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2009.06.21

時間を止める技術

プロレスの世界で史上最強と言われたルー・テーズは「私の才能は反射神経だけだ」と自伝に書いていた。
格闘技やスポーツにおいて優れた反射神経の有利さは極めて大きい。
例えば、剣で戦っているとして、相手の剣の動きがスローモーションに見えれば、あなたが剣の素人でも、そこそこの相手なら楽々勝てるのだ。
野球でも、超人級バッターは、調子の良い時は、ピッチャーの投げるボールの縫い目が見えると言う。
私も経験がある。
ある時、墓場にいたら、カラスが間近に飛んできたのだが、私には、その羽や筋肉の動きまでがはっきり見え、その美しさに見とれていた。時は極めてゆっくり流れていたのである。

時の流れが絶対的なものでないことは、アインシュタインの相対性理論で示されている。
アインシュタインは、相対性理論を「熱いストーブの上で座っている10分は長いが、美女と一緒の1時間は短い」と表現した。
もっとも、相対性理論が問題になるのは、極大な世界での話である。超高速、あるいは、巨大加速度や巨大重力(両者は同じである)によって起こるものだ。
しかし、我々の精神の神秘的な力は、それを起こしてしまうことがある。
本当の我々は時間を超えた存在であるからだ。時間は幻想に過ぎず、もし、我々が幻想を破れば時間も超えるだろう。
剣の達人や、野球の超人的バッターは、修行によって、それが可能になったのである。

H.G.ウェルズのSF小説「新加速剤」は、薬の力によって、時の流れを超えるもので、その薬を使えば、世界はスローモーションになる。
この小説をヒントに、石ノ森章太郎は、代表作「サイボーグ009」で、加速装置というものを登場させた。加速装置が装備されたサイボーグは、周りの動きはスローモーションに見え、おまけにメカの力で自分は高速で動けるので無敵だ。

「美少女戦士セーラームーンS」というアニメで、なんとも不可解なシーンがあった。
セーラーウラヌス、セーラーネプチューンという強力なセーラー戦士2人を相手に戦ったセーラームーンは、絶体絶命のピンチになった時、秘石「幻の銀水晶」の力を少し解放する。この後に起こったことを理解できた視聴者はいないだろう。
ウラヌス、ネプチューンには、セーラームーンが消えたように感じた。セーラームーンは時を超えたのだ。
直後、ウラヌス、ネプチューンは、セーラームーンにひざまずき、拝礼する。セーラームーンこと、月のプリンセスの圧倒的な力を見ることができて満足したのだ。
アニメ製作者が、なぜあんなシーンを作ったのか、実に不可解である。
世の中には、闇の勢力があるのかもしれないが、光の勢力は、このようにアニメを利用して我々に良いことを教えるのかもしれない。ただ、アニメ製作者自身は気付いていないかもしれないが。

政木和三さんがご存命の頃、私が政木さんの研究所を訪れた時に、政木さんはこれらの原理を教えてくれた。
政木さんは、千にものぼる特許を持つ発明家だが、発明は1秒でするという。前世で発明したものを思い出し(彼は古代文明都市での科学者だった)、時間を圧縮して設計するので、それだけあれば十分なのだそうだ。
スプーン曲げは、やはり時間を圧縮して金属疲労を起こさせるのだという。
また、ふたをしたビンの中に瞬間移動でものを入れる時は、1万分の1秒で、ふたを開け、中にものを入れて閉じるので、はた目には、ビンの中にものが瞬間移動したように見えるのだと言う。

これだけ言えば、もう貴方にもやり方が分かるだろう。
分からなければ、自分に聞いてみると良い。
もちろん、こんな力は利己的な目的には使えない。ただ、修行次第でほんの少しなら使える可能性もある。例えば、格闘技やスポーツでね。

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