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2009.07.18

私はもう少食を薦めない

少食、粗食を実践することの恩恵は計り知れない。
世間一般、あるいは、医学的、栄養学的に必要と言われているよりはるかに少ない量の食事をしても、不足や不健康の原因ではないばかりか、非常に健康になり、通常は痩せて美しい身体になる。
大抵の病気は少食にすれば治ると思うし、難病も少食で治った例が数多くある。
また、精神への優れた影響も疑いない。少食、粗食でありながら、ひどく野蛮、粗雑、幼稚な精神性の人間を想像することも出来ない。

私の場合、昨年(2008年)8月7日から、1日1食の菜食とし、間食もやめた。現在の1日1度の食事である夕食は、米1合と豆腐、根菜、野菜、豆類で、たまに魚や卵を食べるが肉類は一切食べない。以前は、肉食中心の大食で、甘いものも大好きで大いに食べていた。
体重は94kgから現在61kgまで減った(身長約180cm)。
以前は、狭心症とメニエール病の発作や症状に襲われることが時々あったが、それが全く無くなった。
1日1食を開始してから3ヵ月後の健康診断では、毎年、肝機能異常を始め、多くの項目で警告があったが、全て最高評価の完全な健康体となった。

上記のような、表に表れたことだけでなく、空腹という不快感を耐えることで脳幹が鍛えられ、本能の力が強くなると思う。
最近では、冷暖房を使わずに暑さ寒さに耐え、休日は日中に何時間も歩くが、これができるようになったのも確実に少食のおかげと思う。これらにより脳幹がさらに鍛えられ、肉体面はもちろん、精神面での強靭さが確実に向上したと思う。
現在、こちらでは気温35度近い猛暑の日が多いが、長袖で何キロ歩いても、うっすら汗が浮かぶ程度だ。以前は大変な汗かきであったことが夢のようである。

そして、江戸時代の偉大な観相(顔や身体の相で鑑定する運命学)家、水野南北が生涯をかけた探求により、人の運命はただ食で決まることが明言されている。驚くべき的中率で水野南北の名を天下に知らしめた南北相法で貧窮短命と鑑定される相であっても、食を慎む者は、必ず、あらゆることに恵まれ、健康に長寿を得た。南北自身が、最悪と言えるほどの悪相であり、若い時は半端もののチンピラで、牢屋敷に入ることになってしまったほどだが、後の相法の師、水野海常と出会い、厳しく食を節することで、運勢は向上。南北相法により、天皇から貴族(位は従五位)に叙せられるまでになり、孫弟子などを含めると千人の弟子があった。有力な後援者も多く、大変な財産を持つ長者となり、当時異例の78歳まで幸せに生きた。
悪妻ばかりであったらしいが、18人の妻は全て正妻として迎え、不出来の弟子も見捨てず面倒を見る情の人でもあった。

現在はまだ少数派と思うが、医者の中にも超少食が健康によく、病気治療に効果があることを認める者も出てきた。
やがて、朝からしっかり食べろとか、病気中に沢山食べて栄養を付けるなどの指導を行う医者は時代遅れのヤブ医者と言われることになるだろう。

少食、粗食によってもたらされる恩恵は、それを隠したい者も多いのだが、実際は驚くべきものであることは間違いが無い。
しかし、少食の実践は非常に難しい。
最近、私が感じているのは、意思の力で少食を実践するのは、おそらく不可能だということだ。
私も、意志の力で少食、粗食を実践できたわけではなく、おそらく、たまたまだ。

中国の道教の古典とされる「列子」にこんな話がある。
2人の男があり、同じ位の年齢で、同じような境遇からスタートしたが、片方は出世しお金持ちになるが、もう一方は落ちぶれ貧乏だった。
出世した方はもう一方を見下し、貧乏な方は引け目を感じていた。
しかし、2人の先生が、出世を果たした方に言う。「お前が出世したのは、ただ運命であり、お前に徳があったわけではない。それを自分の徳のように勘違いして尊大になるとは愚かなことだ」。
出世した方は恥じ入り、貧乏な方は自分を卑下することをやめた。

自分に食の慎みが出来たからといって、飽食、美食の者に無理に少食、粗食を薦めても仕方がないかもしれない。
飽食、美食の者には、多くの困難があるのも確かである。健康を損ない、心は休まらず、不幸は多いだろう。努力しても報われず、金に窮し、恋愛も成就しないに違いない。だが、それが彼らの運命なのである。それは、どうにもならないことである。
少食、粗食になれば、幸運も得られよう。しかし、そのような運命になっていなければ、自分の意思で思うがままにできることではない。
「美味しいものを沢山食べずに、何のための人生だ」と言う者を、説得して食の慎みを持たせることが、どうやって出来るであろうか?そんなことは不可能である。
人の運命に介入することはできないのだ。

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Comments

限られた少ない時間数ながら、これまで生きてきて感じることは、人には、大雑把に、A「自分自身を高めることに興味を持ちながら生きていく人」とB「自分の周りのこと/ものを楽しみながら生きていく人」という2つのタイプがあるように感じています。そして、そのほかに、Aタイプ寄り、Bタイプ寄り、Aタイプの面もあれば、Bタイプの面もあるというふうに変形タイプもあるのではないでしょうか。

Aタイプの人であれば、自分自身を高めるために、自分の能力、体力など向上させるために、いろいろと努力をするでしょう。Bタイプの人であれば、自分の現在の能力、体力を基本として、さほど努力はしないでしょう。

Aタイプの人であれば、「少欲知足型」の人、Bタイプの人はその逆ということになるのではないでしょうか。

Aタイプの人であれば、小食を目指し、散歩などをして健康増進を図り、また、他人とは違った方法で自分の能力を高めることに労を惜しまず工夫と努力を続けるでしょう。Bタイプの人であれば、食欲を満たすことを目指して、車などを使いながら財力に物を言わせて健康食品などを利用して健康増進を図っている「つもり」になり、他人と違ったことをすることを好まず可能な限り人生を楽しく過ごすことに努力し続けるでしょう。

私も、小食を励行し、可能な限り毎日2時間ほど散歩をして、できるだけ自然な方法で、たとえば、エアコンを使用せず、小さな扇風機だけ十分で、適度な水分補給をしながらこの夏を過ごしています。別に無理をせずに毎日過ごしています。

それから、散歩につきましては、私の住んでいる地方都市ではほぼ100%の人たちが草履を履く時代からの「和式歩行」(ネットで検索可能)という歩き方です。日本人特有の歩き方で、「膝を曲げた」歩き方でする。この歩き方は、膝に負担を掛ける歩き方で、そのために、日本人の多くは高齢になると膝の痛みに悩まされているとのことです。

日常的に靴を履く現代では、日本以外の国では「洋式歩行」(「洋式歩行」、「正しい歩き方」で検索可能)、「膝を伸ばした」歩き方をしているとのことです。この方法であれば、歩けば歩くほど脚に適度な筋肉が付き脚全体が強くなるとのことです。この方法は、実際に試してみれば簡単にできる歩き方です。

ご参考になれば幸甚です。

Posted by: 小食家 | 2009.07.19 at 01:28 PM

★小食家さん
日本人が歩く時、膝が曲がるというのは、ある有名な格闘家の本で読んだことがあります(骨法の堀部正史さん)。
それは、上記の本によれば、日本人の身体の構造から来ることであり、必ずしも悪いことではなく、日本人が皆、膝が悪くなるわけでもないと思いますが、如何なものでしょうか。
膝が曲がる歩き方は、床に座る生活習慣とも関係があり、昔ほどではなくても、やはり日本では根強いものですが、近年、正座は見直されてきています。かつての日本人の身体が強かったのは、正座の習慣によるものだという指摘もあるようですが、私も同感です。

ちなみに、私は自分を高めるとか、努力するとか、健康のためということには、ほとんど興味がなく、ほぼ全面的に楽しんで生きていくことを目指しています。

Posted by: Kay | 2009.07.19 at 07:28 PM

Kayさんの小食の記載は、結構楽しみにして読んでいますので、
ときどき報告してください。
「休日の過ごし方」記事中の「午前0時に、ワインを少し飲んで就寝する予定」wineって、すごくいい感じです。

外国に住んでいると、日本人の歩き方の特異さが非常に目立ちます。
また、ここに来た当初は義母に頻繁に注意されました。
いまは言われないので、西洋風の歩き方に変わってしまったのかしら・・・

Posted by: りす | 2009.07.19 at 11:44 PM

★りすさん
無言で少食は薦めていたりはします(笑)。
以前は高いワインを飲んでましたが、実は味なんて分からないのですよ^^;
今は、500円前後のを飲んでいます。十分に良いワインなのだそうです。おそらく、海外ではワインは安いと思います。
ヨーロッパで日本人の女の子がモテるのは、「誠実な上、歩き方がアヒルみたいで可愛い・・・」という話を聞いたことがあります・・・

Posted by: Kay | 2009.07.20 at 08:39 AM

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