「本能的に」本能を鍛えようとされていたら、やり過ぎずに、事件は起きなかったかもしれません。

本能に備わる直感やバランス感覚のようなもの、それこそが本能の価値かもしれません。

言ってることは正しいのに、何か引っかかる、なんていうのも本能のなせるわざなのでしょう。

小食のよる本能の研ぎ澄ましは、より健全だと思います。

Posted by: 石彫人 | 2009.07.20 at 02:23 AM

★石彫人さん
戸塚さんは、ノーベル賞生物学者コンラート・ローレンツの影響を受けたそうで、私も早速ローレンツの本を数冊取り寄せましたら、難解でクラクラ・・・(笑)
戸塚さんは、工学部出身で、数学は超秀才だったと自分で明かしています。
理を重んじる傾向は確かにあるかもしれません。
ただ、根性論だけでないことも確かと思います。

Posted by: Kay | 2009.07.20 at 08:40 AM

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