ニートは戸塚ヨットスクールで鍛えるべきだ
以下は、私のとても真面目な気持ちであり、ニートの希望ある将来と、何より、彼らの親御様の幸福を願ってのものである。
石原慎太郎さんは、「戸塚ヨットスクールを支援する会」の会長であることを堂々と公言するあたり、大した度胸であると感服する。
信念のために評判を恐れないところは、立派な政治家と言えると思う。
戸塚ヨットスクールは、ヨットの操縦を通じ、不登校、引きこもり、不良の矯正に多大な実績を上げたが、いわゆる戸塚ヨットスクール事件により校長の戸塚宏さんが3年間服役する。しかし、戸塚さんは、釈放後もスクールを続けることを明言し、それを実行している。
私は、引きこもりは気質であり、それ自体は良いも悪いないが、ニートは大問題と思っている。
思想家の吉本隆明さんは著書に書かれているが、吉本さん自身も引きこもりであるが、引きこもりには良い面も確かにあると言う。これについては、やはり強い引きこもり気質の私も同感だ。
しかし、ニートが引きこもり気質である場合が多いかもしれないとしても、引きこもりイコールニートでは絶対にない。
大部分の引きこもりは、辛いながらも働いているし、私自身がそうであったように、働いてこそ人間としての力や自信が付き、引きこもり気質の弱点を克服していけるのである。
戸塚ヨットスクールでは、厳しい自然の中の、甘えも屁理屈も通用しない状況に身を置くことで、本能的な能力が鍛えられ、見事に心身が向上する。それは、精神的な幼児の段階を脱し、大人の仲間入りをする準備が整うということである。言うまでも無く、経済的に自立してこそ本当の大人である。
何でも与えられている甘ったれたニートは、わがままで身勝手な主張ばかりの、きかん坊の2歳児と同じで、全く始末におえず、口で何を言っても無駄であり、このように、命がかかった状態に追い込むことで、初めて彼らは必死になることが出来、それによって成長する。
まことに合理的であり、著名な脳解剖学者の養老孟司さんも、その教育方針に賛同しているようだ。
確かに、戸塚ヨットスクール事件は、管理の甘さが起こしたものであり、この点の責は免れないと思うが、教育理論としては全く正しいのである。
以前、テレビで見たが、竹村健一さんも、やはり、スクールの管理方法に間違いがあったことは認めながら、その教育方針に関しては全面的に賛同していたようだ。
だからこそ、現在も戸塚ヨットスクールは評価を得、運営が続いているのであろう。
野生の動物がなぜ精神的逸脱を起さないかというと、常に生命の危機の状態にあるからだと思う。
野生動物も、飼育され、安全な状態になると、やはり精神を病み、それが肉体の病気に至ることもある。
人間も、脳幹部分の機能はやはり動物と同じであり、心身のバランスのためには、あまりに安全であったり、生きるための苦闘が全くない状態は全く好ましくは無い。そんな状態では、ニートがそうであるように、無気力で自堕落になるのは当然かもしれない。
さらに、ニートの大半が3度の食事をたっぷり食べられる上に、おやつまで与えられるという呆れた状況と思う。野生動物がたくましく生命力があるのは、空腹が当たり前だからだ。ライオンやチーターだって、常に満腹ではやる気が起こるはずがない。
サルトルは、戦時下のフランスの街を歩き回った時に、生命力が高まり、高揚感を感じたことを述べている。
さらに極端な例では、無気力に取り付かれた男が、ロシアン・ルーレットを試したところ、そのようなものがたちまち吹っ飛び、精神が済み切ったと言う話がある。
吉本隆明さんが著書に書かれていたが、戦争中にだって引きこもりはいたが、引きこもってなどいられる状況ではなく、無理に引っ張り出されて、ぐずっていると殴って動かされたが、それで精神病になったなんて話はないようである。やはり、甘やかさないことが重要である。
言うまでもなく、やり方に限度は必要だが、人間は保護されるだけ、与えられるだけでは絶対に堕落するのである。
ニートは戸塚ヨットスクールに入れるしかないと思うようになった。
屁理屈も甘えも一切通用しない世界に放り込めば良い。
それしかないように思う。
世の中には、ニートに対し、やたら過保護な甘い対応を訴える教育者や医者がいるし、また、働くことが良いこととは限らないなどという主張をする人気著作家もいる。
しかし、それでどうやって食べていくのだ?
また、いつ自分で食べていけるようになるのだ?
効果的な方法で鍛えるしかないはずだ。
戸塚ヨットスクールは現実的な解を出しているのである。
是非、戸塚宏さんに教えを受け、全国にこのようなスクールを広めたいものと私は思う。
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Comments
昨年、なぜか
『敵は脳幹にあり―脳幹が弱いと現代病になる』
を図書館で借りてを読みました。
脳幹を鍛えると、目つきの悪い子が良くなったり
あと、肥満が治っていく話のくだりが面白かったです。
私にはカロリーのとりすぎとかで肥満になるとは思えない。
1ヶ月近く同じ食事をしていて、20kg近く痩せて肥満が治る子と、全然変わらない子がいる(←元々太っていない子)
みたいなことが書いてあって、(上記の文章は完全うろ覚えです。)
実践からものを言っているんですよね。
で、批判している方は、机上の理想論。
もう少し表面の表現がマイルドだったら、あんなに叩かれなかったのかなぁ。
本を読み終わって、私も脳幹を鍛えたくなったこと、思い出しました。
んで、
1日2~3時間×1週間ぐらいの通いでできる大人用コースないかなぁと
戸塚ヨットスクールのHPを調べてみたりしました(≧∇≦)
Posted by: 桃太 | 2009.06.27 12:56 PM
★桃太さん
私も、今からでも、戸塚ヨットスクールに入学したいとマジで思いましたよ。
私も、子供みたいなものだと思いました。
でも、自分で工夫しようと思います。要は、生命のリスクのある冒険をやれば良いのですよ。ハードな登山や、荒れた海で泳ぐとかね。
私は、戸塚宏さんこそ、日本一の本物の教育者だと思っています。
彼のやり方を日本中の教育で採用すれば、いじめも登校拒否も、重度の引きこもりも無くなるはずです。
Posted by: Kay | 2009.06.27 08:24 PM
やはり戸塚ヨットスクールは実績を出していますからね。。。
僕なんかも戸塚ヨットで性根を叩き直してもらいたいです。
働き始めてから随分謙虚になり、アニメや漫画への関心も薄れました。
今から立て直せるかどうか判りませんが、頑張ってみます。
Posted by: mizu | 2009.06.28 01:39 AM
★mizuさん
危ないこと、やりましょうよ。いや、マジで・・・(笑)。
私はやる気まんまんです。
辛いことも多いでしょうが、力を付けて下さい。
Posted by: Kay | 2009.06.28 09:14 AM