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2009.07.10

食事を抜くと太るか?

私も子供の頃からよく聞いたことに、「食事を抜くとかえって太る(脂肪が付く)」というものがある。これを根拠まで付けて、まことしやかに語った人も多く、私はすっかり信じてしまっていた。

そりゃ、食事を抜いた分、お腹が空くので、間食が増えたり、食事の時に多量に食べればそれは太るだろう。ダイエットに良いと言われる食べ物を大量に食べて太るようなものである。

細かく言うと、それまで、1日3食で合計2000キロカロリー食べていた人が、朝を抜き、1日2食で合計1700キロカロリーになったとしたら、300キロカロリー分は必ず痩せる。
しかし、朝を抜き、マイナス300キロカロリーとしたはずが、余分な間食をプラス200キロカロリー、夕食が増えてプラス300キロカロリーであれば、2000-300+200+300で、従来より200キロカロリー多く、その分太る。

つまり、食事を抜けば太るというのは、本当であるとも、そうでないとも言えるが、他の食事条件が変わらなければ確実に痩せる。
しかし、一般に言われる「食事を抜けば太る」とは、食事を抜いただけで、他の条件が同じでも太るというものであり、それは絶対に嘘である。

さらに、食事を抜けば体調は確実に良くなる。それは、誰でもやってみれば分る。ただ、最初は思い込みや、習慣の変化のせいもあり、一時的に体調が悪化したと感じるのが普通であるようだが、慣れれば体調がぐっと良くなる。
また、食事を抜けば、消化吸収のための神経活動が休息できる。消化吸収は決して胃腸の筋肉的な、あるいは化学的な活動だけでなく、脳を中心とした精妙で高度な神経活動だ。よって、大食して胃腸を鍛えれば胃腸が強くなるというわけではない。
神経活動は電気的活動であり、消費エネルギーは大きくはないが疲労は大きい。よって、大食すると、非常にだるく感じるのである。

痩せたければ、そして、元気になりたければ、迷うことなく食事を抜けば良い。
朝は食べる必要がない。日本人は、元々が朝は食べない1日2食であった。いや、1説では、アメリカ人もそうであったが、トースターが発明された時に、それを売るために、トースターメーカーが朝食を普及させたと言われる。ありえる話で、もし、誰かが、アメリカ人にうまく1日4食を流行らせたら、あっという間に普及するはずだ。実際、3時のおやつはアメリカではかなり沢山食べるので、事実上、1日4食と言えるかもしれない。
朝を食べないから、子供が朝礼で倒れるなんて大嘘もいいところだ。
戦時中や戦後、ほとんど誰も朝食を食べてこなかった時代に、朝礼で倒れる子供なんていなかったそうだ。現代の子供がひ弱な原因が全く別のところにあるのは明白であろう。
最近、私はよく話題にしているが、朝礼で倒れる子供は、脳幹が鍛えられていないので生命力がないのである。これに関しては、また別に述べる。

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