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2009.04.18

一流セールスマンの般若心経

何度か書いたが、私の社会人のスタートは完全歩合制のセールスマンであった。
売らない限り1円ももらえないこの方式のセールスは、10人入ってきたら、一月経たないうちに9人辞める厳しい世界で、それまで、引きこもりという以前に親に食べさせてもらっていた甘い人間が通用するはずがなかった。
しかし、私はジョセフ・マーフィーの成功法則のおかげで、奇跡的に厳しいながら楽しく過ごし、社内コンテストで優勝したこともあった。
そんな中で読んだ一流セールスマンの本は実に身になったことは間違いない。一流セールスマンの哲学は直接的で嘘がない。結果が全ての世界であるからだ。
ごく若いうちに一度は軍隊に入るというのも、個人的経験としては悪くないと思うが、それよりもセールスマンを経験する方がずっと良いと思う。
邱永漢さんが、男子新入社員にキャバレーのスタッフを体験させることを勧めていたことにも大いに賛成であるが、ここでは述べずにおこう。

あまり好きなタイプではないが、伊藤光雄さんという、現役時代は最強と呼ばれた、子供の教材関係のセールスの達人がいた。1980年代に年収は3千万円を超えていたようであるが、仕事振りはハンパでない。
飛び込みセールスという、一般家庭を片っ端からいきなりの訪問でセールスするのである。昔はよくあった押し売りと紙一重と言われても弁護しようもない。私も、そういうのはあまり好きではないが、しかし、その厳しさ、辛さはやった者にしか分からない。ほとんどのセールスマンは、厳しい断りを受けたり、見下された態度で応対されると、すぐに落ち込み、訪問をしなくなり、仕事時間に喫茶店やデパートで時間を潰し、遠くなく辞めていくのだ。
しかし、伊藤さんは、朝から晩まで、走るように猛スピードで歩いてガンガン訪問する。ライバルががんばっていると思ったら、とてもではないがゆっくり歩いてなどいられないと言う。そして、昼は食べない。その時間が惜しいというのがその理由だ。まさにセールスの鬼である。
伊藤さんがそこまでやれるのは、昭和13年生まれの彼は、当時はまだあったのだが、子供の頃、家が大変に貧しく、学校に行く時にも履く靴がなかったと言う。今では想像もできないことだ。いや、当時でももう珍しかったと思う。昔の漫画の「巨人の星」や「タイガーマスク」の主人公達のようなもので、学校に数人といったものと思うが、それでも当時は確かにあり、特に救済はされなかった。
そこで、劣等感に苦しんだ伊藤さんは、将来は必ずや自分の力で金持ちになろうと決心するのである。それで30年も前だろうか、5千万円の豪邸を現金払いで建てたという。

別にセールス哲学の話をするつもりは無いが、私もついつい、自分がセールスマンだった頃を思い出した^^;
伊藤光雄さんには、毎日決して欠かさない、ちょっと意外というか、独特な習慣がある。
それは、仏壇に向かい、「般若心経」を必ず1回唱えることだ。時間がないので(早くセールスに出たいのだろう)、ついつい早口になるのを心苦しく思うらしいのだが、それでも決して欠かすことはないと言う。
なぜそうするかというと、伊藤さんは、自分がこうやって力いっぱい仕事ができるのも、神仏やご先祖様のおかげと本当に思っているからだそうだ。
こんなところにも、彼の成功の秘訣があると思う。
私は、般若心経ではないが、毎晩、神道の祝詞である「大祓詞(おおはらえのことば)」を必ず1回上げている。もちろん、般若心経でも、キリスト教のお祈りでも良いと思う。南無阿弥陀仏といったお念仏でも良いし、ひろさちやさんが祖母にやらされたように、仏壇に手を合わせ「ありがとうございます」と感謝の祈りをするのも素晴らしい。そのおかげもあり、私もまた、あらゆる点で豊かであり、非常に感謝しているのである。

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Comments

はじめまして。

僕は今満足するほど食べているのですが、身長が175で50キロと痩せています。これ以上痩せるとまずそうなんですが、小食にはむいてないんですかね?

あと軽く汗をかく程度に、走る等運動をすると頭がすっきりしていいんですが、こんな運動もよくないんですか?

Posted by: mi | 2009.04.18 at 05:20 PM

特に信心深いわけでもないし、仏壇に向かう習慣もないですが、最近、この豊かで、戦争がない日本に生まれてきたことに、少しだけ感謝の気持ちが沸きました。
戦争ばかりの国に生まれるか、無い国に生まれるか、
どっちが幸福かはわからないですが、運はいいと思います。

Posted by: マリー | 2009.04.18 at 08:34 PM

★miさん
はじめまして。
私がいつも薦めるのは、腹八分目、つまり、満腹するまで食べないことです。
あなたの「満足するほど」がどのくらいか分かりませんが、腹八分目が向いていない人はいないはずです。

>あと軽く汗をかく程度に、走る等運動をすると頭がすっきりしていいんですが、こんな運動もよくないんですか?

よくないんですか?(笑)
私には、あなたの状態は分かりませんが。
まあ、無理してまで汗をかく必要はないと思いますけど、そうでないなら、別に汗だくになったとしても良いと思いますが。

★マリーさん
現在の自分がラッキーだ、幸運だと思えることが大変に良いことです。
私はいつもあまりに恵まれ過ぎ、幸運過ぎて、いつも感謝しています。

Posted by: Kay | 2009.04.18 at 09:30 PM

はじめまして
少食についての記事を読ませていただきました
私は生まれつき少食だったのですが、親の方針やら学校給食やら栄養学に洗脳(笑)されて自分の身体からの訴えを無視した1日三食生活を送っておりました。
しかも毎食食べ過ぎてました…orz
1日一食生活を生まれて初めて4月13日から開始しまして、大変快適に過ごしてます。
毎日多幸感でいっぱいなので一生続けていきたいです

もう現代栄養学にも固定観念にも惑わされません(笑)
長文失礼しました

Posted by: りりぃ | 2009.04.18 at 10:22 PM

Kayさんがお勧めしていたマーフィーの本読ませていただきました。
感謝や、自分のみならず他人の幸福を願うこと
また成功しているときのイメージ、それを言葉にして発すること
特にありありと望むことをイメージすることで現実となることは、自分でも思い当たる出来事がありました。

ですが、ひとつ疑問が残りました。
私は水野南北の信者と言ってもいいほど彼の考えに賛同している立場です。
南北は「モノ(飲食)を欠くことによってコト(願望)が叶うのであって、
モノが足りた上でコトが足りたものは、この世に存在しない」
とまで言っています。

おそらくモノを欠いて徳を積み、それが土台になって
願望を実現できるということだと思いますが、
マーフィーの本に登場する人物は私が読む限り
そのような徳を積んだという点は見当たりません。
それとも善なる神を信じ、邪な感情を廃し、自他共に幸福を願い、それらを潜在意識に刻みつけること
これらが既に徳を積む行動ということなのでしょうか。

と、このように書きましたが、私が思うに登場人物は
みな真面目で、
マーフィー氏のアドバイスを素直に実行し、その結果をひねくれずに受け取る、
それなりの人格者であったと思います。
Kayさんがおっしゃっていた精神と感情のバランスが良い人たちということかな?
なので彼らはすでに食を慎んでいた人たちで、マーフィーの成功法則に頼らずとも
遅からず幸せになっていたのではないかなんて思っているところです。

Kayさんにその辺の考えを伺いたいです。
(文章長くてウザかったら言ってください。まとめるの苦手で^^;)

Posted by: テニコ | 2009.04.18 at 10:34 PM

ひきこもりじゃないのに何故ひきこもりのカテゴリーでブログしているのですか?

Posted by: 太郎 | 2009.04.19 at 02:24 AM

★りりぃさん
はじめまして。
それは大変に苦労なさいましたね。お察しします。
世間に従うこと・・・大衆の作ったまがい物を主人とし、自分がその奴隷になることほど不幸なことはないのですが、ほとんどの人がそうやって一生を送ります。
そこから逃れる道が見つかったのは何よりです。いや、おめでたい!


★テニコさん
マーフィーは、神の導きに従うことの大切さを説いています。そして、神とは、自分の内にあるものだと言います。
どの本だったかは忘れましたが、マーフィーは、「特に食事制限をしなくても、神の導きに従えば、自然に余計なものを食べなくなる」と書いています。
また、マーフィーを含む、聖書の新しい解釈(ニューソート)の源流であり、ゲーテ、カント、エマーソンらが敬服し、マーフィーも間違いなく影響を受けているエマニュエル・スウェーデンボルグも、日記の中で、食の慎みの重要性を書いていました。

ただ、マーフィーと水野南北を完全に整合させて納得したいなら、水野南北とマーフィーについて、バックグラウンドも含め、自分で深く研究する以外にありません。私はマーフィーの背景についてはいくらか研究してきましたが、矛盾は感じていません。
いえ、もともと矛盾は感じていませんでした。と言いますのは、マーフィーの言う必要条件は「神への信頼」です。それには、根本的には、食を慎むこと以外に達成する方法が私には見えなかったからです。


★太郎さん
私はひきもりですが?
太郎さんにお願いしたいのは、コメントや質問は1行だけでなく、もっとよく考えて、何を聞きたいか?なぜ聞くかなどをちゃんと表現していただかないと、私もそれなりの返事しかできませんよ。

Posted by: Kay | 2009.04.19 at 08:57 AM

お返事ありがとうございます。
マーフィーも食について触れていたんですね。
寡聞にして存じ上げませんでした。
自分の中の神性、心の底の神的存在を瞑想などでつかもうと実践していた時期もありました。
まだまだ、私にはそれらを確信できるレベルに達していないようです。
今後とも食を慎んで精進していこうと思います。

Posted by: テニコ | 2009.04.19 at 10:11 AM

マリーさん kayさん

お二人とも日本にいながらにして日本人であることの幸運に気付けるなんて優秀です。
私は海外在住になるまで気付かず、当たり前のように不満を言い、欲望に振り回されていました。
今はこの奇跡のような幸運にすざまじく感謝しています。
人格も行いもとりたててすばらしいわけでもない私が日本人として日本に住む(今は海外ですが)権利をもらってしまって良いのか、ありがたすぎて申し訳ない気持ちちでいっぱいなわけです。
それゆえ納得のいかない出費があっても「私はこんなに幸運なんだからこれくらいいいやヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ」
という気持ちになってしまいます。
そしてこんなに幸運なんだから、せめて日常のどうでもいい些細なことは他人に譲ってあげないと、身に余る幸運をさずかってしまったしっぺ返しがこの先降りかかってきそうで、日常の些細な利害不一致場面では極力譲るようになりました。
また、こんな恵まれた日本人である私がそれを自覚せずさらなる欲にかられていたらすごく自己中な気がして、あまり世俗的に良い思いをすることに興味がなくなりました。
日本の社会のためにやり遂げたいことがあるので、そのためのお金は欲しいですけど。
6月には待ちに待った帰国ですが、こんな浮世離れしてしまった私が適応できるか不安ではあります( ̄◆ ̄;)

Posted by: ぬこ | 2009.04.19 at 01:03 PM

★テニコさん
瞑想や精神的メソッドは私も数多くやりました。それなりに雰囲気の良いものから、かなり怪しいものまで・・・^^;
しかし、食の慎みに比べると、どれも所詮、枝葉に過ぎなかったと思います。


★ぬこさん
日本に比べ、不幸な国にいたらいたで、今日の恵みを思うことが幸福への道かもしれませんが、とりあえず、私は現状に何ら不満はありません。
社会のために必要なお金なら、必ずや手に入ると思います。それは積極的に求めるべきかと思います。

Posted by: Kay | 2009.04.19 at 08:39 PM

ご無沙汰してます。
1日1食…そうすると絶対痩せるだろうなぁ~と思いつつも
昼は カロリー高めの給食 
そして夜は「肉!肉!」という娘に付き合って
1日2食の毎日です(ーー;)

ところで大祓詞は 神棚の方に向かってあげておられますか?
私も般若心経
子供のころから実家ではお不動様のある方へ唱えていましたが
さて どちらへ向いて唱えようかな?とか思ったりして(^^ゞ

Posted by: ネコちゃん | 2009.04.22 at 01:27 AM

★ネコちゃん
どうも、ご無沙汰です。
若い子が肉を好きなのは仕方ないかもですね。
さくらちゃんは麺類とか好きでしたが・・・
祝詞をあげる時ですが、神棚は用意していません。ただ、大祓詞を声を出して読むだけです。
私が祝詞をあげるきっかけとなった、春日大社の宮司であった葉室頼昭さんも、ただ大祓詞を声を出して読むように本に書かれています。
般若心経もですが、声を出して唱えることが大切なのだと私は思います。

Posted by: Kay | 2009.04.22 at 10:01 PM

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