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2009.05.05

次元移動の神秘

皆さんは、自分の人間性が急に変化したことに気付いたことがあるだろうか?
そして、それが世界の変化に直結したことに気付いたろうか?
普通は気付かないし、そもそも、急激な人間性の変化が起こる可能性もほとんどない。

私は、子供の頃からそんな経験を何度かし、とても不思議だと思ったことが何度もある。
例えるなら、大変なヤクザ者が聖人のように生まれ変わることがある。それには何か原因があるのかもしれない。しかし、彼らは自分の変化に気付いているのだろうか?

ある食べ物が大好物だったのに、ある瞬間にさほど好きでなくなったという人がいるかもしれない。
男の子が、どうしようもなく好きだった女の子がいたのに、やはりある瞬間に、彼女に何の興味も無くなったということもあるかもしれない。
科学が大好きだったのに、ある瞬間に、科学に興味を無くし、宗教が大好きになるということもある。
これらのことは、さほどの原因と思われることもないのに、不意に起こることもある。
そして、変化は不意でも、人生は大きく変わるかもしれない。
いや、敢えて言うが、こんなことがないと人生は変わらないのだ。

私は、こんな変化を次元移動と呼んでいる。
物理学の量子力学に、多世界解釈という面白い理論がある。それは、SFでよく利用される一見奇妙なものだが、案外物理学者にも支持者が多い。
多世界解釈とは、SF的にいえば、無限の宇宙が存在し、それらの宇宙は、少しずつ異なっているというものだ。この世界では、あなたは赤い靴を履いているのが、別の世界では青い靴を履いてるという程度の違いもあれば、この世界で平凡なサラリーマンである人が別の世界ではプロ野球のスーパースターだったりする。
そして、いかなる世界でも存在する。いや、発生する。
筒井康隆さんの「果てしなき多元宇宙」というかなり昔の作品に、このことが面白く描かれている。この作品は、昔から、有名な「時をかける少女」と一緒に収録されているが、角川書店の新版の「時をかける少女」でもそれは変わっていない。文庫で460円と安いので、同じくそれに収められた「悪夢の真相」と共にお薦めしたい。

私の言う次元移動は、そんな別の宇宙に移動してしまうことだ。「果てしなき多元宇宙」の主人公の美少女、暢子のように。
ただ、本当はそんなことをする必要はないのだと思う。
世界は夢である。変わろうが変わるまいが、どうでも良いといえば良いかもしれない。
私は、幼い頃に、世界が幻であることを見破ってしまった。そのせいで、おかしなことが起こるのかもしれない。

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Comments

はじめまして。何気なく開いたのですが、とても
興味深い記事でした。なぜなら私も子供の時に
key様の様に見破った訳ではありませんが、
この世界は幻のような物ではないのか。と漠然と
感じたことがあり、今でもそう感じているからです。
「ホログラフィック・ユニヴァース」という
本を昨日から読んでいまして、それに世界はホログラムで出来ているということが書かれてありました。
SF小説が大好きで、きっとSFには真実のかけらが含まれているから無意識にひきつけられているのかともおもいます。
個人的にSF小説のような事柄はどこかの宇宙で
ほんとうに起こっているなどと思っています笑

Posted by: bug | 2009.05.05 01:30 PM

はじめまして、その2、です
「世界が幻」
というのは20年位前に習ったことなのですが、
日常をぼうっと生活していると、ついつい忘れてしまいます。
いま、ちょいと面倒な環境にいますが、
幻、幻~
と意識しながら切り抜けていこうと思います。

Posted by: りす | 2009.05.05 03:26 PM

★bugさん
「ホログラフィック・ユニヴァース」は10年以上前、ページを進むのがもったいないと思うくらい大切に読んだことがあります。
さっき、この本を部屋の中で探しましたが見つかりません。
私のは旧版だと思います。また読みたいですね。
SFには本当に素晴らしい想像力が見られるものが多いです。個人的には、いまだ最高はH.G.ウェルズと思っています。
良い本を思い出させていただきました。ありがとうございます。
新版を買おうかなと思います。


★りすさん
幻、幻~
いいですね、コレ(笑)。
間違いなく幻なんですが、どうしても実体と思い込んでしまい勝ちになります。
それで、時々、「こけおどし!」と言ってやるのですよ。
ただ、心が幻にくっついてしまっている時はどうしようもありませんけどね。

Posted by: Kay | 2009.05.05 07:38 PM

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