昔の疑問
昔、こんな疑問を持ったことがある。
人類全員が悟りを開いた理想社会になったとしても、例えば、素晴らしい美少女が1人居て、2人の男が彼女を好きになったら、やはり争いが起こるのではないだろうかと。
しかし、悟りを開いてみたら、争いなど起こるはずがないことが分かるだろうと思う。
美少女もライバルの男も、私が創造したものでしかないのだ。
悟りを開いた人も、感受作用そのものは、普通の人と似ており、ひょっとしたら一時的な反応は平凡に見えるかもしれない。つまり、がっかりしたり、嘆いたりすることもあるだろう。しかし、何事もただ受け入れれば良いだけのことで、それで終わりである。
偶然に何か起こったりはしない。それなら、その必然がなぜ起こったのか、自分に尋ねてみたら良い。答えは思わぬ方法でもたらされるので、決して先入観や自我意識の計算や論理で推測しないことだ。
果実は熟れた時に自然に落ちてくる。それを待つことだ。
教え込まれた偏見もまた世界を創る。権威ある教育とは、新たな偏見を叩き込むことに過ぎない。
だが、自分に尋ねて耐えることで、余計な思い込みを捨てれば、世界は変わる、あるいは、終わるだろう。
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