時を超えて出会うもの
ナボコフの「ロリータ」という有名な小説の中に、こんな話があったと思う。
倒錯者である主人公ハンバートが少年の時、アナベルという美しい少女に出会う。
2人が日記を見せ合って分かったのだが、同じ日に、2人の部屋に小鳥が飛び込んできたことがあった。
これは偶然であろうか?
昔、同じ日に、2人の部屋に小鳥が飛び込んできたことで、今、2人は愛し合うようになったのだろうか?
こうは言えないか?
今、2人が愛し合うことによって、昔、同じ日に2人の部屋に小鳥が飛び込んだのだ。
あなたが男性の大人としよう。
中学生時代に付きあっていた女の子がいたとしよう。
しかし、彼女とはとおに別れ、今、彼女はどうしているかは全く分からない。
ところがある日、彼女と再会し、あれからのことをいろいろ話してみる。
すると、お互いの人生において、偶然としか思えない類似性が数多くあることに驚く。
神秘的に思えるが、上記のようなことは、普通に起こるのである。
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