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2009.07.02

「南北相法・修身録」新たに出版される

嬉しい本が先月出版された。
「新修 南北相法・修身録(全)―開運の善導とその極意」(水野南北著。水沢有訳。東洋書院)

Souhou

この本は、水野南北の「南北相法」と、「相法修身録」を同時に収録した貴重なものである。
私は、あらゆる書物の中で、これほど重要と思うものは他に知らない。
それぞれについて、簡単に説明する。

●南北相法
相法とは、顔をはじめ、身体全体の様子から、運命を鑑定する占術である。
学問のなかった水野南北は、水野海常に相法を3日3晩にわたって口頭で教わり、後はひたすら実践で磨く。その実践は半端ではなく、髪結い、銭湯の三助(背中流し等のサービスマン)、埋葬屋などで10年以上に渡り、人間の相の観察と鑑定を行った。加えて、南北は、天来の才能と、ヤクザ家業で磨いた人間に対するカンや話術も大いに活かし、やがて、「黙って座ればぴたりと当たる」とまで言われる、天下に鳴り響く観相家となる。
南北の鑑定料は高額であるにかかわらず、鑑定希望者は押し寄せ、南北は大金持ちとなるが、家屋敷などは後援者も喜んで提供していた。
尚、お気付きと思うが、水野南北は本名ではなく、相法の師匠である水野海常にもらった名前である。
水野南北が完成させた南北相法のテキストの第一部は、南北の高弟達が著したが、第二部は南北自身が10年以上をかけて著し、最初の千部は無料で配布されたという。
南北相法は分りやすい図入りであり、さらに、この東洋書院の本は、実に分りやすく記述されている。
何と言っても、「ぴたりと当たる」南北相法がそっくり入手できるのは凄い。

●相法修身録
南北相法は完璧であり、欠点はない。
だが、実際の鑑定においては、百発百中とはいかない。
しかし、南北は、鑑定に「食」を取り入れることで万に一つの外れもなくなったと言う。
相法的には幸運であっても、飽食、美食であれば悪運であり、逆に、相が悪いはずの者でも、食を慎むなら幸運である。
そもそも、水野南北自身が、最悪と言えるほどの貧窮短命の相であり、実際、16歳の時にはチンピラヤクザの兄貴分を気取っていたが、捕えられ、牢に入れられる。当時の牢屋敷は、今の刑務所とは全く異なり、生きて出られる保証など全くなかった。それでも気力を振り絞って刑期を務め、牢から出た後、水野海常に出会うも、後半年の命と言われる。しかし、麦と白豆しか食しないなら助かると言われ、その通りにして命拾いをする。その後、水野海常の弟子になったのは上に書いた通りである。
私は、この「相法修身録」さえあれば、極論すれば相法の方はいらないと思う。そして、実に水野南北自身もそう言っているのだ。水野南北は「食が全て」と言う。食を慎みさえすれば幸運となり健康でいられる。逆に、食の慎みがなければ、相法的にはいかに幸運長寿の相であっても、貧窮短命である。
水野南北自身、相法的には最悪の相であるに関らず、大長者となり、当時では異例の78歳まで生きた。

「相法修身録」は、別の著者による翻訳が、私の知る範囲で3度ほど出ているが、そのどれもが絶版となっている。このような素晴らしいものが入手できないとは世も末と思っていたが、完全版が今回出た。

3990円とやや高いが、購入、熟読をお薦めする次第である。

余談である。
ソクラテス、孔子は、天下に鳴り響く賢者ではあるが、悪妻に悩まされた。
水野南北は、これら学問の人とは全く異なるが、賢者と言って良い。
その水野南北はどうだったかというと、やはり最悪であった。
実に18人もの妻を娶るも、ことごとにひどい悪癖(淫乱、浪費等)に苦しめられた。
弟子達は、「南北先生ともあろう人が、自分の嫁の鑑定を誤るとは・・・」と呆れたが、好きな女とは鑑定外のものなのであろう。もちろん、自分のそのようなことを著書に書くはずもないが、著書の中に「男は小人物であっても理を解するものだが、女はそうではない」とか、「志あるものは妻をもらってはならない」と実感のこもった箴言を忘れない。
だが、南北の立派なところは、18人もの妻を全て正妻として迎え、妾などではなかったことである。

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Comments

初めまして。素晴らしいご本の紹介ありがとうございます。早速アマゾンで購入しました。届くのが楽しみで今から興奮しています。

私は最近マクロビオティック(玄米菜食)に切り替えたのですが、「健康にいいから」と腹十二分目まで食べつくしていました…
お恥ずかしい限りですが、常に空腹を感じることがない状態でした

昨日このブログの少食カテゴリの記事を読み、少食にして運を掴み幸せになろうと今日からチャレンジを始めました。

メニューは、昼にあずきを入れて炊いた玄米に梅干と胡麻を入れたおにぎりと、かぼちゃやゴボウやニンジン、シメジなどを煮込んだ味噌汁、それとたくあん3切れです。

また、夕方には無調整豆乳にソイプロテインを溶かして飲みました。(マクロビオティックをやっている身としてはかなり抵抗があるのですが…たんぱく質を摂らないといけないという思いがあり…)

お答え頂ければ恐縮なのですが、このような食事でも食を慎んでいる範囲に入るのでしょうか…?

Posted by: 瞳子 | 2009.07.02 at 11:44 PM

★瞳子さん
はじめまして。

瞳子さんが、食事に気をつかっておられるのがよく分かります。
瞳子さんの食の慎みについては、私は十分と思いますが、正直、人のことは全く分かりません。自分が食を慎んでいるかどうかすら分からないのですから。
ただ、私に関して言うなら、栄養というものを考えることは全くありません。
同じ草しか食べない草食動物は立派な身体をしていますし、世界には、ひいたトウモロコシしか食べない民族や、ある山芋しか食べない民族もありますが、健康で長命です。

紹介した本を注文されたこと、嬉しく思います。
本が届くのが楽しみという気持ちが伝わってくるようで、私も興奮しています^^

Posted by: Kay | 2009.07.03 at 06:19 AM

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