親はなぜ子供が嫌なことばかりするのか?
親は、なぜこれほど私の嫌なことばかりするのだろうと思ったことがありませんか?
まるで、わざとやっているのではないかと思えてならないほど。
それは正解です。
親は、子供が嫌がることをするのです。それは本能的行動です。
ただ、本能的行動なので、悪意はないのです。自然なことなのです。
ただ、親が子供の嫌がることをするのは、子供が大人になるまでです。
子供に不快さを与え、鍛えているわけです。
それで、子供が強くなれば、もう嫌なことはしなくなります。それよりも先に、子供が身近に居ないのが普通ですが・・・
しかし、現代の日本では、子供の権利を優遇するあまり、子供が小さい時から、子供に不快な思いをさせない、つまり、満足ばかり与えるようになってしまいました。むしろ、子供は、親が与えてくれている不快さに文句を言うのが当然のようになっています。
子供が、親が与えてくれる不快さに文句を言うのをワガママと言いますが、これが通るようになってしまったのです。
それが現代社会の深刻な問題を作っています。
20歳になっても、30歳になっても、親に文句を言う間は子供です。いや、40歳、50歳でもです。親は本能的に、子供がまだ幼いことが分かるので、わざと子供の嫌がることを言ったりしたりするのです。
親の悪口を言う人は、間違いなく幼い人間です。
面白いことに、人間として幼い子供が、年齢的にだけは大人になると、子供が小さい時には甘やかしていた親も、子供にとって不快なことを言ったりやったりします。
親は、無意識的に、いつまでも幼い子供に焦って、子供を鍛えようと、どんどん不快さを与えているのかもしれませんが、子供の方は、甘やかされて不快さに慣れていないのと、自分は家の中だけでは一人前のつもりですから、猛烈に反発します。そして、身体だけは一人前ですから、家庭内暴力を起こすこともよくあります。引きこもりやニートではよくあることですね。
人間は、不快さに耐えることで強くなります。
論理的には、脳幹が鍛えられ、本能が強くなるのです。それにより、一人前のことができるようになります。
ひきこもりやニートは、脳幹が鍛えられていません。
不快な状態を我慢する訓練が足りていないのです。間違いなく、幼い頃から何でも与えられ、甘やかされたのでしょう。
そもそも、生まれた時から家に車やエアコンがあり、美味しいものやお菓子をいくらでも食べられる中で脳幹が鍛えられるはずがありません。
暑さ寒さを我慢し、長時間我慢して歩き、決まった時間にだけ、親が決めたものを食べ、食事前には強い空腹感を感じるといった当たり前の状態で成長すれば、10歳にもなれば、少々ひどい親にも文句を言わないものです。
しかし、いい年になっても、いまだ脳幹が鍛えられていないなら、少々手遅れでも仕方ありません。自分で自分の脳幹を鍛えないと、残りの人生で生きていけません。
エアコンを切り、車に乗らずに、長時間歩き、食を慎んで脳幹を鍛え、生命力を向上し、少しでも強い人間になることです。
実は、私もそうしています。引きこもりですので。
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Comments
私など、両親は私に嫌がることをしなかったので、
つまりちゃんとしつけをされていなかったので、
成人してから社会で苦労しています。
経済的に余裕がなかったので、物を与えられなかったのはラッキーだったかもしれません。
「実は、私もそうしています。引きこもりですので。」
最後の一文、温かみを感じます。
私も一歩間違えれば引きこもりですから
Posted by: りす | 2009.07.12 08:11 PM
★りすさん
私は、相当歪んでいたかもしれません^^;
社会で苦労どころか、まったく社会に適合できませんでした。
学生時代も、1人の友人もいなかったですね。
で、鍛えなおす必要を感じ、今、ジタバタしています。
何かアドバイスあれば、よろしくお願いいたしますね。
Posted by: Kay | 2009.07.12 08:38 PM