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2009.06.28

無気力を克服する

やる気が出ない、無気力だという人は多いと思うが、本能の力が衰えているのだろう。
これは、子供も大人も変わらない。
ではなぜ、本能の力が衰えているかというと、生命の危機に遭うことがないからだ。

私は、戸塚ヨットスクールの戸塚宏さんを、唯一の本物の教育者だと思っているが、戸塚さんは、それを脳幹の力が衰えているからだと言う。
そうかもしれないが、私は脳幹を見たことがないので、本能の力とのみ言う。

「美少女戦士セーラームーン」という漫画で、セーラーマーズこと火野レイが、「私が求めていたのは、身中体の血が燃えるようなこの感じよ!」と言ったが、誰しも同じだ。身体の内から湧き上がるエネルギーが欲しいのだ。
セーラームーンの作者の武内直子氏は素晴らしい賢者と思うし、大変な勉強家であることが分かる。セーラー戦士達は、一時、皆、無気力症になり、俗っぽい悩みに陥る。そして、復活したセーラーマーズの言葉が上のものだ。彼女は慰めや平和を捨て、生命の危機の道を選んだ。
ポール・マッカートニーの名曲“Let it be”では、貴き聖母マリアの賢き言葉は「あるがまま」であったが、それではやる気が出ない。

本能を鍛えるには、戸塚宏さんが言われるように、生命の危機を味わうしかない。それは絶対に間違いがない。
本能の力が高まると、やる気も出て、不登校も引きこもりも解決する。他の教育者にも優れた人たちはいるが、彼らの方法はエリートのためのものだ。彼らはエリートは作れても、案外に自分の子供は引きこもりだったりするのだ。

「スタートレック」という映画で、もう若いとは言えない年齢になったカーク船長が、休暇に危険なロッククライミングを行う。断崖絶壁をよじ登っていくのだが、カークは誤って落下し、死の直前にジェット装備の靴を装着したスポックに救われて命拾いする。一緒にいたドクター・マッコイに激しく非難されるが、カークは平気だ。
生命の危機を常に求めるのが本物の男であり、それでこそ、生の実感を得られるのだ。

生命のリスクのあることに挑戦しないとやる気は出ない。
そして、それは、確かに、間違えば死ぬことを意味する。でないと、それは生命の危機でない。
ただ、戸塚ヨットスクールでの生命の危機は、あくまで擬似的なもので、昔の戸塚ヨットスクール事件は不幸な事故であったが、現在では危険は全くない。
しかし、それでも、生徒は生命の危機を味わえる点、素晴らしいシステムであると言えると思う。
戸塚ヨットスクールは、あくまで子供向けの学校であり、そこで行われるのは教育である。
大人であれば、自ら工夫し、生命の危機を味わいたい。大人は人生に立ち向かうことで生を勝ち取るものだ。

なぜ旅にのめりこむ人がいるのか?
やはり、そこに生命の危機があるからだと思う。
今日、何が起こるか分からない危機的状況に身を置くことにより、生命力が湧き上がる。苦しいが、それこそ本当の喜びであろう。
対して、何でも与えられる日本の若者が引きこもりやニートになるのは当たり前であると思う。

さて、手軽に、簡単に生命の危機を味わえる方法が少食である。
言うまでも無く、生物は栄養を摂取しないと生きていけない。その栄養を絶つのだ。
西式・甲田療法で、難病が奇跡のように回復するのは、少食で生命の危機に陥らせることで、本能の逆襲を誘発するのだと思う。
そして、少食には、それでけではない、徳の力が加わる。他の生き物の生命を護る徳である。
人間にのみ個別の霊がある。自らの意思で食を慎み、欲望に打ち勝ち、他を生かすことで魂が磨かれる。

ただ、楽しい人生を求めるなら、そこそこの少食を実践すると共に、やはり、旅や登山や自然の海で泳ぐなどを行うべきである。
極端な少食は、やはり魔道なのだ。世を捨て、仙人でも目指すならそれで良い。(成功の可能性は極めて低い)
とはいえ、少食は素晴らしい効果がある。
ニートは食事を抜かないといけない。3食たっぷりと与えられ、おやつまで用意されて、まともな人間になるはずがない。そして、それが全てのニートの状況のはずだ。

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Comments

いつも刺激的な記事をありがとうございます。楽しく読ませて頂いております。今回のテーマですが、生命の危機とは面白いですね。
僕は武術書が好きで色々読んでいるのですが、kayさんは肥田春充の著作は既にお読みでしょうか。
初期の著作の生命の躍動を示すような文章に感動したものです。肥田春光は身体的な修練の結果、自然とやはり少食になったようです。
私は社会とのバランス上、食についてはあまり厳しくすることは避けて、東洋的な修練を続けて自然と少食となるように努めようと考えております。
アプローチは異なりますが、kayさんを励みにさせて頂きます。

Posted by: koh | 2009.06.28 12:18 PM

★kohさん
肥田春充さんは、名前は存じておりますが、よく知りません。本を読んだこともありません。いずれ読むかもしれませんし、その時は夢中になる可能性もあると思います。しかし、よく分かりません。
私は、元が大変な大食でしたので、自然に少食になるというのはあり得ませんでした。それで、やや無理したのですが、不思議と挫折は全くありませんでした。本当に不思議なことです。

Posted by: Kay | 2009.06.28 08:02 PM

お返事ありがとうございます。
挫折が全くないとは不思議なものですね。。
運命は決まっているような感がしますね。なるべくしてなったというか。

これからも更新楽しみにしております。

Posted by: koh | 2009.06.29 12:06 AM

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