「神である幻想」と「神でない幻想」
「新世紀エヴァンゲリオン」も「涼宮ハルヒの憂鬱」も、量子物理学をベースにしたようなお話で、よく似ている。
量子物理学者のシュレーディンガーは、量子物理学と生物学を統合しようと試みたが、量子物理学と心理学の統合も興味深いと思える。
フロイト派心理学者の岸田秀さんの本で読んだが、赤ん坊は世界と自分の区別ができないので、自分イコール世界と感じている。
量子的関係性において、自分は宇宙全体でもある。
だが、いずれもそう感じているのは意識であり、両者に違いはないように思う。
岸田さんは、赤ん坊の、「自分イコール世界」観は、自分が神であるという一生続く幻想をもたらすという。
しかし、本当は自分が神でないということの方が幻想かもしれない。
「新世紀エヴァンゲリオン」や「涼宮ハルヒの憂鬱」を見ながら、それを見極めてみたいものだ。
特に、「新世紀エヴァンゲリオン」の最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの~Take care of yourself~」は、全くの量子力学のお話のように思う。
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