自分との約束の大切さ
CLAMPという、女性4人の漫画家ユニットがある。もう20年に渡ってトップで活躍しており、多くの作品がアニメ化されている。
一般的に有名な作品は、子供でも安心して見れる、NHK教育テレビでアニメが放送された「カードキャプターさくら」と「ツバサ・クロニクル」かもしれない。
共に劇場版も制作されている(「カードキャプターさくら」では3作)。
しかし、CLAMPの作品はもっと深く、恐ろしいものが真骨頂ではないかと思う。
CLAMP作品というのは、実にスピリチュアルであると思う。
その中で、「魔法騎士(マジックナイト)レイアース」の主人公、獅堂光(しどうひかる)と、「カードキャプターさくら」の主人公、木之本さくらの印象深いセリフがある。
「決めたんだ!マジックナイトになるって」
「決めたんだもん!カード必ず集めるって」
この「決めた」は、自分との約束なのだ。
自分と約束し、それを守る人が一番強いということをご存知だろうか?
このブログでも何度か書いたことがあるが、一度決めたら(自分と約束したら)、鉄の意志でやりぬく人がいる。
「武士道」(新渡戸稲造)の中に出てきた、自分の臆病癖を直そうと、毎日夕刻に必ず墓場に行くと決め、それを守り続けた平凡な町人は、目利きの武士に「ただものでない」と感じさせた。
日産自動車16年連続世界一のセールスマン奥城良治さんは、毎日1時間の競歩をすることを決め、嵐の日も、社員旅行の日すら敢行した。
人との約束を破れば、人の信頼を失う。
しかし、自分との約束を破れば、自分の信用を失う。こちらの方がはるかに恐ろしいのだ。
逆に言えば、自分との約束を鉄の意志で守れば、自分に信用され、自信がみなぎり、信念に発展する。
ラルフ・ウォルドー・エマーソンが最も大切と言った自己信頼を得られる。
自分との約束は、神との約束と言って差し支えない。真の自己は神であるのだから。
私は、昨年末あたりから、神道の祝詞である「大祓詞」を毎日必ず1回は上げると決め、現在まで欠かしていない。
1日1食は、昨年8月からで、来客やお正月の時だけは2食にしたが、それ以外は続けているし、肉を食べないことも守っている。また、やはりお正月やパーティーなどの特別な場合を除き、お菓子を食べないことをしっかり守っている。
少しは自己信頼が出来てきた。
タツノコプロの1993年の4話の超名作のアニメ作品「キャシャーン」の主題歌「キャシャーン~風の墓標~」(作詞:そのべかずのり)に、
「そうさ、俺の命は運命(さだめ)という神の手に預けた。 それは決めたこと。心が自分に誓った約束」
「そうさ、俺のすべては汚れのない君だけに奉げた。 それは決めたこと。誰にも止めたりできない約束」
という歌詞がある。
私はこれを一度聴いて印象深く憶えていた。
多くの人の生活を支え、リラックスした素の状態で見ることのできるアニメのようなものにこそ、真理が顕れるような気もしたものだ。
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