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2009.04.17

一瞬にして数万年の夢

長編の壮大な物語が、実は、誰かがほんの少しの間に見た夢を描いたものだということがある。
そんなお話を1つや2つご存知の方もいると思う。
ある宗教の聖典などは、まるごと一夜の夢の物語であるらしい。
ひょっとしたら、古事記や旧約聖書のいくつかの物語もそうではないかと思うこともある。
そんなことがなぜ起こるかといった脳の仕組みについて、ある程度説明がつくのかもしれないが、それは今回の本題でない。
私も知っている物語を1つあげてみよう。
「美少女戦士セーラームーン」のアニメの第3部である「SuperS(スーパーズ)編」の敵、「闇の女王」ネヘレニアは、前世のセーラームーンに封印されたのが現代に甦り、セーラームーンに復讐を果たそうとする。数万年にも渡る長い復讐である。
いったんはセーラームーンが勝利し、再びネヘレニアを封印する。
しかし、第4部の「スターズ編」で、何者かが何かの意図を持ってネヘレニアの封印を解き、さらにセーラームーンへの復讐に向かわせる。ネヘレニアは、セーラームーンが愛するものを次々に奪い、遂に長い復讐が成就されるかに見えた。しかし、世界が闇に包まれる刹那、セーラームーンは状況を変える。彼女はネヘレニアに愛を注ぎ、怨念に固まった心を浄化した。
世界に再び光が戻る。
まさに、「古事記」の天照大神の天の岩戸開きを思わせる。
実際、実に多くの物語・・・それは小説であったり漫画であったり、アニメであったりするのだが、古事記の影響を受けたものは意外に多い。いや、案外、日本のあらゆる物語には古事記の影響があるとすら思う。
セーラームーンもまた、古事記の影響がかなり見られる作品である。大ヒットの原因には、それもあるのではと思う。
さて、ネヘレニアの物語の最後はこうである。
ある王国で、一人の幼い女王が、玉座でうたた寝していたが、ふっと目を覚ます。
「夢・・・?」
まだ眠いのか、彼女は側近の女性に言う。
「子守唄を歌ってはくれぬか?」
女性は微笑み、「喜んで」と言う。
幼い女王は無邪気に笑う。
ネヘレニアは、周りの者達が自分の機嫌を取っているように見えても、本心から愛してくれているわけではないと思い、心を曇らせ、悪い夢を見ていたのだ。
だが、セーラームーン達の愛を受け、心を澄み切らせることで自分の世界を変えてしまった。
一瞬であり、数万年でもある悪夢は醒めた。夢は朝になれば醒めるものである。

昔、このアニメを見た、そろそろ結婚適齢期の女性達は、このお話を思い出して欲しいものである。

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Comments

そこまで褒めるのなら「美少女戦士セーラームーン」のDVDを
TSUTAYAに行って借りたくなりますねぇ(笑)。
しかし5シリーズ全200話もあるとなると気が遠くなりそう。

たしかに「理屈っぽい」です。だからユングとも友達になれそうかな(笑)。

武士道が気になるのは、おそらく私が前世で武士だった頃があるから
でしょう。武士の家に生まれ、雇われて人を殺す商売(ゴルゴ13みたい?)
について悩んだのだと思います。
あるいは「闇に生きる」忍者だったかもしれない。白土三平の作品が好きだから。

Posted by: バビル三世 | 2009.04.17 at 11:42 PM

★バビル三世さん
セーラームーンが全200話とご存知とはタダモノではありませんね(笑)。
当時の事情もあり、妥協も見られる作品ですが良い作品です。
今なら「涼宮ハルヒの憂鬱」をお薦めしますが・・・^^;

武士が殺し屋集団であると理解しておられるところは、さすが前世で武士だっただけのことはあります。命令されれば黙って殺しに行く、テロリスト以下の存在ですから。
WBCでサムライジャパンなんて言ってた神経は疑わざるをえません。
白土三平は深い精神の持ち主であると感じます。
それと、白土三平の描く少女は妙に可愛いです。

Posted by: Kay | 2009.04.18 at 12:29 PM

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